*** 子育ち12章 ***
 

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「第 64-06 章」


『子育ちは 次は次はと つながりを』


■子育ち12教則■

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『子育ち第6教則』

【物語を考えよう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第64版では,あるお店のスタッフに向けた注意すべき心の持ち方25箇条の中から,子どもの育ち12の教則として選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《物語を考えよう?》
 「昔々あるところに・・・」。聞きながら,あるところをどんなところか想像しようとします。今の子どもは「あるところって,どこ?」と尋ねます。想像しようとせずに実物を見ようとします。実物がないと途方に暮れます。想像しようとすると,物語は次に進み,「おじいさんは山に柴刈りに・・・」と続いて,近くに山があるところと思い描くことができます。話が進むにつれて,情景がはっきりとしてくる楽しみがあります。想像することで,創造する力が養われていきます。

 子どもたちが今いる言葉の世界は,ぶつぶつに細切れで,つながっていきません。物語になっていません。本を読まないというより,話がつながっている世界に馴染んでいないので,読めないのです。学校の授業は1時限それぞれが物語のようにつながって展開されます。長い物語を楽しむことができないと,授業に入り込めずに,断片的な記憶だけに止まるので,まとまった知恵を受け取ることができません。知恵とは川の流れのようにつながっているのです。

 物語は紆余曲折があり,あちらこちらに曲がりながら,思いもしない結末につながっていきます。途中では先がどうなるか見えなくても,そのうちになんとかなっていくという物事の有り様を学んでいくと,現実の暮らしの場での苦労も,なんとか凌いでいけば,やがて良い結果を招き寄せるという期待を抱くことができます。あきらめないことが大切ですが,長い物語に親しむことがあきらめない気持ちを育んでくれるのです。今日は明日につながっている,先を楽しむことが生きる喜びになります。



 法務省が小中学生の悩み相談を受けるためにSOSミニレターという事業を行っています。相談してくる子どもの8割が女子です。女子の言葉の世界が豊かであるということでしょう。やがて母親になって,我が子に言葉を教えてやることになる予定があるからです。男の子が相談をしないのは,言葉の力が弱いということの他に,自分を語ることの拒否感が強いためです。弱みを見せられなくて,自分を追い詰めていくつらい選択をするので,親は男子には聞く耳をそばだててやってください。

★落書き★

 料理の手間がかからないため,サラダやお弁当のおかずにうってつけのミニトマト。もともとアメリカで機内食用に開発されたもので,これを食べた日本人がおいしかったので,種を持ち帰って,日本産のトマトと掛け合わせたのが,今あるミニトマトです。1980年代から急速に普及しました。トマトのおいしさの基準は糖度5%以上とされていますが,ミニトマトの糖度は9〜12%で,スイカの甘さに匹敵します。


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