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【生きる羅針盤の提案(49):離婚7必至】
人権宣言等から導き出した「人権羅針盤」は,人権という言葉が目指すものに言い換えると人が穏やかに生きるための羅針盤と考えなければなりません。だからこそ,先に示した子どもの育ちを考える羅針盤としても有効になることができたのです。ここでは,「生きる羅針盤」としての様子を描き出しておくことにします。ふと立ち止まって,「生きるとは?」という疑問に出会った際に,その思考のお手伝いができたら幸いです。
「私が生きる羅針盤」を考える第49版です。夫婦関係が悪化してしまった場合,「これ以上我慢しても,状況は良くならない」と判断する方が結果的に良いケースもあります。どんな夫婦が離婚を選んだほうがよいのか,その具体的な特徴を解説している記事が目にとまりましたので,生きる羅針盤に参照してみました。
※参照先の「離婚した方がいい夫婦の特徴7つ…限界を超えた関係に見られる共通点」は
こちらです。
【@暴力やひどい言葉で相手を傷つける】
《説明》身体への暴力だけでなく,精神的な暴力(モラハラ)は,夫婦関係を深刻に悪化させます。暴言や人格否定,生活費を渡さない経済的な圧迫,嫌がる性的行為の強要などは,相手の心に深刻な傷を残し,回復が難しくなります。
DV相談は東京都だけでも年に約9千件あり,問題は身近で深刻です。こうしたケースでは,早期に第三者に相談し,距離をとる必要があります。
※私たちが夫婦として共に生きていく上でお互いに願いつつ実践したいことは,相手の存在を尊重できることです。尊重すると決断して,実行することです。相手の心身を多少に関わらず傷つけることは御法度です。ちょっとした感情のすれ違いがあり得ますが,もう一人の自分がきちんとフォローできる落ち着きを発揮することです。この人は大事にしたい人と思い続けることが愛情です。尊重されていなければ,関係解消が選択肢です。《WHO》
【A浮気や不倫を何度も繰り返す】
《説明》一度の浮気でも信頼関係は大きく揺らぎますが,それが何度も繰り返されると修復は困難です。浮気をする側は「悪いこと」と認識しつつも繰り返すことが多く,反省が表面的であることがほとんどです。
不信感は時間が経っても消えず,心身に負担を与え続けます。不貞行為は裁判でも慰謝料の原因となるほど深刻であり,早期の離婚決断が推奨されます。
※私たちが夫婦として共に生きていく上でお互いに願いつつ実践したいことは,夫婦という絆への信頼を守る気概です。独占的な関係を前提として,夫婦という居場所を確保して,絶対的な信頼を結んでいるのです。その根源的な関係は強固であるはずですが,実際にはとてももろいものでもあります。ほんの出来心,迷いに過ぎないということでも,ひび割れを生じてしまうという自覚が求められます。信頼がほぐれてしまったら,絆は切れます。《WHERE》
【Eまともな会話が成立しなくなっている】
《説明》夫婦間での会話が減り,相手を軽視したり無視したりする関係は,離婚につながる典型的なパターンです。調査によれば,円満な夫婦の会話時間はそうでない夫婦の約2.6倍。相手との意思疎通が難しくなると,小さな問題でも深刻な対立に発展し,修復困難な状況を作り出します。
※私たちが夫婦として共に生きていく上でお互いに願いつつ実践したいことは,お互いに理解し合っているという了解ができていることです。そのためには,日頃の会話が大事になりますが,それだけではなくお互いへの気遣いのある振る舞いです。ものも言い様で角が立つので,馴れ合いに甘えることなく,大事な一言を省かないようにした方がよいようです。あれっと気になることがあったら,素直に確かめ合える関係を持てたらいいようです。円満さは,交流によって育まれます。相互無理解に向いてきたら,解消も検討しなければなりません。《WHEN》
【B金銭感覚が根本的に合わない】
《説明》金銭感覚のズレは夫婦間で深刻な対立を引き起こします。特に片方がギャンブルや浪費癖を抱えている場合,家計が圧迫され,最悪の場合は借金や生活苦に陥ります。
話し合っても改善されにくく,相手に金銭感覚の修正を強要することは現実的に難しいため,夫婦関係の解消を考える必要があります。
【F性格や価値観が大きく違い、妥協点が見つからない】
