|
|
【生きる羅針盤の提案(64):幸せ真偽5】
人権宣言等から導き出した「人権羅針盤」は,人権という言葉が目指すものに言い換えると人が穏やかに生きるための羅針盤と考えなければなりません。だからこそ,先に示した子どもの育ちを考える羅針盤としても有効になることができたのです。ここでは,「生きる羅針盤」としての様子を描き出しておくことにします。ふと立ち止まって,「生きるとは?」という疑問に出会った際に,その思考のお手伝いができたら幸いです。
「私が生きる羅針盤」を考える第64版です。外見的な幸せと内面的な幸せには,大きな違いがあります。「幸せそうに見える人」と「本当に幸せな人」の違いを理解して,自分らしく生きる5つのヒントを提案している記事がありましたので,生きる羅針盤に参照してみました。
※参照先の「幸せそうな人と幸せな人の決定的な?つの違い」は
こちらです。
【周りの評価を気にせず「自分の価値観」で決める】
《説明》自分軸で生きる人は,他者からの評価や期待に振り回されないため,常に心が安定しています。幸せそうな人は,周囲からの称賛や評価を得て自分の価値を確認するのが特徴です。本当に幸せな人は,自分が大切にしたい価値観や基準がはっきりしています。「これでいい」と自分で決められる力が,長期的な幸福感につながります。忙しい日々の中でも「どんな自分でいたいか」を考える時間を作ってみてください。
※私たちが幸せに生きる上で配慮したいポイントは,もう一人の自分が自らの好みや好き嫌い,価値観を選択して弁えておくことです。自分に関することはもう一人の自分が自由に選んで決めていいのです。それが個性となります。個性ですから,他者からの評価には関係ありません。これが私であると,きちんと意識していればいいのです。《WHO》
【「見た目の幸せ」と「本当の幸せ」を見分ける】
《説明》見た目の幸せは他者に対する見栄である場合が多く,内面の充実とは必ずしも一致しません。本当に幸せな人は周りを気にせず,自分に素直な気持ちで日々を過ごしています。幸せそうに見える人は,完璧な姿を演じようとして疲れてしまうことが多いのが特徴です。本当に幸せな人は自分の弱さや不完全さも受け入れて,ありのままの自分を大切にします。見た目と内面のバランスが取れている人ほど,安定した幸福感を持ち続けられます。
※私たちが幸せに生きる上で配慮したいポイントは,他人が自分と同じであるとか,違っているとか,表面的な情報だけでどちらかに決めつけないことです。他人は自分と同じ面があり,違っている面もあります。それぞれの選択にはそれぞれの幸せがあります。幸せは心の持ちようによってその現れ方は変わります。自分の有り様を素直に受け入れて,あるものに幸せを感じていれば,他人ともお互いに幸せな姿を見せ合っていけるでしょう。《WHERE》
【SNSの完璧な投稿と現実生活のズレを理解する】
《説明》SNSの世界は,現実を切り取った一部分だけをきれいに加工して見せている投稿がほとんどです。幸せそうに見える人は,SNSでの「いいね」やフォロワー数で自分の価値を測ろうとしています。本当に幸せな人は,SNSと現実のギャップを理解しているので,自分らしさを大切にしてSNSを利用しています。完璧に見える他人の投稿と自分の日常を比べて落ち込む必要はありません。SNSの使い方を見直して,目の前の人間関係や体験を大切にしましょう。
※私たちが幸せに生きる上で配慮したいポイントは,今の情報機器に過多なつながりをしている生活では,目立つ部分だけを選択して表現している情報に惑わされないことです。情報は加工されているものであり,現実の状況とは違います。極端な言い方をすれば,想像する理想と生活する現実は違います。また,現実に自らが体験することで得られる情報でなければ,真実とは言えません。情報の適切な選択が大事です。《WHEN》
【モノやお金より「心の豊かさ」を大切にする】
《説明》心の豊かさを大切にする人は,お金や物がなくても幸せを感じられます。幸せそうな人は,高級品や誰もが憧れる持ち物で自分の価値を示そうとするのが特徴です。本当に幸せな人は,家族との時間や趣味など心を満たす体験を大切にしています。物を持つ喜びは一時的ですが,心に残る体験の価値は長く続くものです。日常の小さな幸せに気づける感性を磨いていくと,心の満足度を高められるでしょう。
※私たちが幸せに生きる上で配慮したいポイントは,何に幸せを見つけて感じるかを勘違いしないことです。モノの豊かさに幸せを託していると,モノに支配されている自分に気付かなくなります。幸せは自分の外にあるのではなく,自分の中に芽生えるものであり,その種は人との絆です。傍にいる人と共に生きているという直感が幸せという果実なのです。《WHAT》
【一時的な喜びと長く続く満足感を上手に取り入れる】
《説明》目の前の楽しさと将来も続く幸せ,どちらもバランスよく取り入れるのが理想的な生活です。幸せそうに見える人は,その場だけの楽しさばかり求めるため,喜びがすぐ消えてしまいがちです。本当に幸せな人は,日々の小さな喜びと将来の目標をバランスよく大切にします。食事や買い物などの一時的な喜びも適度に楽しむことが大切です。成長や貢献など長期的に満足感を得られる活動も取り入れると,より充実した日々を過ごせるでしょう。
※私たちが幸せに生きる上で配慮したいポイントは,幸せの儚さは明日への成長の転換であるということです。そのためには,明日はこうありたいという目標を見ていることです。今日の幸せが明日につながっていると道筋を見ていると,希望という幸せの道を歩き続けることができます。刹那的な幸せから一歩前進して,明かりが見えていれば,暗い中でも、道をたどっていく安心があります。《WHY》
【・・・・・】
《説明》・・・・・
※私たちが幸せに生きる上で配慮したいポイントは,幸せを手に入れる活動が自分の手でできているという実感です。降って湧いてくる幸せを漫然と待っているのではなく,自分の生き方を幸せに向かう形にしていく意識が大事です。それは,実情の中に見られる幸せでない部分を改善したり,より幸せになる可能性の部分に力を注いだりなど,自分に出来ることを見つけるようにします。一日分の頑張り,そこに後悔をしない生き方があります。《HOW》
○以上,私たちが幸せに生きる上で配慮したいポイントは,もう一人の自分が自分の幸せを求める姿勢を保つようにすることです。人が生きるということは,生きる営みを楽しむことです。一時の苦労があっても,先を目指していれば,日々に幸せを感じることができます。
幸せに生きるためのポイント5つを「生きる羅針盤」に対応させてもらいました。これまでの対応事例と同じように,あまり違和感もなく整理をすることができているはずです。それぞれの想定している世界観における具体的な表現は違っていても,人が思い至る幸せに生きる境地は本質的に同じ構造になっているようです。それぞれを別個にしておかずに,まとめていく作業から,人の生き方について深い理解が得られるのではないかと期待しています。
******************************************************************
社会に真剣に向き合って生きていくことは,人として誰もが願っていることです。ただ人には本能から派生する弱さもあります。その弱さを押し込めていく意思が必要になります。そしてその意思は目標を必要とします。それが羅針盤なのです。
人としてすべきことから外れないようにすることは大事であり,それは誰にとってもできることであり,気持ちの良いものです。しあわせは誰かだけにあるのではなく,皆に同時にあるものです。権利を守る,言葉は堅く響きますが,人として生きていく自然な姿であればいいのです。
(2026年04月26日)
|
|
|