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読後メモ index

2012.082012.10

日記の フリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。

e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary1209.html#yyyymmdd


2012年9月

その他


9/19(水)
加田伶太郎全集を読んでいるところ。

9/18(火)
フランス語の授業が最後の日で、いつもと同じように時間は過ぎた。誰でもそうだと思うけど、私もお別れは大嫌いだ。でも、なぜか今回は冷静だった。私が去 るからではなく、先生が日本から去るからだろうか。冷たいようだが、縁があればまた会えるだろう。土曜日には先生の生徒たちが集まって(個人レッスンの先 生だったので、生徒さんたちに会うのが初めて!)、さよならパーティをします。

ところで、仕事でストレスがあると先生に行ったら「そういうときは神社に行くといいんだよ。もっといいのは高尾山」と言われた。「高尾山に行ったことがあ るが、帰って来て少ししたら状況が変わったことがある。自分だけでなく、一緒に行った自分の友人もそうだった」と言うので、なるほど少し前にパワースポッ トとして急にクローズアップされたとはいえ、実際にご利益はあるところなのだろうなあと思った。小さい頃に行って以来、全然行ってないし。

このストレスに関しては面白いことがある。実は9日の朝からちょっと腰が痛い。用心しながら生活はしていたものの、日曜日に、何かあると行く整体に行って 来た。腰を触るとおもむろに「なにか困ったことあるの?」と聞かれた。びっくりした。身体を見終わってから「身体に悪いところはなくて、その困りごとのせ いで腰のあたりに呼吸が入っていってない」とのことだった。「よかったら話してみて」と聞かれたので、ぽつぽつ話をする。これで愚痴および状況を話したの は二人目だ。やはり、外に出すといくぶんスッキリします。根本の解決にはならないのだけど。

足湯はストレスにも良いと言われたので、寝る前に行う。

9/16(日)
内田けんじ監督『鍵泥棒のメソッド』(日本・2012)を観ました。ネタバレと思われるところは反転させておきます。

観る前は堺雅人が主役と思っていて、確かにすべての始まり、要の人物ではありましたが、香川照之のキャラクター設定と存在感が印象的で、そのキュートさに やられた。心細い表情、素晴らしくきれいになった部屋、まったく似合わないカジュアル姿(几帳面さからシャツをイン。ボタンもきっちり上まで止める)、演 じることの面白さにはまり努力を重ね本を積み上げる……。記憶を失ったものの、悲嘆に明け暮れるわけでもなく環境を受け入れ、努力をし、その几帳面さでま た再度道を開いてゆく、そのたくましさが素敵だ。

登場人物の少なさの割に複雑さを増してゆくストーリー展開で、まとめられるのか不安と、コンドウと香苗にはうまくいって欲しいと思う希望にハラハラドキド キ。なので、間の悪いタイミングで香苗が登場した場面には、そこでハードル上げ ますか! とびっくりしてしまったのだ。でも、思えばこの香苗の参入がないと、美術品の価値を 宣言する存在がなく、事件も根本的な収束に向かわないのだった。ハードル上げても、キッチリそれ以上に見事な解決。

広末涼子。小野武彦演じる父の最後のビデオレター(完璧!)をみた直後の正面からの目の表情は本当に素晴らしかった。あと、頭で恋をしようとしていた彼女が香川照之のノートを見て「キューン」とし、「私は恋に落ちたんだ」と自覚した瞬間より“前に”、彼と別 れる際に「あ、彼女は本当に恋に落ちた!」とわかったのが良かったなあ。

それぞれの役者さんがそれぞれの役を見事にこなしていた。荒川良々の静かな怖さ、車に乗った森口瑤子のやさぐれ具合には目が釘付け。だからこそ、森口瑤子 の表情ばかり見ていて、ラストシーンで車の窓越しに二人が抱き合う直前の姿を見 逃しました(シナリオ採録で知ったのです)。ショック!

