この圧倒的な風景に魅せられ、三十五年ぶりにグランドキャニオンを中心にしてアメリカ西部を周遊する
ドライブを計画しました。 ラスベガスで車を借り15号線を北上しザイオン国立公園・ブライスキャニオン
アンテローロープ・レイクパウエル・モニュメントバレー・グランドキャニオンを回るコースを設定しました。
この旅行を計画した大きなポイントは、上記の写真(モニュメントバレーの中心)が、ホテルの窓から拝める
信じられないような場所に二〇〇七年にナバホ族の手でホテルがオープンしたことを知り、予約が取れたら
行こうと心に決めていました。 「寝間着のまま雄大な眺め中で、朝日が拝める」それが実現できたのです。
そのホテルの名は 「THE VIEW HOTEL」
ラスベガスは、ご存じの通りのギャンブル公認の場所、大きなホテルはほぼ博打場と同居しており、なんとも 落ち着かない(趣味の違う者には)ところが多いのですが、偶然探し当てたこのホテルTRUMPは宿泊のみ の、いわゆるシティーホテル形式でフロントからして、静かな雰囲気を持っています。 アメリカの金融危機がここにも大きな影響を及ぼしているのでしょうか、空港からホテルに向かいリムジンの 窓から見たホテルには、電灯のつかない部屋の多さにビックリ! 天下のラスベガスも静かな物でした。 |
幌馬車で巡ればもっと格好いいのでしょうが、今回もハ―ツのレンタカーのお世話になりました |
ラスベガスから北東にアメリカン・15ハイウエーをぶっ飛ばします。 市街地を離れるまでは結構な混みようですが
30分も走ると快適なドライブに入り込めます。 真夏を過ぎたこの時期でもネバダの熱風はただ者ではありま
せん。 もしエンジンがいかれたら完全にアウトです 最初のガソリンスタンドマークを頼りにインターを出て
スタンド兼コンビニで手に入れたのが、氷と発泡スチロールの代用冷蔵庫です。 とにかく水と果物を買い込んで
走らないことには心配です。 勿論常にガソリンを満タンにします(後で気がつきましたが35年前とは違いスタンド
の数が相当タップリ増えていました) 山間部に入るまで、メチャクチャな暑さに悩まされます。
まずビヂターセンターで入園許可証をもらいます。 ロッジの宿泊者のみに車で入る事が許されるのです。 |
夕闇迫るロッジ付近ですが、思いの外動物たちが出現 してくれません。 見たのは鹿と歩く鳥だけでしたね。 |
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アメリカ上院のケネディーさんが亡くなったばかりで 月のかかる旗竿に、反旗が掲げられていました。 |
夜が明けると切り立った岩壁が目の前に立ちはだかり 圧倒的な力を持って迫ってきます。 |
ロッジから先は、別の許可証をもらわないと自家用車では入る事が出来ません。 その標識が無かったのと
説明書が理解できなかったために、全く悪気無く、レンタカーで乗り込んでしまいました。
当然レインジャーに発見され優しく注意をされて、すごすごと戻る途中で、今度はパトカーに発見されSTOP!
言葉の通じぬ田舎のおじさんが運転し、後部座席には娘が二人ですから「悪者ではなさそう」と思ったかどうか
恩赦放免と成りました。 お陰で渓谷の写真を撮る心の余裕はありません。
ブライスキャニオンから峠を越えて行く道には、何とも不思議な岩肌が洗い出されたような地層に出くわします。 |