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[2026/04/13]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1332号)
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★子育ち12懸念
【第2懸念:お子さんの気持の弱さが気になりませんか?】
《V103:WHO-02》
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《子育ちは 弱い自分に 向き合って》
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《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第103版では,親が育ちに寄り添っているときに,親子関係の状況を判断するキーワードとなる12の自問を選んで検討していくことにします。その構成は,奇数号では「子どもの私の育ち」を,偶数号では「親子の私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。
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《「子の気持の弱さ」ということについて説明が必要ですね!》
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○人の目がこわい?
世間の目がこわいという思いは多くの人が持っているでしょう。他人が自分をどう見ているか気にしているママもいるでしょう。その最も顕著な現れが,人前に立つときです。普段は何も意識せずにおしゃべりできるのに,人前に出ると身体が堅くなって話せなくなりますね。
誰でも人前では上がります。特に何かを始める前は必ず緊張します。慣れた人というのは,いったん始めたら緊張を忘れることのできる人です。決して緊張していないわけではありません。その証拠に終わればフッと息を抜きますが,疲れているからです。
人の中に入れば,否応なく人目にさらされます。実のところ,思うほどには人は自分のことなど見てはいません。しかし,見られる自分をもう一人の自分が想像しています。人が装う理由は見られて恥ずかしくないようにという,もう一人の自分による自分の防衛のためです。
世間の目をうっとうしいものと排除する生活が普通になっています。また,都会では人が多すぎてすべての人の目に応じることは不可能です。近隣関係を遮断した暮らし方を余儀なくされていきます。他者の存在を見ず知らずの人と消し去ることで平穏さを保っているのですが,同時に「見られる自分」を意識するもう一人の自分も巻き添えになって喪失されてしまいます。
・・・人の目を気にするのは,もう一人の自分の目覚めです。
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○シャキッと?
「ママのように背筋を伸ばしてシャキッとしなさい」。姿勢が崩れると,気持ちまで崩れてくると言われます。心にも背骨が必要なようですが,それはいったいどんなことなのでしょうか? 精神的な自己の存在感を支えているのはプライド,つまり自尊心ですね。
自分を尊ぶのは誰でしょう。もう一人の自分が自分を尊ぶのです。自分を肯定できない人は他を肯定できませんし,自分を憎んでいる人は他人をも憎むようになります。自分を愛していない人に他人を愛することは出来ません。もう一人の自分が自己を肯定し,自己を認めてやり,自己を励まし,喜ばせられることが,シャキッと生きていく姿です。
ところで,プライドの高い人で,何ともつきあいにくい人がいます。若者が変にプライドにこだわり,「バカにされた」といとも簡単にキレルことがあります。プライドは心の背骨ですが,背骨だけでは役に立ちません。心の肉体が不可欠です。むき出しの背骨はお互いに危険です。
柔軟な筋肉によって覆われてこそ,背骨の価値が発揮できます。この筋肉は自分と他人を結びつける絆です。自分を大切にすると同時に他人とのつながりを大事にすることが,心の正常な働きです。人の存在感とは,自分と他人のよい関係の中にしかあり得ません。だからこそ,人は社会を営んで生きているのです。
シカトするといういじめが可能なわけは,絆を切り離すことによって人の心を機能不全に追い込めるからです。ママの「そんな子はきらいです」の一言で絆を失うと,その反動で子どもの心を支えているプライドがゆがみます。心がねじ曲がっているという言い方も,絆が切れてプライドがねじれた感じを表現しています。
・・・心にも背骨と筋肉があるのです。
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○心の準備体操?
人前に出ると緊張したり,他人の目があると引っ込みがちになる理由は,プライドが堅くなっているからです。自意識過剰という状態です。身体が堅いのと同じように,心も堅くなります。心身共に柔軟でないと,心身共にケガをします。心の柔軟体操が必要です。
まず,自分を信じられるように,十分な予習をすることです。子どもであれば,いろんな体験をすることです。人が逃げる理由は,「したことがない」です。ママがPTAなどの役員を引き受けない逃げ口上も同じですね。前に似たようなことをしたことがあるという経験ほど,心強いものはありません。見たことがあるという程度でも,気持ちは楽になるはずです。自分を信じるとは,自分のこれまでの経験を信じることです。信じるタネが必要です。
つぎは,人目に向かう緊張に慣れるように,改まった席の場数を踏むことです。普段の家族の前では緊張しませんね。でも,家族があらためて観客になるような姿勢をとれば,ちょっとは緊張します。ご近所の家に上がれば,それなりの緊張があるはずです。公的な場に親が連れて行って,おとなしくしているという緊張感も大事です。子どもが退屈するからとか,騒ぐからと連れて行かないでいると,緊張する耐性が育ちません。
図書館で騒ぐ我が子を館員に注意されるようでは,親失格です。ましてや親自身が館員をにらみつけるようでは,社会人としての資質の欠如です。でも,現実にはそういう事例が身近に起こっています。悲しいことですね。
・・・適度に緊張する場に子どもを連れて行ってください。
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《気持の弱さは,育ちへのファーストステップとしての意味があります》
○次の等式を見てください。「かがみ(鏡)−が(我)=かみ(神)」。鏡の前に我を捨てて無心に立てば,神に近づくのです。昔は,鏡を神聖なものと考えていました。今ではいかに衰えを隠そうかとママは鏡の前に立つようですが,それでは我は捨てきれていませんね。我を捨てるとはもう一人の自分をいったん消して,そこに神を宿らせることです。神の命ずるままにという信仰は,こうして産まれてきました。
【懸念2:お子さんの気持の弱さが気になりませんか?】
●答は?・・・もちろん「イイエ」ですよね!?
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☆次号予告☆
【子育ち第3懸念:お子さんの関わり合いが気になりませんか?】
どうぞお楽しみに!
子どもはあっけらかんとしているかというと,そうでもありません。子どもは幾つかの顔を使い分けています。親,先生,友だちに向ける顔は違っています。先生は先生面,親は親面で,役割の面しか見せてくれないので,子どもも役割面を強制されるからです。ところが,その顔と顔の間にジレンマが発生すると,悩み,不安にとらわれます。子どもだって苦労しているのです。いろんな顔を使い分けていると,自分の本当の顔はどれかが分からなくなります。自我のあり方が複雑になって,混乱します。
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★落書き★
シューマイの上にグリンピースがのっています。昭和42年,1967年,学校給食用のメニューを企画する中,子どもたちにショートケーキのように見た目を楽しんでもらえるようにグリンピースを乗せたのが始まりでした。また,給食用トレイに並べたシューマイを数えやすくするために鮮やかな緑色のグリンピースを乗せた,また蒸し加減を確かめるために乗せたという説もあるようです。
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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
「徒然窓」= http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear
「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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