*** 子育て羅針盤 ***

〜 《Ver.104 from No.1344》 〜

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「子育て羅針盤」:第1356号
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[2026/09/28]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1356号)
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★子育ち12権利
【第13権利:親子で近所づきあいを楽しんでますか?】
《V104:MATOME》
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《子育ちは 周りの大人 それぞれに》

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《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第104版では,子どもが人としての権利を育てていく上で,大人が寄り添っているときに,見届けておくべき状況を確認できる12の自問を設定してみました。その構成はこれまでと同じく,奇数号では子どもの「私の育ち」 を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。

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 《「近所づきあいを楽しむ」ということについて説明が必要ですね!》

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 ○誰がつき合うのでしょうか?

 ご近所といえば,向こう三軒両隣が出発点でした。「遠くの親戚より近くの他人」という言葉もありました。緊急の場合すぐ傍にいる人に手助けを頼めなかったとしたら,不安になります。傍にいる人を信用できない暮らし方は,昔は正真正銘のネクラ状態でした。

 ディジタル世代のものの考え方は0か1か,オール・オア・ナッシングという特徴を持っていますが,それが人付き合いにも色濃く出ているようです。親友か,無縁な人か,二つしかありません。こんな窮屈な人づきあいはありませんし,その結果世間を狭くしていては心安らかな暮らしは望めません。人づきあいはアナログ型のはずです。中間的ないろんな親しさの段階があってこそ,暮らしが心豊かになれます。

 「秋深き 隣は何を する人ぞ」という句はどんな意味なのでしょうか? 隣人を知らない薄情な暮らしぶりを示唆していると思われています。そこで都会の冷たさを嘆くときによく引き合いに出されることがあります。でも,詠み手の思いは全く逆なのです。隣の人はいったいどんな人だろうと気になっているのです。無関心ではなくて,関心が湧いてきています。それが人としての自然な気持ちだからです。

 テレビに出る人のことはよく知っているのに,ご近所の人のことは案外と知らないままに置かれています。まず名前を知ることからはじめてみてください。子どもさんと散歩や買い物に出かけている道すがらの家の方と出会ったら,軽く会釈することです。小声でもいいですから挨拶すればなおいいでしょう。挨拶は只ですし,何の利害も関わりません。はじめは知らない人であってもこちらから声を掛ければ,やがて返事が返ってくるはずです。きっとお子さんを見守ってくれる味方になって頂けるはずです。

・・・あなたが声を掛けた方とつきあいが生まれます。

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 ○何時つき合うのでしょうか?

 お子さんが幼いうちはご近所だけを開拓しておけば済みます。ところが一人で出歩くようになってくると,ママも地域という場につながりを持っていないと,子どもとの隙間が広がります。ところで,地域とは何処をイメージすればいいのでしょうか? 地域というのは「歩いていける範囲」と定義してください。すなわち,具体的には小学校校区です。

 1年生が雨の日に傘を差して歩いて通えるのですから,最も大切な子育ちの場です。もしかして学校に出かけるときに,車を使っていませんか? 1年生だって歩いているのに,大の大人が車とは情けないですね。それより何より,大事な出会いのチャンスを失っているのです。歩いていれば同じ場所に行くときに,ご一緒できますね。そこで短くても情報交換ができ,知り合える人が増えるはずです。車だったら,人との出会いを切り捨てています。

 通学路を歩けば,子どもがどんなところを毎日歩いているのかよく分かります。途中のお宅に犬がいる,花が咲いている,水たまりがある,子どもに見せたくない看板がある,道路傍の水路のフェンスが破れている,田圃がある,人気がないところがあるなど,いろんなことを知ることができます。子どもと環境のつながりが見えてきます。

 地域で始まったあいさつ運動を傍目で見ながら,そんなことをして何が変わる?という懐疑を浮かべる人がいます。見えないことをいいことに,そこに生まれる価値を見ようとしていません。子どもは隣のおじちゃんと仲良しで,「危ないよ」の声かけをしてもらっているのに,見えないままにしています。自分の足で歩いて,自分の目を開き,自分の耳を傾け,自分の考え方を素直にしさえすれば,人の温もりが地域に溢れていると感じられるでしょう。

・・・あなたが出会いを楽しみたいときに,温かなつきあいが始まります。

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 〇どのようにつき合うのでしょうか?

