*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 64-10 章」


『子育ちは 心を開き 笑顔向け』


■子育ち12教則■

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『子育ち第10教則』

【笑顔でいよう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第64版では,あるお店のスタッフに向けた注意すべき心の持ち方25箇条の中から,子どもの育ち12の教則として選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《笑顔でいよう?》
 情報には目で読む文字情報と,耳で聞く声情報があります。日常の会話では,声情報のほかに,表情などの目視情報が付随します。文字情報では意味は伝わりますが,温もりや気持ち・思いは置き去りになります。いじめによる自殺という起きてはならない不幸な出来事の陰に,スマホによる暴言の文字攻撃が後追いの形で表に引き出されます。「死ね」という言葉はかつては一人でいるときに壁に向かってのみ発せられていたのに,今はいとも簡単に手元の機器を通じて人に向けて届けられます。

 直接に向き合っていれば,相手を意識せざるを得ないので,それなりに言葉を選んで話します。向き合えば,笑顔を向けることが普通です。もし笑顔がなかったら,そこで交わされる言葉には冷たい思いが込められているのではと予測できるので,身構えることができて,多少のことは我慢の範囲に収めることができます。粗相をしたとき,叱られることを覚悟するようなものです。朝夕のあいさつを交わすとき,むすっと無表情よりも,にこっと笑顔を添えると,お互いに気持ちが良いものです。

 笑顔は人を迎え入れる心の窓を開けているという合図です。笑顔のお母さんだから,子どもは喜んで胸に飛び込んでいきます。赤ちゃんの笑顔は,周りの笑顔を引き出してくれます。精一杯に生きているときに,人は笑顔になります。笑顔は,おもしろいから笑うというものとは違います。夫婦でふと目が合ったとき,そこに笑顔が交わされるとほっとします。親子でも同じです。その笑顔を身近な人にも向けていけば,信じ合える関係が広がっていきます。人に直接向き合うように育ってほしいですね。



 いじめ自殺提訴という見出しが目に入ってきます。いじめ対策推進法によって,いじめに当たるか否かの判断に当たっては,当該行為を受けている児童生徒が現に心身の苦痛を感じているかという視点に立つことがもとめられています。いじめをする方の冗談であるといった言い分は通らず,いじめを受けた方に寄り添う判断をすることになっています。いじめと思われるような仕打ちをクラスメートにしないように,気をつけさせてください。

★落書き★

 人間の五感,視覚,聴覚,嗅覚,味覚,触覚のうち,最も早く衰えるのは視覚です。中学生の多くがめがねの世話になっているように,10歳前後がピークです。次に衰えるのが聴覚で15歳。音楽教育は小さい頃からがよいようです。嗅覚は20歳をピークに衰え,29歳で味覚がダメになり始めます。最後まで生き残るのが触覚で,60歳になっても敏感でいられるということです。触れ合いは,人が生きていく上で最も大事だということなのかもしれません。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第64-09章に戻ります
「子育ち12章」:第64-11章に進みます