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「第 67-06 章」 |
『子育ちは 言葉交わして 分かり合い』
■子育ち12次元■
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『子育ち第6次元』
【私は言葉遣いを覚えて育つ】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。
《私は言葉遣いを覚えて育つ?》
子育ちの第6次元は,和やかな関係はいつ築けるかという指標です。
出会いから始まる人間関係は,第一印象という判定に左右されます。
人相風体もありますが,言葉遣いがもっとも重要な因子になります。
好印象の人とそうではない人を思い浮かべると,言葉遣いが違います。
詐欺師が武器にしているのは,目的は別として,優しい言葉遣いです。
言葉の乱れは気持ちの乱れを反映して,関係にトゲを差し込みます。
多くの親には,しつけの筆頭は言葉遣いという陰の共通認識があります。
正確には,しつけがなっていない筆頭に言葉の乱れが挙げられています。
言葉遣いへの気配りと関係への気配りは,表裏一体のものだからです。
公の場で話す機会があるとき,言葉遣いの隅々にまで気を遣います。
慣れていないという場合は,気遣い方が分からない不安があります。
一方で,自分のすべてが見透かされるという緊張も感じます。
人柄は,見た目では分かりづらいけど,話してみるとよく分かり合えます。
社会生活を営む術は,コミュニケーション能力を基礎として始まります。
上手に話すことではなく,相手に対する気遣いがあるかどうかです。
人をけなしたりおとしめたり,侮る言葉は子どもに教えないでください。
まっすぐに生きるための言葉を繰り返し丁寧に教えてやってください。
美しい言葉を身につけたとき,子どもは明るい育ちをしていきます。
好きと嫌いの二つの言葉しか知らないとすれば,人との関係はかなり不自由になるでしょう。たくさんのクラスメイトを好きと嫌いで区分けすると,険悪になります。いじめが出るのも当然です。好きでも嫌いでもない,ただのクラスメイトがたくさんいるというのが普通であるはずです。言葉数が少ないと,あらゆることの理解が単純になりすぎます。人は複雑な思考と感情を持っているので,言葉が適切に寄り添えないと,生きることに支障が生じます。豊かな生き方には豊かな言葉が必須です。
★落書き★
まな板を洗うとき,熱湯消毒ができるので,水より熱湯の方が清潔を保てるように思われます。ところが,まな板の表面には肉や魚などいろんなタンパク質が付着しているので,熱湯を掛けると凝固してまな板表面にできた包丁傷の中に残ってしまいます。凝固したタンパク質の表面には膜ができるので,切り傷の中はばい菌にとって格好の繁殖場所になります。清潔に保つには,使う度に水で洗い流し,時々,塩素剤殺菌や日光消毒するのがいいようです。
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