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「第 64-01 章」 |
『子育ちは 自分を信じる ありのまま』
■子育ち12教則■
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『子育ち第1教則』
【自分を信じよう】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第64版では,あるお店のスタッフに向けた注意すべき心の持ち方25箇条の中から,子どもの育ち12の教則として選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。
《自分を信じよう?》
物怖じして引っ込み思案な子ども。我が子であったら,尻を叩いて押し出したくなることでしょう。でもそれは,子育てにはなりません。親に言われて渋々元気ぶったところで,余計に惨めになって,逆効果になりかねません。なぜ引っ込み思案なのかを見極めて,育っていないところを育つように導いてやらなければなりません。もう一人の子どもが,自分を頼ることができないと見限っていると,自分を外に向けて押しだそうとはできません。
大事な育ては,もう一人の子どもが今の自分を認めることができるように指導することです。もう一人の子どもが自分を他の子どもと比べることなく,自分の今のありのままを認めていいと思うようになればいいのです。そのためには,親が今のあなたでいいと,認めてやることです。今のあなたはダメという評価を押しつけていると,子どもは自分を認めることができなくなります。自分を認めることがどういうことかを教えてもらわなければ,したことがないからできないのです。
子どもは全て今日の子どもまで育ってきています。その育ちを認めてやれば,今の自分を信じることができます。それが行動の自信を生み出します。自信とは今の自分を素直に評価することであり,ダメと見下げたり,十分とのぼせたり,過小過大な評価をしないことです。ダメなところがあってもいいのです。自分のダメなところを知っていることが,自分を信じることになると教えてやってください。未熟さを具体的に知っているからこそ,前向きに育っていきたくなるのです。ダメな子はいません。
ブログやSNSなどのネット上にある情報を「まったく信用していない」と答えた人は全体の39%。「1〜3割は信用している」という人を含めると,半数を占めるという調査があります。その原因に,ネットならではの言葉選びが考えられているようです。言葉はタダだから,人目を惹きつけられれば何を言ってもいい,といった風潮があるというのです。その生硬な言葉遣いを子どもがネットで発するとき,誤解や曲解を招いて,いじめになっていきます。美しい言葉を伝えるのは母親の役目でした。
★落書き★
馬はなぜ馬面なのでしょうか? 馬面でなければならないわけがあるのです。馬は牛と違って胃が一つしか無く,反芻をしないので,固い草のセルロースを歯ですりつぶさなくてはなりません。そのためには大きな臼歯が必要であり,それを骨に乗せるためには長くて頑丈な顎が必要だったのです。生き物はそれぞれに生きるために必要な形や能力を持っているのです。人もそれぞれに生きていくために必要な資質を身につけていくことになります。
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