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[2026/09/07]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1353号)
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★子育ち12権利
【第10権利:お子さんに,明日を楽しませてますか?】
《V104:WHY-02》
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《子育ちは ひたすら目指す 明るい日》
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《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第104版では,子どもが人としての権利を育てていく上で,大人が寄り添っているときに,見届けておくべき状況を確認できる12の自問を設定してみました。その構成はこれまでと同じく,奇数号では子どもの「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。
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《「明日を楽しませる」ということについて説明が必要ですね!》
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○育ちの実感?
子どもは人生の始まりにいますから,大人に至るまでの長い時の流れは未体験であり実感できません。弟妹がいれば兄姉としての自分の育ちがわずかに見えますが,それも少子化では無理です。学校では同じ年齢にまとめられているので,育ちの前後が子どもたちには具体的な姿として見えていません。
縦集団が身近にあると1年先,数年先,10年先と,自分の明日がイメージできます。今日と明日は決して同じではなくて,人は育っているのだということが目に見えてくるはずです。子どもの映像を記録に残しているなら,ときどき子ども自身に成長を振り返らせてやってください。育ったという実感が与えられることでしょう。昔は柱の傷が成長の証でしたが,柱に刻んだ意味はいつでも目に付くようにということだったのです。
また,お父さんやお母さんに子ども時代があったという育ちの時間など,思いも及ばないでしょう。おばあちゃんがいればお父さんの子ども時代のことを話してやれますから,なんとなく時間の流れが想像できるようになります。たまには子どもに親のアルバムを見せてやることも役に立つでしょう。
育ちは時の流れに沿っています。大人であるママは昨日も今日も明日も同じ日々と思っています。子どもの育ちが見えません。久しぶりにあったよその子どもが見違えるほど大きくなっていると感じることがあります。その子と同じようにわが子も育っています。よその子と比べるのではなく,よその子の中にわが子の育ちを見つけてください。
ママは子どもの不得手なことを見つけるのが得意です。大切なことは,それをどのように育ちに生かすかという点です。即座に「ダメじゃないの」と責めては,折角のチャンスが台無しです。不得手なことを黙って見過ごしておいて,「できたね」と声を掛けることです。子どもは自分の育ちを実感できます。
・・・子どもの育ちは時間の流れの上にあります。
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〇親子ともに幸せですか?
毎日子育てにがんばっているパパやママは,日々幸せですか? 忙しくてそんなのんびりしたことなど考えたこともないとは言わないで下さい。簡単な幸せチェックをお教えしましょう。夜お休みになるときに「明日の朝,起きるのが楽しみな方」は幸せな人です。もしも,「やれやれ一日がやっと終わった。寝るだけが楽しみ」と思っていたら,不幸ではありませんが幸せではないでしょう。
明日は明日でしなければならないことがいっぱい控えていることでしょう。特に日曜の夜など憂鬱になるものです。明日の朝が楽しみなどとは考えられないと思います。しかし,少しだけでもしたいことを見つければ,明日が楽しみになります。それを見つけることが幸せの扉の鍵になります。
子どもは学校に行かなければならないと思っています。それでも友達と遊ぶ時間といった楽しみがあれば,我慢できます。放課後に自分の好きなことができるという時間があれば,それを待つことによって一日を楽しく過ごせます。
最近の子どもたちは生きている実感を感じるのは「お風呂に入っているとき」と答えるという話がありました。おじさんになっています。やれやれ終わった,ゆっくりできるという楽しみでは幸せにはなれません。なぜならお風呂が終わったら楽しみは消えてしまいます。
明日になったらこれができるようになるかもしれないという,成長を楽しみにすれば,毎日が楽しみになります。大人になって風呂で幸せになっているときは,成長という楽しみを失っているときです。死ぬまで自分を成長させようとする意欲が見えないと,幸せは逃げていくでしょう。子育てをしているときは,親としての成長をしているときで,明日が楽しみになるはずです。それが子どもからの親への贈り物なのです。
・・・生きる喜びを親子で見つけて下さいね。
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○先見?
今日を楽しく暮らすことになれてしまうと,後に残された時間は見えなくなります。そのことの弊害はもし今日が楽しくなければすべてダメという思いこみを生みかねないという点です。今日がダメなら明日があるという気持ちの余裕が持てないと,生きることがつらくなることがあります。
子ども中心の生活が過ぎることも要注意です。自分の思い通りに親や家庭を動かせると思いこませてしまうと,子どもは育つ意味を見失います。育ちの基盤は今日より明日の方がよくなるという上昇意識だからです。今が最高と見誤ると守りの態勢に入るので,明日が不安になり,拒否するようになります。それが大人になりたくないという子どもの声になります。
後片づけのできる子が育とうとしている子どもです。今さえよければという子どもは,散らかしたまま放置します。後のことを考える癖が付いていないので,育ちへの道も見通すことができません。ものごとの段取りを考えたり,計画的な生活態度は,時間の経過に沿った一連のつながりを意識することから可能になります。
寝る前に明日の準備をする癖をつけておけば,ごく自然に時間の流れを思い描くことができるようになります。玄関の靴も明日履くことを考えれば,揃えられるはずです。お小遣いも上級生になれば月極で与えるようにすることで,月という時間で先のことを考えるきっかけになります。因みに,今さえよければという育ちをしてしまうと,大きくなって借金に押しつぶされる羽目になります。
頭のいい子とは先が見える子どもです。問題を解く場面を想像してください。今しか意識できない子どもは,パッと見て答が分からないと,簡単に諦めてしまいます。先が見えている子どもは,パッと見て答が分からなくても,今できることだけしていけば,やがて答が見えてくるという風に,先のことまで含めた感覚で臨むことができます。根気という特性の陰には,先の結果への期待が実感できることにあります。今しか見えていない子に根気は生まれようがないのです。
・・・もう一人の子どもが先を見られるように育ててください。
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《明日を楽しませるとは,可能性への扉の鍵を渡すことです。》
※マイナス思考とプラス思考があります。できないとこの先心配だという悲観的思い,できなくてもそのうち何とかなるという楽観的思いがあります。大人ではケースバイケースで使い分ける必要がありますが,子どもの育ちに関しては楽観的な発想が優先されるべきです。「何とかなる」という部分こそが「育ちそのもの」だからです。育ちを信じていれば,何とかなると思えるはずだからです。信じてやれるのは,ママだけですよ。
【質問10:お子さんに,明日を楽しませてますか?】
●答は?・・・もちろん「ハイ」ですよね!?
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☆次号予告☆
【子育ち第11権利:お子さんは,失敗を経験していますか?】
どうぞお楽しみに!
ママは「○○しないと,恐い目に遭うよ」と脅かしていませんか? 「歯を磨かないと虫歯になるよ!」,「勉強しないと暮らしていけないよ!」。先を不安がらせて,強迫していることがあります。子どもは明日の不安を抱え込まされて,明日を怖がります。これでは育てません。明日はよいことがあるかもしれない,そう思ったときにがんばることができます。
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★落書き★
サザエさんは,佐賀県出身の長谷川町子の作品です。1940年に,夕刊フクニチから漫画連載を依頼された彼女は,当時住んでいた福岡市西新の自宅近く,百道浜を散歩しながら構想を練りました。そのため,登場人物の名前が海産物にちなむものになったという。その後,1969年にアニメ放送が始まると,ノリスケとタイコの息子がイクラという名で登場するが,これは脚本を担当した雪室俊一の娘さんの好物がイクラだったからという。
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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
「徒然窓」= http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear
「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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