*****《親と地域とのつながり》*****

【第1章 親と地域とのつながり】

 まず,親はどのような地域生活をしているかについて,調査結果を見ていくことにします。

3.親と地域の活動とのつながり(3)

○親としての迷いは,家庭教育学級などへの参加を促すかもしれませんが,
家庭教育学級への参加のグラフです
 地域の公民館などで開催される家庭教育学級という場は,顔見知りが集まる場というイメージがあり,慣れないうちはなかなか入り込めないものです。5年を過ぎて顔なじみができると連れだって出かけられるようになり,「全く参加しない」は激減しています。10年を過ぎると気兼ねなく参加できるということでしょう。

○参加するためには,学級や講座の開催を知らなければなりませんが,
学級を知っているグラフです

○知るためには,何らかの情報に接しなければなりませんが,
学級の情報源のグラフです
 居住年数が浅いと広報が情報源になっています。5年を過ぎると,「知り合いからの口コミ」や「学級・講座等の場」から知る機会が増えて,情報源が身近なものにシフトしています。そのことが「よく知っている」という確からしさにつながっていくようです。

 親が地域にとけ込むには,個人的な積極性に依存する部分があるのはもちろんですが,段階を踏んでいることが明らかです。地域に知り合いができる5年の壁を通過すると,仲間ができたという自信によって活動などに参加して地域に入ることができ,それがさらに積み重なって徐々に10年の壁に向かって慣れていく姿が見えてきました。