《有難い 言葉があれば 動き出す》

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 9月には敬老の祝いの機会が増えてきます。役務上,会に招待されますが,祝辞の挨拶が必須になります。祝いの会合なので公的な固い内容は相応しくないと勝手に決めて,私的な暮らしの中のことに関わる事柄を再確認できたらいいかなと,お話をしています。出だしはそれでも型どおりにお祝いの言葉でご挨拶をさせていただきます。
 ところでと,話を転換します。年を取ってくると体力の衰えがあるので,筋トレなどの養生が必要になりますが,体力だけではなく,頭の衰えも気になります。そこで脳トレに取り組むと,言葉の穴埋め問題をすることがあります。例えば,「継続は○○なり」と文字の穴埋めです。継続は力なりですね。そこで,「できた」と終わってはいけません。継続は力なりという言葉を,今の自分に重ねてみることが,言葉の役割です。知っているだけではなく,使えているかということが大事なのです。昨日の自分と今日の自分に意識して継続できていることがあるかと確認してみましょう。それが知力と体力の連携になります。
 ここで,来賓として呼ばれた立場を表明しておきます。私どもが日頃から皆様と関わっている福祉の世界では,助け合うという活動を重点的に進めています。自分を助ける自助が無理になると,互いに助け合う互助や共助につないでいくことが必要になります。そこで必須の行動は人がつながるということです。身近な人のつながりが薄れている現状を改善するためには,つながりを意識的に実現することです。
 そこで継続は力なりという言葉に続くものとして,「つながりは○○なり」という言葉を提案しようと思います。○○にどのような言葉が入ればいいのか,入って欲しいのか,それぞれ皆さんで考えてみてください。例えば,「つながりは安心なり」ということもできるでしょう。継続は力なり。つながりは安心なり。こうして言葉を続けると,自分の力を高めながら,互いにつながって安心できるという,暮らしの中の目安が意識できるようになります。
 今日の敬老の集まりに出席された皆さんは,今ここでつながりの中にいます。そこでこのつながりは自分にとってどう感じることができるのか,この機会にぜひ言葉に表してみてください。つながりは楽しさなり。それもあるでしょう。

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(2024年09月22日:No.1278)