*** 子育て羅針盤 ***

〜 《Ver.105 from No.1357》 〜

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「子育て羅針盤」:第1360号
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[2026/10/26]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1360号)
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★子育ち12同行
【第4同行:お子さんと一緒に歌ってみませんか?】
《V105:WHERE-02》
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《子育ちは 情の波を 重ね合い》

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《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第105版では,子どもが人として育っていく上で,寄り添っている大人を見習っています。親の背中を見てということです。親の言うようには育たないのは十分に経験されているでしょう。親がしてみせるべき状況を確認できる12の自問を設定してみました。その構成はこれまでと同じく,奇数号では子どもの「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。

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 《「一緒に歌う」ということについて説明が必要ですね!》

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 ○歌詞?

 どんな子守歌でもいいですが,最後まできちんと歌えますか? 一番だけ歌って,後はハミングで誤魔化していませんか? 童謡や子どもの歌,お子さんと一緒に負けないで歌えていますか? 完全に歌える歌が一曲でもあればいいですね。

 メロディは何とか覚えているのに,歌詞が出てこない歌がかなりあるでしょう。ときどき歌っているとそうでもないのですが,長い間歌っていないと忘れてしまいますね。記憶したものは,リフレッシュが必要です。ところで,メロディは覚えているのに,なぜ歌詞は忘れるのでしょう。

 歌を歌っているとき,書かれた歌詞を見て歌っているからです。見たままを口に出しているときは,記憶は一時記憶として処理されています。たとえば,どこかに電話をしようとするとき,電話番号を調べて覚えてピッポッパとプッシュします。その後すぐに忘れてしまいますね。再度電話しようとすると,また番号を探します。それが面倒だから,リダイアル機能があります。

 一時記憶を固定記憶にするには,それなりの手続きが必要なのです。歌詞を見ずに歌ってみて,思い出せない箇所を見つけ,そこを補修するのです。その繰り返しにより,全体が完成します。記憶を定着させるプロセスがあります。

 また,歌詞は形式上言葉の意味のつながりが跳びますので,覚えにくいということもあります。一番と二番の歌詞が混じってしまうということがよくありますね。それでも何となく意味が通じてしまっておかしくないからです。

 子どもと一緒に歌ってみると,どちらかが覚えていないところは他方が覚えています。二人で覚えているところをつなぐことができます。これが集団学習をするメリットです。自分が忘れているところを見つけ,相手から教えてもらうことで補修できます。楽しみながら,記憶を定着させていけます。

・・・《一緒に歌えば,歌詞を完全に記憶できます》

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 ○ハーモニー?

 カラオケは国際語になってしまいましたが,空のオーケストラを約めただけの言葉です。ところで,オーケストラの伴奏で歌うと上手になったような気分を味わえます。それがカラオケが流行っている要因でしょう。華やかな楽器の演奏を引き連れて歌う,王様の境地かもしれません。

 オーケストラは交響楽団と翻訳されます。音の響きを交わらせて楽しませてくれます。多種類の楽器が独特の音を重ねることで,壮大なハーモニーを作り出します。それぞれの楽器が持ち場持ち場で音を奏で,指揮者の思いのままに組み立てられたとき,楽曲が完成します。

 歌劇の伴奏であった楽曲がやがて歌を置き去りにして,楽曲だけで一人歩きをはじめました。言葉を必要としないほど,完成したということです。その境地は一足飛びに味わえるものではありません。歌を知らなければ近寄りがたいものです。

 音楽という科目は日が当たっていません。音楽の成績が悪くても,大して苦にならないでしょう。音符が読めなくても歌は歌えるという実績があります。聞いて覚えることができます。それは,人に歌う能力がある程度は備わっている証拠であり,さらには歌うことは生きる上で役に立つという証です。

 子守歌を聴かせると,幼子は眠りにつきます。古の人は太鼓の音に合わせて踊りました。音楽は人を誘います。招き入れます。ということは,人と人とをつなぐ力があるということになります。音を交わらせると心地よいまとまりが感じられるのです。合唱や合奏になるのは自然なのです。

 和音という音の組み合わせがあります。音を足し合わせると心地よく感じるという本能は,人の声が重なること,そのような形が生きるに相応しい形であることを暗示しています。歌は一人で歌っても楽しくありませんね。子どもと一緒に歌って,声を合わせる楽しさをしっかりと伝授してください。

・・・《調和の楽しみは一人では得られません》

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 ○生きた言葉?

