《楽しみは 見える世界を 身の程に》

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 最近は携帯や固定の電話の両方での受信が怖くなってきました。どちらにも,詐欺電話と報じられている内容の着信があったからです。闇からこの個人電話番号に着信されるというつながりを確認させられて,不気味な恐れを感じています。録音メッセージという形であるので,機械的に網羅的につながってしまったという状況であるかもしれませんが,相手が見えない不安は拭えません。
 詐欺被害に遭遇してしまった事例の報道によると,受け子が自宅に訪問してきているというので,自宅の場所がきちんと把握されていることが明確であり,余計に恐怖を増します。確実に目を付けられているのです。
 ネットという情報の伝達機能が大量処理を可能にできるようになったことが,不正な利用の増加を招いてしまったのです。発信元は常に公開されているという,身元の明示が必要です。通信の秘密は内容に限定して,発信者の公表は公器を使う以上義務化すべきです。住所氏名を双方向で確認できることが最低限の利用規則です。
 ネット上の各サイトは匿名で公開されていますが,それは受信専用です。個人の元に無断で勝手に発信されるものではありません。受信を求める人だけに,つながるという一線が守られています。
 知らない番号,サイトからの着信は無視するという防御策が推奨されています。ただ,そうしなければならない不純な情報社会になっているという現実は,暗い雰囲気を漂わせています。渡る世間は鬼ばかりという暮らしは御免被りたいのですが,どうなっているのでしょう。
 このままの状況がさらに続いていくと,他者を不審に思う社会として不信が募っていき,やがて他者を排除する強行に向かい,理由無き絶滅の争いを招き寄せてしまいそうです。不審者による不信の横行が可能な社会にならないように願うばかりです。
 当面の自分のできることとして,不信の漂う見通しのつかない広大な情報社会にどっぷりつかるのではなく,誠実につながっていると確信が得られている身近な世間の中での暮らしを主にしていくしかないようです。

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(2025年04月27日:No.1309)