始まりは混乱の先

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3

「この騒ぎの原因はなんだ」
前に進み出たセフィロスはにらみ合っているサローとザックス、そしてその間で体を竦ませているクラウドの顔を順に眺めた。


「ソルジャーサロー、着任報告はまだ受けていなかったが」
「さっきミッドガルに着いたんですよ。そしたら……なぁ」
サローは滑るような目をクラウドに向けると、にやりと笑ってセフィロスに向き直った。
「ようやくジュノンから帰ってこられた部下に、ご褒美くれませんかね。この可愛い新人さんとか」
クラウドは顔を引きつらせた。一気に身体が冷え、脚が震える。
「この場合、普通はオレが土産を受け取る立場だと思うがな。…こい」
最後の一言は、クラウドに向けて発せられた言葉だ。明らかに少年に視線を合わせながら指先で手招く動作に、さすがにサローも少年を解放せざるを得ない。クラウドはセフィロスに駆け寄った。


「子供一人を巡ってこの騒ぎか?シーモス!」
名前を呼ばれ、ほっと安堵の表情のシーモスが進み出る。叱責を受けるのは覚悟しているが、少なくともセフィロスの判定は公平だ。一方的に自分たちが非難されることはない。


「シーモス、この新兵の配属理由は?」
「は!サーセフィロス。新兵担当のフルブライト教官と、適正審査に立ち会った2ndソルジャー三名より、魔力値の高さによりマテリアを使った後方支援が期待できるという推薦状が届いております」
「では、あきらかに戦闘支援要員だな。褒美の一言で遣り取りできる人材ではない」
セフィロスは視線を巡らせ、ザックスを見た。自分の少し後ろでこわばった顔をしている少年をそちらに向けて押しやりながら、「ザックス」と呼びかける。
「イエス・サー」
ザックスはセフィロスとサローを交互に見やりながら、戸惑いながらやってきた少年を引き寄せた。


まるで、小荷物扱いだ――とクラウドは思う。あっちへ行ったりこっちへ行ったり、せめて最終受取のサインは自分でしたいのだが、どうなるのだろう。自分の落ち着き先は上官の気分一つで決まるという状況に、下っ端はつらいとしみじみ思う。
「ザックス、そいつはお前に預ける。新米同士、仲良くやれ」
「アイアイ・サー!新米同士、頑張ります!」
ザックスはにんまりとすると、威勢良く完璧な敬礼をした。その隣でクラウドも慌てて敬礼をする。とりあえずはザックス預かりだ。この騒ぎの後では、悪く無いどころかおそらく最良の結果。あからさまにほっとなるクラウドを、サローが凝視している。
その目は、さっきまでよりも不気味さを増していて、今すぐ捕って喰いたがってるようだ。


「サロー、司令部へ来い。着任報告を受ける」
「ここで顔あわせて報告に変えるってのじゃ、だめ?」
「それ以外にもオレに報告すべき事があるんじゃないのか?」
サローは酔っぱらいのような動きで肩をゆらすと、小馬鹿にした口調で「イエス・サー」と答えた。構わず背を向けるセフィロスについて、一緒にエレベーターに乗り込むとそのまま最上階へ向かっていった。
3階ロビーで様子を見守っていた者は一斉に息を吐き出すと、それぞれの職場へと散っていく。頭をふりながら、シーモスはクラウドに近づいた。


「初っぱなから大変だったな」
「…ご迷惑おかけしてすみません」
「ストライフが謝ることではない。ソルジャーザックス、よろしくお願いします」
頭を下げるシーモスに、ザックスも慌てて頭を下げた。
「いやいや、お恥ずかしぃっす。こいつのことは、責任もって預かりますんで、ひとつよろしく」
ザックスはにまっと笑う。目にした者が釣られて笑顔になってしまうような顔だ。
案の定、シーモスは吹き出した。
「……失礼。ソルジャーザックス。マートルはいるか?」
笑いをこらえながら、シーモスは現在の支援部隊員最年少のマートルを呼んだ。ノロノロと戻りかけていたマートルがすぐに駆け戻ってくる。
「当面はお前がストライフの面倒を見てくれ。書類を回して置くから武器保管室に案内して支給品を受け取り、それからトレーニングメニューの確認をしてやってくれ」
「アイアイ・サー」
敬礼するマートルは、ザックスのそばにへばりついたままのクラウドに、よろしくと言って握手のために手を差し出した。




「そんじゃ、旦那がソルジャーサローの足止めしてくれてるうちに、野暮用すませちまおうぜ。俺も一緒に行くから」
マートルとクラウドの背を押すようにして、ザックスは歩き出した。
「隊長、俺一人でも新人の案内くらい大丈夫ですよ?」
「だーめ、まだのぼせてる連中が居るかもしれないから!」
地下にある武器保管室に行くためにエレベーターに乗り込み、人目が完全になくなったところで、クラウドはためらいがちに訊ねた。


