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[2026/10/12]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1358号)
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★子育ち12同行
【第2同行:お子さんと一緒に比べてみませんか?】
《V105:WHO-02》
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《子育ちは 違いと同じ 共に見る》
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《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第105版では,子どもが人として育っていく上で,寄り添っている大人を見習っています。親の背中を見てということです。親の言うようには育たないのは十分に経験されているでしょう。親がしてみせるべき状況を確認できる12の自問を設定してみました。その構成はこれまでと同じく,奇数号では子どもの「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。
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《「一緒に選ぶ」ということについて説明が必要ですね!》
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○柱の傷?
かつて家の柱には子どもの成長を刻んだ傷が付けられていました。身長を刻んで日付を記した傷は,大きくなっていく子どもを長い時間で見守るという知恵でした。柱の傷を見ることで,我が子の成長の早さを実感し,子どもを見る目をお兄ちゃんやお姉ちゃんとして見る目に修正してきました。
子どもにとっても,それは自己との比較になりました。大きくなったんだという自覚を促す縁だったのです。今の家は傷を付けると不動産価値が下がるので御法度です。きれいに住まうことがいいことなのでしょうが,我が家というイメージは遠くなります。育った家という証がないからです。
年ごとの成長の記録を家のどこかに見えるようにしませんか? 親の背丈と子どもの背丈を比べて,その年譜を掲示するのです。壁紙を貼っていつでも目に付くような場所,例えばお風呂場などに記録しておくのです。親は全く背が伸びず重さだけが増えていきますが,子どもはぐんぐん伸びていきます。比べるたびに楽しくなることでしょう。
よその子どもにしばらくぶりに会うと,大きくなったなと感じることがあるでしょう。毎日見ている我が子の成長は見えません。もちろん子ども本人もそれほど自覚はしていません。母親は子どもの洋服や靴が入らなくなったという世話係としての気付きがありますが,父親の方はほとんど気付きのチャンスがありません。
親も子どもも育ちを楽しみにすることが大切です。そのためには育ちが実感できなければなりません。一年生になったという節目を迎えると,育ちを実感するものです。それまでは節目がありません。何かしら目に見える形で育ちを比べる手だてが必要です。
育ちの記録として写真やビデオを撮ることもあるでしょう。それなりの意味はありますが,でもそれは画面上の記録でしかありません。今の自分と比べることができないという欠点を持っています。小中学生時期までは,成長の物差しをどこかに作っておいてやってください。
・・・《育ったという実感が育ちを楽しくしてくれます》
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○違う?
子どもたちは独自性を持っている家庭から離れて,均一性を必要とする園や学校で育てられています。同年齢の子どもだけが集められます。違いがないことが集団保育や集団教育の要件だからです。同じようにしなければならないという雰囲気の中で大部分の時間を過ごしています。
特に育ちの面では,異年齢の集団が必須なのですが,それは子どもの周りには何処にもありません。子どもと一緒に異年齢の子どもとのあれこれを比べてみるようにしなければなりません。お兄ちゃんやお姉ちゃんを見つけて,その姿を親子で見比べてみてください。そこには,ずいぶんと違いが見えてくるはずです。そして同時に,その違いは成長すればすぐに埋まるものと思うことができます。
お兄ちゃんだから,違うのです。ボクもお兄ちゃんになったらできるようになると,成長の目安が得られます。それは,今はできなくてもいいんだという安心感を親子ともにもたらしてくれます。違いがあって当たり前,それでいいんだという気持ちが,子育ちにも子育てにも必要です。
子育て真っ最中は今の我が子だけを見ています。姿勢としては向きあっています。視界の中に我が子だけを捉えていると,小さなことが気になります。違うよその子たちを同時に見ることで,似たようなものだということが分かり,気にするほどのことではないと安心できます。成長の差を発育の遅れと心配しなくて済みます。
子どもについても,小さな違いを認めることに慣れていないと,子ども同士で小さな違いをつつき合って平気になります。何の痛痒もなくいじめる練習をしているようなものです。いろいろいるからつきあいが楽しくなります。ご近所とのおつきあいの際に,子どもと一緒に違いを比べて,それを楽しんでください。決して,「嫌ね」などとは言わないことです。
食堂に出かけて,家の味と食べ比べるのもいいでしょう。味が違うから美味しくないと言うか,こんな味もあるんだと感じてみせるか,これも美味しいと鑑賞するか,親子で比べてみてください。家の味,お袋の味をベースにすることで,子どもの味覚が給食味やファースト味に染まるのを防ぐことです。どの味もそれなりに楽しめる余裕が,好き嫌いをしないことなのです。
・・・《多様性を認める習性が広い心を引き出します》
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○第3?
