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[2026/10/05]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1357号)
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★子育ち12同行
【第1同行:お子さんと一緒に選んでみませんか?】
《V105:WHO-01》
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《子育ちは 身近な手本 後追いし》
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《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第105版では,子どもが人として育っていく上で,寄り添っている大人を見習っています。親の背中を見てということです。親の言うようには育たないのは十分に経験されているでしょう。親がしてみせるべき状況を確認できる12の自問を設定してみました。その構成はこれまでと同じく,奇数号では子どもの「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。
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《「一緒に選ぶ」ということについて説明が必要ですね!》
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○衣食?
姉妹3人の子どもを連れた母子と出会いました。小学生を筆頭とする姉妹はお揃いの洋服を着て並んで歩いていました。子どもはお揃いが好きです。最初は親とのお揃いです。女の子であれば母親と,男の子であれば父親とお揃い,喜びますね。
色合いや柄,形などの好みを親からコピーされていきます。一緒に選ぶというより,好みなどまだ芽ばえていない子ども心に素直に受け入れていきます。親にはそのつもりはありませんが,選んでやっていることになります。
大きくなってくると親離れをします。友だちとお揃いにしますが,友だちが変わるとお揃いも変わります。みんながしているという言葉が出てくるようになります。また流行りに揃えようとして相手を次々に変えるようになります。服装だけでなく,あらゆる面でお揃いが出てきます。中高生世代になると,タレントとお揃いであることで自己表現をしている積もりです。
食事の好みも親が最初に持ち込んでしまいます。小学生になるまでは,母親の手作りの味をじっくりと染みこませておいて欲しいのです。買ってきた味付けは濃いめです。濃い味に染まると,味覚が鈍感になります。子どもにコクのある味など無用です。
美味しいものを食べるというのは,味覚を鋭敏にした結果です。味付けに騙されて美味しいと思わせられているのは,食べる楽しみを割引することになります。欲しがるおやつを与えるのではなく,ママもちょっとだけ選択に気をつかってください。成人病が子どもにまで侵出してきたのは,大人の好みに付き合わせられてきた食生活のお陰なのです。
一緒に選ぶというのは,親の好みを押しつけることではなく,親が子どもに成り代わってみるということです。子どもには相応しくないと感じる感性を持つことが必要です。ミルクを与えるときに,ママがちょっと味わってみてから口にふくませていたことを忘れないでください。
・・・《可愛がることと愛玩することとは違います》
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○テレビ番組?
バラエティやおふざけ系のアニメなどが,子どもの前に立ちはだかっています。乱暴な言葉が大人ぶること,自己表現と勘違いしているようです。ブツブツに切れた話し方や,人の話を聞かないしゃべり方,コミュニケーションの悪い例を見習っています。
子どもと話すときは,言葉を選んでください。母親は古来言葉の先生です。ちゃんとした言葉遣いがしつけの要です。子どもが汚い言葉を拾ってきたら,それはそっと閉まっておくように教えてください。捨ててしまうのではなく,封印しておけばいいのです。使っていい言葉と使ってはいけない言葉を一緒に選んでください。
テレビ番組は一緒に視聴してみるといいでしょう。頭ごなしの禁止などはあまりお勧めではありません。何処が望ましくないのか,母親の感想を載せて知らせてやれば,子どもにも伝わります。母親がどう感じているのかということは,子どもには結構効き目があります。
うるさいといった,その場の感情ではなく,登場人物の中で脇役の思いを代弁する形で伝えるといった工夫をしてみてはどうでしょう。子どもはお話の読み聞かせを喜びますが,その手を使うのです。主役の行動を周りの登場者はどう思っているかと言葉にして聞かせるのです。
子どもは主役の立場で番組を見ています。からかって面白がる場面などでは,からかわれる方の思いは見えてきません。それを親がそれとなく吹き込んでやればいいでしょう。相手の立場に気付かせることが,子どもと一緒に話すコツです。
最近のテレビ番組のディメリットは,流れを結末直前に切断してCMを流すことです。気分をぐっと盛り上げていってこれからという直前にはぐらかすというイライラを押しつけてきます。のめり込むことを拒否され続けていると,子どもは自己防衛上やがてしらけを身につけていきます。そのことを防いでおかないと,熱中できない子どもになります。時間つぶしにテレビを選ばない方が賢明です。
・・・《コミュニケーション能力は母親との豊かな会話で育ちます》
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○友だち?
