*** 子育ち12章 ***
 

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「第 102-04 章」


『子育ちは 人の思いに 包まれて』


■子育ち12確認■

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『子育ち第4確認』

【お子さんに,絆を感じさせていますか?】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第102版では,親が育ちの確認をしていくときに,状況を判断するキーワードとなる12の自問を選んで育ちを検討していくことにします。その構成は,奇数号では「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。

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 《「絆を感じさせる」ということについて説明が必要ですね!》

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 ○私のせいで?

 小学校を風疹のために4日間休んだ女の子がいました。登校した日の夕食の時です。何となく元気のなかった女の子が,突然幼い妹をいじめたことを告白し,「ごめんなさい」と言って泣き出しました。両親は訳が分からず,なだめながらどうして急にそんなことを言い出したのか尋ねました。

 休み中に女の子は,夫婦が言い争っているのを漏れ聞いてしまいました。そのわけはよく分かりませんでしたが,女の子はあれこれ考えました。そうして思い当たることがあったのです。それは数日前,妹をいじめたことでした。女の子はそれからどうしたらいいのか一生懸命に悩みました。そうして夕食の時に思い切って謝ったのです。「もう妹をいじめたりしないから,パパとママは仲良くして・・」と頼みました。

 もちろん,夫婦の争いの原因は全く別のことでした。でも,子どもには夫婦だけの世界があるなどとは思いもよりません。パパとママと自分の世界は一つであり,パパとママはいつも仲がいいものと思いこんでいます。だとすれば,パパとママが言い争うのは自分が何か悪いことをしたからだと考えるしかありません。たとえ的はずれであっても,家庭のいざこざを子どもは自分のこととして受け止めます。同時に,パパとママは仲良くしてもらわないと困るのです。

・・・子どもは両親のことも自分中心に考えています。

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 ○いけない子だから!

 病気になって子どもが入院する場合があります。もちろん入院するのは「治すため」です。子どももそのことは分かっています。しかし,入院することになった理由をどのように納得しているかが,大人は考え及びません。単純に病気になったからではないのです。子どもは,「親に対して何か悪いことをしたから罰を受けている」と思う子が多いのです。子ども側の分かり方は,大人のものとは違っていることがあります。そのことを親は知っておいてください。

 親の心子知らずと言われますが,子の心も親は知りません。子どもはとても親に気をつかっています。何か事態が急変したとき,自分のせいではないかと考えます。子どもが信じている家庭のイメージは,自分が中心にいる世界だからです。

 家庭の事情でママが働きに出るようになったとき,「自分を置いて出ていく」理由を探します。経済的な理由などは実感として分かりようがありません。ママが自分を嫌いになったからではないのか,それなら自分はどんな悪いことをしたのだろうか,ママはいったい何を怒っているのだろうか,と自分を責めていきます。相変わらず好きなんだということをしっかりと伝えてやってください。

・・・子どもは自分を責めなければ納得しないことも。

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 ○家庭の絆?

 家庭の絆は,まず夫婦の絆から始まります。自分を他人と関わらせる最良のキーワードは,自他の同一性を表す「われわれ=私たち」という言葉です。このわれわれ意識とは,どのようなものなのでしょうか?

 夫婦の会話で考えてみましょう。恋人時代から新婚時代までは,「幸せかい?」,「幸せよ。あなたは」,「ボクだって」と甘い会話が交わされたことでしょう。覚えていますよね。でも,まだ本当の夫婦の会話にはなっていません。なぜなら,「自分は幸せだけど,あなたは・・」と,別々の幸せを語っているからです。夫婦の会話はこうなります。「幸せだね」,「幸せですね」。自分たちは幸せだと言っているのです。二人合わせて幸せなのです。これがわれわれという気持ちの現れなのです。

 子どもは夫婦の間に生まれてきます。子どもは生まれながらに「われわれ」という世界に生きています。両親と一心同体です。家庭を第二の胎盤として育っています。だとすると,当然親子の会話も「われわれ」世界の会話になるべきでしょう。

 子どもが何かしら浮かない顔をしているとき,「大丈夫か?」と尋ねることがあるでしょう。でも子どもは尋ねられるよりも,「大丈夫,お父さんがついている」と言ってほしいと思っています。徒競走で走っていて転んだとき,ママは「痛い?」とは言わずに,「痛かったね」と子どもの身体の痛みを引き取りますよね。パパは「負けて悔しいな」と気持ちの痛みを受け止めます。「自分のことのように」ということです。このようにわれわれ意識が自然に出てくれば,子どもは「大丈夫,もう痛くない」と次に向かって育っていくことができます。

 子どもが「うちに生まれて損したなあ?」と思うときは,われわれ意識が満たされていないときです。団欒も同じ釜の飯を食べることで,われわれという気持ちを確かめ合うことができます。家族がバラバラでは,子どもは気持ちの充足が得られません。言葉や過ごし方や楽しみ方といったいろいろな機会を通して,「私たちは親子だ」ではなく,「親子は私たちだ」ということを子どもにしっかりと伝えてください。

・・・絆とは半分の糸と書きますよね!

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 《絆とは,もう一人の子どもが私たちのつながりを実感することです》

 ○たまたま隣り合わせても,そこに絆は結ばれません。同じ場面に直面する,同じ経験をすることが必要です。日々の暮らしの中で子どもと同じ経験をしたとき,それを確認できる言葉にして共感することです。面白かったね,美味しかったね,寒いね,いろいろあります。

 【確認4:あなたは,お子さんに絆を感じさせていますか?】

   ●答は?・・・もちろん「イエス」ですよね!?



 夫婦の間で,言葉にして言ってくれなきゃ分からないと,思うことはありませんか。相手に求めることをしがちですが,実は言いにくい雰囲気を与えていることもあります。言ったとき笑われた,無視された,疑われた,馬鹿にされた,それが二度目を無にしています。人と人の間では,笑顔で聞き入れなければ,言ってくれません。

★落書き★

 雨上がりの虹を見ることがありますか。外の暮らしをしていない現代人には,虹は物語の中にしかないものかもしれません。ところで,虹の字は虫偏です。虹は,天を貫いて姿を現した双頭の龍が山をまたいで川の水を飲む姿と考えられ,その龍は大きな蛇の姿をしていると想像され,その蛇は虫の仲間と考えられていました。そこで,蛇を現す「虫」と,貫くという意味の{工}が合わさって「虹」という文字ができあがったのです。


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