9/14(金)
貴志祐介『天使の囀り』『ダークゾーン』を読みました。続けて読んでいると、興味の対象や書きたいテーマが見えてきますね。好みの差もありましょうが、出 来の善し悪しはある気がします。この二つはあまり印象には残らなかった。

9/11(火)
貴志祐介『クリムゾンの迷宮』『黒い家』『悪の教典』を読み終わる。どの作品も、かくれんぼと追いかけっこの恐怖。『悪の教典』は、殺しに向かうあの軽さ が怖い。そして、ラストの持っていきかたも。三池崇史監督が映画化するようだけど、残念ながら観られそうにない、という内容だった……。あんなの三池監督 でやられたら、ほとんど目をつぶってないといけないではないか。音を聞くのも怖そうだ。

9/9(日)
友人の日本舞踊の発表会に国立劇場まで行く。大学時代の友人で、卒業してからは年賀状のやりとりのみになっていた彼女から、ある日チケットが届いたのだっ た。発表会とはいえ、安くはない金額が書いてあって、これは大変な世界だなあ……と初めてメールをしてみたら、やはりお金がかかる世界のようだった。花道 から登場して、衣装の早変わりもあって、りりしかった(男性の踊りを踊った)。生の長唄をバックにソロで踊るなんて……。いやあもう私のまったく知らない 世界!

彼女の舞台のあと、お菓子とお花を持って楽屋へ行ったものの、ほかにも知り合いの人がたくさん来ていて結局ほんの一言二言しか会話できず。逆にお土産いた だいてしまったし。でも、遠くから「わー。○○子〜」と呼ばれて、「よくわかったね〜」と言うと「わかるよ〜」なんてニコニコされて、まったく久しぶりな 感じがしなかった。大学までと、会社に入ってからのニックネームが微妙に異なるため、その呼ばれ方は久しぶりで新鮮だった。

9/7(金)
『新世界より』の残りを読みました。この物語の中では、死に別れるときは一瞬で、別れの言葉もなにもなかったりすることが多い。しかし、上巻の終わりで描 かれた、瞬との別れに至るまでの過程は詳細で、会話ができたからこその切なさがそこにある。風景描写とともに印象的だった場面の一つ。
“正しい”世界をつくることの難しさ、はらむ矛盾と危険性。

9/6(木)
この日は、小布施が目当てでしたが、その前に間山温泉ぽんぽこの湯というところに立ち寄り、350円で露天風呂に入ってきました。おじちゃんおばちゃんが たくさんいて、あれ……きょうは平日だったよね……と一瞬混乱しました。
小布施は、野沢温泉の宿の人が「小布施はいつでも人がたくさん」と言っていたとおり、女性の旅行客などであふれていました。見所もあり、栗を楽しめるお店 も多く、歩いて回れるコンパクトさも相まって、魅力的ではあります。北斎館、岩松院、高井鴻山記念館などを回り、北斎ってやっぱりすごいと思いました。
その後、川中島古戦場に行って、「馬上から刀をふるう謙信と軍配団扇で受け止めようとする信玄の像」を見てきました。結構大きくて、迫力がありました。 「敵に塩をおくる」の説明を読んだり。
松代城跡まで行ったものの、時間切れで本丸には入れず。

9/5(水)
野沢温泉に一泊の旅行。旅行は久しぶりです。長野は近いなあ。
まずは長野駅から善光寺まで30分くらいかけてゆっくり歩く。善光寺は確か2度目だけど、お戒壇めぐりはやっぱり楽しい。背がつかえるわけじゃないのに、 つい屈んで歩いてしまう。
また30分かけて駅まで戻り、プラザホテル(だったかな)地下にある、戸隠蕎麦のお店でお昼。その後、野沢温泉までドライブして宿を目指す。
村のホテル住吉屋というところに泊まったのですが、お料理もおいしいし、従業員の方たちも気持ちよく、とっても居心地が良かった。また行きたい。食事の量 が多すぎず少なすぎずでちょうどいい。おいしいものを少しずつで、取り回し鉢という郷土料理が2品付き、夕食ではじゃがいもの甘辛く煮たのと、いもなます だった。同じじゃがいもなのに、味と食感がまったく異なって楽しめた。(派手ではない)ごちそうの数々だったのに、素朴なこの2品が印象的だったなあ。
麻釜が目の前だったので、野沢菜をゆでるのや、カゴに卵を入れて温泉卵を作っているのが見られました。共同浴場にも2カ所だけ行きましたが、大湯は、なん だかくせになるお湯でした。

ところで、夕食に水尾という日本酒をいただたいのですが、私、お酒の単位を間違えまして……。1合は飲めないなあと思い、300mlのものを選んだのです が、逆だよ逆! 1合は180mlなのですから……。飲み終わって部屋に戻ると眠くなってすぐ寝てしまった。でもまあ、翌日はお酒も残らず元気です。

9/4(木)
貴志祐介『新世界より』。ハードカバー上下巻で読んでいて、下巻があと少しで終わるところだったんだけど、翌日早起きしなくちゃいけないため、後ろ髪を引 かれる思いでストップ。

9/3(月)
よく働いた。

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