「友だちにいじめられることがあります」。この言い方が素直に読みとれましたか,それともどこか変と感じられましたか? 違和感を持って欲しいのです。そのわけは,いじめるような奴は友だちではないということです。友だちなら庇うはずです。友だちという言葉が意味不明になっているのです。
子どもにとって友だち選びは大事なことです。子どもたちに「友だちは何人いますか」と人数を尋ねる調査を数回実施したことがありますが,その数は増え続けていました。皆仲良くという姿が見えてきたのですが,実のところは友だちの概念が軽くなってきたと考えなければならないようです。
ただの知り合いでしかない間柄でも,友だちづきあいをしていると思いこんでいます。それなら,友だちにいじめられたという言い方も通用します。しかしながら,友だちという言葉はやはり信頼関係をイメージさせる言葉です。この期待と現実のギャップを含んでいるために,子どもたちの友だちづきあいを混乱させています。
子どもたちが友だちを持てなくなってきた背景には,母親の友だちづきあいの影が差し込んでいます。表面的には愛想よくしながら,家の中では相反する言葉を口にしてしまうことがあります。そんな友だち観を教えられていると,子どもは友だちを持てなくなります。本当の友達は何処にいるのか,といつまでも落ち着かず,一方で,どう付き合えば友だちづきあいになるのか,も知らないままです。
人と人は縁があって友だちになります。その縁を大切にする心根が友だちづきあいになります。出会いは切っ掛けであり,その後は縁を結ぼうとする意思が不可欠です。例えば,たまたまご近所で顔見知りになり,何かしら気があって友だちになり,引っ越して別れても,つきあいを続けようとする,それが友だちでしょう。傍にいるときだけしか友だちになれないのではありません。
もちろん,浅い深いはありますが,裏表のないつきあいをする,そんな親同士の友だちづきあいを子どもに見せてやってください。して見せてやらなければ,子どもは友だちを持つ手だてを知らないままになります。友だちとはこんな風に付き合うのだと,子どもと一緒に友だちを作ってください。
・・・《生きていく手だては親が手渡しするのです》
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《一緒に選ぶとは,自分らしさへの道案内です。》
※人は自分で選んだ道であるなら,それなりの覚悟が伴うものです。迷ったときのアドバイスがあったとしても,それを決めるのはやはり自分です。母親の言うとおりに育てられたという思いが残ったら,子どもはどこかで深い後悔を秘めることでしょう。
子どもが自転車の練習をするとき,はじめは補助輪や支えが必要です。同じように,選択という能力を育てる際には,親が一緒に介添えしてやることが必要なのです。基礎ができていないと,ちょっとした選び間違いは後で響いてきます。やり直しができることで,選ぶ練習をたくさんさせてやってください。
【質問1:お子さんと一緒に選んでみませんか?】
●答は?・・・自信を持って,「イエス」ですよね!?
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☆次号予告☆
【子育ち第2同行:お子さんと一緒に比べてみませんか?】
どうぞお楽しみに!
選ぶときにはベターな方を選びます。「こっちがいいかな?」。このときベストを望まない方がいいでしょう。ベストを選ぶと余裕のない道に入り込みます。先には何があるか分からない,良いことも悪いこともあります。ベターな道であればそれをかわす余裕があるので,実現しやすくなります。これしか無いという究極の選択ではなくて,この方向に行ければいいという余裕が大事です。
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★落書き★
スポンジ生地の上に果物などがのった小さなケーキをショートケーキと呼びます。ショートは短いわけではありません。実は,ショートには,「短い」以外にも「サクサクした」という意味があります。イギリスでショートケーキと言えば,ビスケットのような生地を土台としたケーキのことで,サクサクとした食感を油脂の一種であるショートニングを使うことが名称の由来になっています。
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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
「徒然窓」= https://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/
「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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