 男声と女声では音の高さが違います。一緒に歌うとつられた方がきつくなります。男性は高い音が出なくなって,途中で1オクターブ下げるということになります。人によってキーの音程が違います。同じ歌を歌っても,微妙に印象が違ってきます。

 音程がずれて調子はずれになると,音痴ということになります。人の声を注意して聞き分けることが苦手で,自分の声と重ねてみる経験が少なかったのでしょう。音階をしっかりと耳に刻んでおけば,正しい発声になるはずです。

 もちろん,音痴であってもいいでしょう。音楽の専門家でなければ,一向に頓着しなくても構いません。それはそれでご愛敬です。結果としてはそれもいいのですが,子育て段階ではやはり音感をそこそこまで持てるようにしておいた方がいいでしょう。

 発声はコミュニケーションの基本です。はっきりと正確に発音する話し方は生きていく貴重な財産です。かつて,素養として古典を暗唱することがなされていました。現在では,意味も分からず棒暗記することは無用な努力と思われています。でも,その肥やしがないために深みのある生き方が少なくなっています。

 古典を声を出して読めば,そのリズムの良さが実感できます。その口調のリズムを会得することが大事です。韻を踏んで言葉を並べると,とても心地よい響きが生まれます。聞きやすいということはコミュニケーションの基本です。祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響きあり・・・,雨にも負けず,風にも負けず・・・,などは定番ですね。

 歌は言葉のリズムです。聞きやすい話し方の見本になります。印刷された言葉を人の声に換えるとき,言葉が生き生きとしてきます。ベートーベンの運命交響曲が同じ楽譜に従っていながら指揮者によって印象が違うのと同じように,同じ詩文も読む人によってイメージが変わります。その人らしい読み方があります。声質のキーが違うからです。歌に限らず,美しい詩文を子どもに聞かせてやってくださいね。

・・・《言葉は人の声になってこそ命が通うものです》

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 《一緒に歌うとは,生きた言葉への共感を楽しむことです。》

※これまで繰り返し,母親とは言葉を教える先生だとお話ししておきました。字が読めない頃から,口移しに言葉を教えています。母の声,母の話し方で言葉を覚えていきます。言い方がママそっくりになりますよね。

 正しい言葉遣いをしつけるだけではなくて,美しい言葉遣いも教えておきたいですね。それは発声という側面もあります。歌うように話す,というほめ方があります。歌の練習も個性を身につけることだと思ってください。

 【質問4:お子さんと一緒に歌ってみませんか?】

   ●答は?・・・自信を持って,「イエス」ですよね!?

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☆次号予告☆
【子育ち第5同行:お子さんと一緒に聞いてみませんか?】
どうぞお楽しみに!

 歌っていると,歌に包まれるという感じを抱きます。何か大きな存在に抱かれていくような感覚です。子守歌を聴けば,母なる存在が優しく抱きしめてくれているような感じになります。勇壮な歌を聴けば,歌の溢れている空間から元気を身体に注入されるような気になります。歌に励まされ,歌に慰められるというのは,歌を通じて大きな愛や勇気に触れることができるからなのです。

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★落書き★

 あんパンのあんは,関西ではつぶあん,関東ではこしあんが好まれるそうです。ところで,腹を空かせた人に出会うとあんが詰まった自分の顔をちぎって食べさせる正義の味方はアンパンマンです。その顔に詰まっているあんはどちらでしょう。あんはアンパンマンの脳であることから,でこぼこの多いつぶあんがつまっているのだそうです。

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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
  「徒然窓」= https://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/ 
  「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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