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「第 64-11 章」 |
『子育ちは できないことを もう一度』
■子育ち12教則■
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『子育ち第11教則』
【課題を持とう】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第64版では,あるお店のスタッフに向けた注意すべき心の持ち方25箇条の中から,子どもの育ち12の教則として選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。
《課題を持とう?》
子ども時代は成長課題の連続です。学校では毎日新しい能力への挑戦が強いられます。急に言われても簡単にはできないということもあります。課題を預かることになりますが,次の日までそのまま持ち越していたら,置いて行かれることになる場合もあります。次の日までの間に,再挑戦して,能力アップをしておく必要があります。学校の授業時間だけで達成できるものはほとんどありません。放課後や遊び時間の中で,課題として取り組もうとする意欲が求められているのです。
子どもは「なぜ」という疑問を持つものです。もし我が子がそうではないのなら,疑問を持つように仕向けなければなりません。日常の会話の中で,だれが? いつのこと? どこで? なにを? どうして? どんなに? なぜだろうね? 問いかけてみてください。その疑問詞を覚えると,課題を見つけることができます。身の周りのことをそんなものと見過ごしていると,問題・課題は手に入りません。こうすればこうなるという仕組みは,どうしてこうなるの?という問から理解できるのです。
学校でも家庭でも,ネット世界でも,自分の思う通りにならないことに出会います。ちょっとやってみてダメとなると,すぐにあきらめたり,相手や世間が悪いと言い訳に逃げようとすることが目につきます。できないことを押しつける方が間違っていると文句を言ってみても,なんの役にも立ちません。今自分になにができるか,しなければならないことは何かを探り,自分の課題として,なんとかなるかもしれないと取り組むことが大事です。できることを招き寄せようという気概が成長を促します。
子どものネット世界との付き合いについて,PTA主催の講演会で話を聞きました。情報の発信の際には,現実世界でNGなことはネット世界でもNGであることを意識して,送信する前に確認することが勧められました。また,スマホなどの使用は22時までにすることも訴えておられました。人は午後10時を過ぎると言動が大胆になるからということです。また,画像送信の危険では,子どもは変顔と裸体が同じ程度のものと思っているので,要注意ということでした。親としてご留意ください。
★落書き★
カイワレ大根という野菜は,大根なのでしょうか? カイワレ大根は「大阪四十日」という,れっきとした大根の一種だそうです。種が発芽し,双葉になった状態で出荷しているだけです。間引きするなどして育てると20センチほどの大根になります。カイワレ大根の種はほとんどがアメリカ産ということです。日本の狭い農地では種を得るだけの耕地面積がないかららしいです。理科と社会科の勉強になりましたか?
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