 ひょっとしたら耳の痛いことかもしれませんが,ちょっとだけ我慢をして頂くようにお願いします。PTAなどの役員決めが難航します。まずそのような場には出席しないのが無難です。赤ちゃんを抱えているとか,お年寄りの介護をしているなら,役員を辞退する理由になりますので堂々と出席してください。役員にはやっぱり慣れた人がなるのが一番です。ただし,後で「あの人また役員になって。物好きね」とうらやましがることがあるなら,進んで引き受ければ,皆に感謝されることは請け合います。

 ママが「ねえ,ちょっと手伝って」と頼むと,「何で私がしなければいけないの,自分のことは自分でしなさいってママはいつも言ってるくせに」と返されます。「なんていう子だろうね,この子は」と呆れます。余計なことはしないという姿勢は何処で憶えたのでしょう。

 皆が自分のことではないけれどちょっとだけ余計なことを持ち出してくれたら,暮らしやすくなります。理由の立たないことに手出しをしないのは,いわゆケチです。できることならお手伝いしようとする人が温かい人です。しなければならないことだけをしても,温もりや優しさは出てきません。「何で私がしなければ」という逃げ口上は,やっぱり人としては卑怯でしょう。

 人とのつきあい方は「わざわざ」することです。「ワザワザお越し頂いてありがとうございます」と言うように,余計なことをするから感謝され,つながりができていきます。ちょっとだけできることをするだけです。手をつなぐためにはお互いに手を差し出さなければならないのと同じです。言い換えれば,手出しをしないときには誰からも手を結んでもらえない羽目に追い込まれます。

 自立するとは自分のことは自分ですることですが,同時に人とのつながりを柔らかにしておかなければ気持ちがすり切れます。周りの人とのつきあいはほんの気持ちの持ちようですから,難しいことでありません。ほんのちょっぴり大らかになってください。

・・・ワザワザ種を蒔くから,人情の花が咲き乱れます。

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 《ご近所づきあいとは,いろんな人を楽しもうとすることです。》

※子どもたちの社会性の未熟さは,地域に住む大人たちが社会性を持っていないからです。無いものは真似しようがありませんから,子どもは学ぶことができないままに放置されているのです。わが子だけはという囲い込みが,わが子に社会性のない育ちを押しつけています。

 自分の世界に閉じこもらずに,自分たちの世界を緩やかに広げていけば,子どもも真似して人を信頼する社会性を身につけていくでしょう。

 【質問13:親子で近所づきあいを楽しんでますか?】

   ●答は?・・・もちろん「ハイ」ですよね!?

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☆次号予告☆
【子育ち第1同行:お子さんと一緒に選んでいますか?】
どうぞお楽しみに!

 近隣トラブルの大部分はご近所づきあいができてないことから派生します。見ず知らずの赤の他人と思っているからです。お隣のお嬢ちゃんと仲良しであれば,ピアノの練習をして多少はうるさくても,「○○ちゃん,がんばってるな」と逆に応援してしまいます。これが知らない他人の出す音なら,騒音になります。また,お隣のおじちゃんがうるさいかもしれないからと,音を弱くしたり早めに切り上げたりという気配りが働きます。

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★落書き★

 身近な事情はかえって分かりにくいことを,「灯台下暗し」と言います。灯台の真下が暗いことを例に挙げています。この灯台は,港や岬,島などの航路の要衝に築かれている航路標識ではありません。昔の室内照明で、油の入った皿に芯を浸して火をともす燈台のことで,常用漢字表で「燈」が「灯」に改められたことから,灯台が両方の意味を持つようになったのです。

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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
  「徒然窓」= https://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/ 
  「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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