家庭の窓
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令和7年,平成37年,昭和100年,西暦2025年は,残すところあと3日です。今年の流行語大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」です。今年の漢字は「熊」です。庶民にはお祝いを言いたい選択ではないようです。働いていただけるのはいいのですが,働き過ぎて余計な一言を発したせいで,混乱を招いています。熊の出没も含めてほどほどにしてほしいものです。
暮らしではお米の値段の高騰が財布にヒビをもたらしています。温暖化の影響で気候が変動する一方で,インバウンドによる消費拡大もあり,お米政策の不備も重なり,不足になったということです。言葉で状況の説明ができればいいということではなく,お米の現物がなければ状況は片付きません。
地震,雷,火事,親父。怖いものが変わってきました。雷様のご機嫌が悪くならないように,熊親父の徘徊が広がらないように願いますが,最も怖いのは人様です。戦争という理不尽なことをしでかしても平気な顔をしている怖さ,すぐそばにいる人たちは恐ろしくはないのでしょうか。多くの人の思いを無視して我が勝手な大義名分を押しつけている無礼,そばにいる人たちはあきれていないのでしょうか。
いろいろな難儀をしている人たちが今同じこの地球で生きていることを知ると,穏やかな正月を迎えることが素直に喜ぶことができません。人ごとだからと無視すればいいのでしょうが,我が事と感じてしまうのはなぜでしょう。私は私,マイペースであれば,気楽でしょう。でも,人は皆友達,私たちと思えば,アワペースとしては気になってしまいます。差し当たってできることをするしかありませんが,暴君が冷静になって落ち着き反省することを,祈りましょう。
私たちという中では恒例の年賀状を,今年も発送しました。年賀状のやりとりが普通ではなくなろうという状況の中で,発送すると相手には返事の押しつけにならないかと少し気になります。ただ,一年に一度だけ,元気にしているよという連絡のつもりです。連絡して貰うほど気にしてないよという方もいるでしょうが,それでも伝えておけば,思い出して貰えます。出す方にしても,一年に一度名簿を見て思い出しているのですからお相子です。
いろいろな伝で,いわゆる風の便りで亡くなられた方は,ご冥福をお祈りして名簿に記します。もちろん発送は取りやめです。年に数人おられます。今は新しく年賀状交換を始めるつながりは得られないので,賀状数は減少していきます。静かに消えていく状況を受け入れています。若い方はメールの世界ですが,そちらには踏み込んでいません。交換していただける方からの賀状を,正月に楽しみに拝見しようと思っています。
年の初めの「今年一年の抱負」は,あまり考えたことはありません。元気でつつがなく日々を送っていく,生かされていることに感謝しつつ。
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