*** 子育ち12章 ***
 

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「第 61-11 章」


『子育ちは 明日へと続く がんばりを』


■子育ち12表裏■

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『子育ち第11表裏』

【続】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第61版では,私の育ちの項では表の選択を,私たちの育ちの項では裏の選択を考えてみます。

《続について考える?》
 継続は力なり,という言葉があります。出典は不明のようですが,納得できる内容なので,流布しているのでしょう。人であれ自分であれ励ますときに,「がんばれ」という声かけをします。がんばっている人に更にがんばれと言うのは酷であるという場合もありますが,普通には,くじけそうになっている人を励まします。励まされたらどうしたらいいのでしょう。がんばるとは,今していることを止めたくなったときもうちょっと続けることです。すべきことをしていないとき,ちょっとだけしてみようと始めることです。

 未熟な現状を変えていこうという願いが,育ちへの意欲になります。まずは,自らの未熟さを自覚することが必須のことになります。今の自分で満足していると,育ちなど無用のことです。未熟さに気がつくためには,年齢や地域やさまざまな違いを持つ人と,連続してつながっている環境が必要です。年上の子とつながると,年下の子は未熟さを見せつけられます。同年齢での能力差は嫉妬になりやすいのですが,異年齢では「年が違うから」と納得しやすくなります。追いつきたいという思いが湧いてくるでしょう。

 初心忘るべからず。向上したいという素直な初心を忘れないということは,初心を持ち続けることです。持続できるかどうかが,向上の実現を左右します。能力の向上はひたすら練習を持続することであり,そのためには初心を意識し続けていなければなりません。練習の今の成果を意識しようとすると無駄に見えてきます。いっこうに向上しないと諦めてしまえば,そこで育ちが止まるのではなく,元に戻ります。いつも0から出発していると見届けていれば,成果が意識できるはずです。



 夫が「会社より疲れる」と思う家庭の特徴5つがあるそうです。「自分の存在感がない」:食事や予定が子ども優先,居間での定位置がないなど。「素晴らしすぎる妻」:いつもきっちり片付き,仕事も家庭もテキパキで,夫にも強いる。「片付いていない家の中」:前項とは真逆。汚れやカビだらけ,出しっ放し。「理想の父親イメージがある」:きちんとかっこよいパパであれという期待。「夫に依存してくる妻」:構ってほしい,何かをしてもらうことばかり。肝心なことは,あらゆることをほどほどに・・・。

★落書き★

 人を教え導くことを指南するといいます。古代中国に「指南車」という,方向を指し示す装置がありました。車の上に人形が置かれ,その人形の手が常に南を指すように作られていました。戦場で霧に包まれて兵士が方角を見失ったために作られたということです。指南車が一定の方向を指し示すという所から,人に進むべき道を教える,人を教え導くことを指南というようになりました。社会の中で人として進むべき道に迷わないように,道の見極め方をしっかりと指南してやってください。


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