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「第 62-06 章」 |
『子育ちは 豊かな言葉 知恵集め』
■子育ち12教示■
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『子育ち第6教示』
【知恵の共有】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第62版では,仕合わせを目指す人生の目標として掲げられていることを,子育て羅針盤風にお伝えする予定です。
《知恵の共有について考える?》
あの人の側にいるとドキドキするのはどうして? 青春の一時です。相談すると,それが恋だと教えられて,分かったと落ち着きます。分からないという中途半端な気持ちに収まりが付きます。物事は動いていますが,どう対応すればいいのか,学ばないといけません。なぜ? どうして? そのような疑問を持つことから学びがスタートします。「分からない」という器を用意して,あれこれ探した答の言葉がぴったりと収まったとき,「分かった」という感動が生じます。理解の準備として予習が必須になります。
芸術は私であり,科学は私たちであるという言葉があります。人の感性は個人的です。私が好きでも,他の人が好きかどうかはわかりません。それぞれが勝手な感性を持っているので,それを認めないと,諍いになります。ストーカーの勘違いは自分が好きだから相手も好きなはずという思い込みです。感性というものについての正しい知恵をお互いに身につけておけば,感情的な関係でこじれることは少なくなるでしょう。みんな違ってみんないい。そこに現されている知恵を共有しましょう。
科学を含めて社会のあれこれは,法則やルール,約束事を皆で共有することによって成り立っています。その共有する基盤が言葉です。言葉を理解し合うことによって,言葉に付随する知恵を共有することが可能になります。話が通じないということは,社会関係を結ぶことができないことになります。一つ一つの言葉を明確に理解し,きちんと積み上げていけばたくさんの人との関係が機能します。仲間内だけしか通じない言葉ではなく,だれにも通じる言葉遣いを身につけることが,知恵の大きな共有につながります。
若者の言葉です。大切なもの? 何もない。何が大切か分からない。なんとなく生きているみたい。自分が何をしたいのか,何が欲しいのかも分からない。だけど,何か欲しい。しあわせ,楽しさ,つながり,といった漠然としたもの,つかみどころのないものを大切にしたいのかも。独りは嫌だけど,集団は苦手。つながっていたいからネットをする。失敗したくないから親の言うことを聞く。周りから阻害されたくないから周囲にあわせて,自分を出さない。どちらかといえば,優秀と思われている若者の心証です。
★落書き★
ケチャップランチの上に旗が立っているのが,お子様ランチです。東京日本橋の三越百貨店食堂の主任コック,安藤太郎氏の発案ということです。当時,お子様用に弁当,寿司,洋食のメニューがあり,お子様洋食だけが見た目に地味であまり人気がありませんでした。そこで,安藤シェフが,ご飯を山型に盛って,日の丸を立てることを思いつきました。登山家が山頂で国旗を揚げることをヒントにしたそうです。これが子どもに受けて,大ヒットしました。子どもの遊び心に通じたようです。
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