比べると言えば,どちらかを選ぶというときにも出会います。すっきりと選んでしまえればいいのですが,迷うことがあります。そういうときは第3の選択肢を探すことです。意外に思われるかもしれませんが,結構役に立ちますよ。
実のところ意識しないで第3の道を選んでいることもはずです。ムシャクシャしたとき,直接解決する道がない場合には,買い物で憂さ晴らしなど? そのままでは拙いとは思いますが,一時の激情を収めておけば,冷静に向きあうことができるはずです。回り道もいいものです。
子どもが泣いているときも,ちょっと別の方向に気を逸らしてやりますね。あやすというのも,第3の道です。もちろん,泣く原因の解決ができる場合は適切な対処が必要です。悲しいときに気晴らしを,落ち込んでいるときに励ましを,どうしようもない場合は,第3の道に踏み込んでいきます。
次善の策というのも第3の選択肢になります。この辺で我慢しておく,そう思えば道は少し広がります。比べるときには,いろんな選択肢を揃えることです。0か1か,それを決めようとするから決められず,また結果を後悔する羽目に至ります。6割達成できればいいとする,そんな考え方もできます。
子どもをしつけているとき,しつけ通りにならないときには迷いが出てきます。そのうちできるようになると考えて根気よく働きかける道があります。迷わずに続けていけばいいのです。今すぐにできるかできないかという選択ではなくて,時間をかけるという道です。
子育てを母親がだけが担うと,母子関係だけになります。そこに夫婦である父親が絡めば,第3の関係である父子関係ができます。三角関係が機能することで,新しい局面が開けてくるはずです。第3の道は,じつはとても大事なのです。
・・・《物事を3つの視点で比べると可能性が出てきます》
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《一緒に比べるとは,豊かさを見つけるしつけです。》
※個性とは選択肢がたくさん持てるということです。勉強ができることだけしか見えないとしたら,それは個性を殺します。いろんなことに価値を見つけられたら,自分の個性が見つかりますし,同時に人の個性も認めることができます。
算数ができる子,体操が得意な子,絵が上手な子,優しい子,努力する子,真面目な子,勇気のある子,明るい子,慎重な子,我慢強い子,・・・。いろんな個性を認めるためには,比べる物差しをたくさん持つことです。
【質問2:お子さんと一緒に比べてみませんか?】
●答は?・・・自信を持って,「イエス」ですよね!?
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☆次号予告☆
【子育ち第3同行:お子さんと一緒に遊んでみませんか?】
どうぞお楽しみに!
ごっことは今風に言えばシミュレーションです。遊びや授業も基本的にはごっこの世界です。非日常の世界に入っている自分と自分自身を比べて,その違いを見つけることで学びをしていきます。字を目にするとき,習うと読めて意味が分かります。字を知る前と覚えた後の自分を比べると,覚えた後の自分がうれしい自分に変わります。字を覚えるのが楽しくなります。
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★落書き★
食品衛生法やJAS法によれば,砂糖には賞味期限が定められていません。その理由は,砂糖は野菜のように水分を多く含む生ものではないために,菌などによって傷むという意味の「腐る」ことがないからです。保存状態にもよるが,きちんと管理さえすれば,数年は食べられると言われています。
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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
「徒然窓」= https://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/
「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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