*** 子育ち12章 ***
 

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「第 70-04 章」


『子育ちは 頼り頼られ 共に生き』


■子育ち12目標■

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『子育ち第4目標』

【共存を願って信頼できる子どもに?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第70版では,「子育ち」が目指すべき目標をシンプルに掲げて,確認していくことにします。毎日子どもたちがどこを目指して育っているのか,その育ちが偏っていないか,人として必要な育ちに欠けている部分がないか,その12の必須の目標を,再確認したいと思っていますので,お付き合いください。

《共存を願って信頼できる子どもに?》
 子どもの居場所とは人とのつながりですが,知り合っている,クラスの遊び仲間といった程度では十分ではありません。喜怒哀楽を共有できる深いつながりを持つことが大切です。苦しいとき,寂しいときにそばにいてくれる人がいれば,道を踏み外すことはありません。子どもが「お母さん」と言って話しかけてきたとき,「いま手が離せないから後で」と突き放したら,子どもは母が頼れる人ではないと口を閉ざしていきます。子どもにとっては,今の関わりが真剣なのです。

 学校では,あいさつをしつけています。あいさつは,あなたのことを気に掛けているというメッセージなので,人との関係を作る大事な礼儀です。あいさつを返さないと,関係性を無視するという拒否を意味します。顔を会わせたときに,いつもの元気なあいさつでなかったら,「どうかしたの」と気になって声を掛けることになります。その言葉がいじめられている子どもにとっては救いになります。自分のことを誰も気に掛けていない,それはとてもつらい仕打ちになります。

 自分を生かすために社会化するということは,求められる自分になり,その上で他者と信頼関係を結ぶことです。お互いに相手を必要としている五分五分の関係が人としてのつながりです。子どもは母親を必要としています。もう一人の子どもが,母親も子どもである自分を必要としていると分かると,ちょっぴり背伸びした信頼関係を持つことができます。手伝いを頭ごなしにさせるのではなく,手伝ってくれたら助かると伝えて,頼ってみませんか?



 子どもが万引きをしたという親の相談に,弁護士が答えています。まずは,万引きをしてしまった理由を聞く必要があるということ,一方的に叱ることだけは止めることが勧められています。次には,ただ単に犯罪だからいけないと伝えるだけではなく,被害について具体的に話ができるとよいそうです。例えば,万引きの被害金をお店が取り戻すためには,経費などを考慮すると,盗んだ物の数倍の額の商品を売り上げなければならないことといった内容です。したことを分からせることが大事です。
★落書き★

 違った種類のお酒を続けて飲むことを,チャンポンということがあります。「ちゃん」は鉦(かね),「ぽん」は鼓(つづみ)の音を表しています。鉦は大衆的な祭り囃子に使われ,鼓は上品な能楽に使われる物でした。従って,鉦と鼓は異質な楽器であり,そこから「別種のものを同時に用いる」という意味が生まれたといわれています。ただ料理のチャンポンの由来については,少し違っているような・・・。どうなんでしょうね。


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