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「第 67-07 章」 |
『子育ちは 事を動かす 力得て』
■子育ち12次元■
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『子育ち第7次元』
【私はできる力を獲得し育つ】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。
《私はできる力を獲得し育つ?》
子育ちの第7次元は,何が育てばいいのかという指標です。
生きる力と言われている,様々なできる能力を身につけることです。
比較される能力ではなくて,生きるために必須の能力があります。
もう一人の自分は言葉を糧に知識というソフトを取り込んでいきます。
そのソフトによる機能を自分というハードを通して発揮していきます。
それができたときもう一人の自分が自分を信じることができます。
子どもは親や周りの子ども,大人のすることをじっくりと見ています。
あんなことができると分かると,自分もやってみたいと手を使います。
思い通りに行動できると,機能を使う快感が刺激され楽しいのです。
ゲームの世界にはまりこむと,ヒーロー気分でどんなことでもできます。
視聴覚の世界は仮想世界ですから,万能感を楽しむことができます。
現実世界での育ちとのギャップが大きくなると閉じこもります。
できるようになったときのあの得意そうな笑みは,育ちのご褒美です。
できないときのじれったさは,意欲につながっていく活力の表れです。
親からの手助けを断り,自分でするという健気さがなにより大事です。
子どもは無理なことや無茶なことを何の躊躇もなくしようとします。
思ったり考えたりしたことがそのままできるものと勘違いしています。
自分のできる力の限界を見極めるように導いてやってください。
頑張ることができないと,育ちの効率が悪くなります。やればできることをやっても,頑張ることにはなりません。今の子どもたちは,こうすればこうなると予め分からないと,事を始めません。こうすればどうなるか分からない,それでもやってみる,それが頑張るということです。実は,やってみることで分かってくるということを経験することが,意欲を生み出します。かつての子どもは,冒険することで頑張っていました。先行きが見えない,それが育ちの道なのです。
★落書き★
蚊に刺されるとかゆくなります。嫌ですね。蚊は口である管を人の皮膚に突き刺して血を吸います。その際に唾液を送り込みます。その唾液は,血液を凝固させない作用があり,給血しやすくするタンパク質が含まれています。これが皮膚に触れるとアレルギー反応でかゆくなるのです。刺されたところには,残された唾液を洗い流そうと血液が集まってくるので,腫れて盛り上がります。血を吸うのは交尾を終えたメスの蚊だけです。
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