性格や価値観が違うこと自体は珍しくありませんが,その差があまりにも大きく,どちらかが一方的に我慢を強いられている場合は深刻です。
特に,金銭感覚,子育て,家事分担,人生設計などの価値観が大きく異なると,毎日の生活で小さな不満が積み重なり,やがて爆発します。話し合っても妥協点が見つからない場合は,夫婦生活の継続は困難でしょう。
※私たちが夫婦として共に生きていく上でお互いに願いつつ実践したいことは,夫婦が協働して生活パターンを築いていくことです。生き方が共通していないと,生活がギクシャクして,共同生活が成り立ちません。生き方の指標として生活上に大事な金銭の使用状況があり,そこに違和感があれば,協働に向かう意欲が失われます。日々の生活で価値観がすれ違っていては,夫婦生活は維持できません。《WHAT》
【D夫婦の仲の悪さが子どもに影響している】
《説明》夫婦喧嘩を頻繁に目撃する子どもは,深い不安感や恐怖心を抱きます。両親の不仲は子どもの情緒不安定,不登校,自己肯定感の低下を引き起こす要因になります。子どもは家庭環境から大きな影響を受けるため,家庭が安全でない場合は,子どものためにも離婚を選ぶことが大切です。
※私たちが夫婦として共に生きていく上でお互いに願いつつ実践したいことは,二人で迎える明日という未来を期待できることです。未来の例として子どもの存在を取り上げていますが,夫婦のあり方が周りにいる人にとって望ましいものではないということは,先行きを暗いものにしていきます。夫婦だけで生きているのではないので,不都合をまき散らす夫婦は,周りからは排除されていく明日が待っています。夫婦は明日の幸せを求めているのです。《WHY》
【C一緒にいるだけで精神的・身体的に不調になる】
《説明》配偶者のそばにいるだけでストレスや頭痛,胃痛,不眠などの症状が出る場合,無意識に強い拒否反応が出ている可能性があります。
これは潜在的な不安やストレスが蓄積された結果であり,無理を続けるとうつ病や心身症に進行する恐れもあります。夫婦カウンセリングを受けても改善が見込めない場合は,健康のためにも離婚が選択肢となります。
※私たちが夫婦として共に生きていく上でお互いに願いつつ実践したいことは,生まれも育ちも異なる相手を受け入れようと願うことです。自分とは違うところが魅力になって結ばれる夫婦ですが,その違いをお互いに相手の許容程度に緩和できるかどうかが肝心な点です。人は違いには敏感に反応します。そこで,慣れるという習性で違和感を薄れさせていきますが,限度があります。どうしても慣れることができないなら,相性が悪いと,結びつきを解消するしかありません。できないことは諦めることです。《HOW》
○以上,夫婦として共に生きていく上でお互いに願いつつ実践したいことは,ベターハーフでありたいという願いの実現です。お互いの強みを結び合い,お互いの弱みを補い合い,お互いを頼りにし,お互いに寄り添う,離れがたい存在にいつの間にかなってしまいたいものです。お互いそれぞれに「幸せ」と言い合い尋ね合うのではなく,「幸せだね,幸せですね」と二人の幸せを語り合えるようになってほしいものです。
7つの離婚必至の要件を「生きる羅針盤」に対応させてもらいました。これまでの対応事例と同じように,あまり違和感もなく整理をすることができているはずです。それぞれの想定している世界観における具体的な表現は違っていても,人が思い至る幸せに生きる境地は本質的に同じ構造になっているようです。それぞれを別個にしておかずに,まとめていく作業から,人の生き方について深い理解が得られるのではないかと期待しています。
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社会に真剣に向き合って生きていくことは,人として誰もが願っていることです。ただ人には本能から派生する弱さもあります。その弱さを押し込めていく意思が必要になります。そしてその意思は目標を必要とします。それが羅針盤なのです。
人としてすべきことから外れないようにすることは大事であり,それは誰にとってもできることであり,気持ちの良いものです。しあわせは誰かだけにあるのではなく,皆に同時にあるものです。権利を守る,言葉は堅く響きますが,人として生きていく自然な姿であればいいのです。
(2026年01月11日)
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