「さっきの人たち、全員ソルジャーなんだよね。なんで、あんな風なの?」
「ビョーキ。いかれてんの」
いい加減なザックスの答えに、マートルが補完する。
「最初に騒いでいたのが、どっちも1stソルジャーのグラファイトとスモーキィー。真性の美少年趣味なんだ。最後に登場したのも1stソルジャーでサローって言うんだけど……」
「あの人が一番のビョーキ!直接はしらねーけど、とにかく、部下でもなんでも使い捨てにするって有名だから」
ザックスは吐き捨てるように言った。
「ソルジャーサローは、サーセフィロスに次ぐ実力者って言われてるんだ。ジュノン駐在のソルジャーの統括やってて、最近じゃウータイと行ったり来たりしてた筈。隊長はずっとミッドガル勤務だし、サーセフィロスと一緒のミッションが多かったから、ソルジャーサローとは馴染みがないんだ」
「同期で一緒にソルジャーになった奴が、あいつの隊に配属されて、最初のミッションで死んだ。サロー以外は全滅さ。それでもあいつはミッション完遂させたと評価された。同じ事は何度も繰り返されてる。あいつが盾にしたとしか、思えねぇ」
普段は磊落なザックスがここまで人を悪し様に言うのを、クラウドは聞いたことがなかった。


「初っぱなからお前も嫌な相手とあっちまったな。出来るだけ顔合わせないようにするから、安心しとけ」
ぽんとクラウドの肩を叩くと、タイミング良く扉が開いたエレベーターから最初に降りる。クラウドはマートルに小声で聞いた。
「そんなに問題のあるソルジャーが、どうして評価…されてるの?」
「……どんなミッションでも疑問一つ持たないでこなすからね。ハイデッカーやスカーレット女史には使いやすいのさ…」
サーセフィロスは納得いかない作戦なら修正するし、無差別虐殺みたいな事はしないけど、サローは平気でするから――マートルは嫌そうな顔で呟いた。


武器保管所に着き、書類とIDナンバーの照会をすませると、担当の男が拳銃、ナイフ、サブマシンガンなどを渡してくれた。
「拳銃とナイフは常時携帯、サブマシンガンとショットガンは小隊内慣例にあわせて保管してください。くれぐれも私用で持ち出さないように。それからストライフにはマテリアが支給されます」
男は布に包まれたマテリアと細いバングルを一個クラウドの前に揃えた。
「これは初期状態の回復マテリアです。マテリアを装着すると体調に変化がでますので、その状態になれるよう、できるだけ身につけたままでいてください。それから、万が一予定外に発動した場合、周辺に被害を及ぼすことはありませんが、激しい疲労や虚脱感を覚えることがあります。異常ではありませんから、速やかに休息をとってください」
「マテリア、バングルに付け方わかるか?」
「…うん、審査の時に一回教わったから…」
心配そうなザックスに注視され、クラウドは緊張しながらバングルのマテリア穴に回復マテリアをはめ込んだ。パチリという小さな音がしてマテリアは固定される。それを手首にはめると、一瞬軽い目眩を感じた。
「どうだ?」
ザックスがクラウドの顔を覗き込むようにして聞いてくる。
「ちょっと…目眩がしただけ。大丈夫」
「すぐになれますよ」
担当の男はにこやかに言った。
「一般兵であなたほど若い人にマテリアを支給したのは初めてです。頑張ってください」
「ありがとうございます」
緊張した顔でクラウドは答えた。


その後、事務局で新しいIDカードと一般支援部隊用のドッグタグを受け取り、ザックス小隊の執務室兼、待機室兼、休憩室へ。
すでに顔なじみとなっていたソルジャー達には改めて挨拶し、他のサポート班メンバーにも挨拶をした。
班長のスプラウトは30がらみの、軍人と言うよりも教師のような雰囲気だ。
ザックスの人柄に合わせたのか、メンバーも全員がからっとしたタイプで緊張して普段よりも無表情無愛想に磨きが掛かっているクラウドに対し、平気で声をかけてくる。
なんとかやっていけそうだ――クラウドはようやくそう思えた。
ただ一つだけ――気がかりなのは、ソルジャーサローのこと。
ザックスも他のソルジャーも全員が警戒し、「サロー隊長が本部にいるときは、絶対に一人で廊下に出ないこと!」と約束させられてしまった。
なんでここまで心配されなくてはいけないのだろうか。
サーなら、もっと詳しく教えてくれるかもしれない。




セフィロスの帰宅時間は大抵遅い。24時間動いている治安維持部門の作戦事務局から時間に関係なく書類や情報が回ってくる所為で、マンションに戻らず仮眠室で過ごすことが多いくらいだ。
同居と言っても遠征やら適正審査やらで殆どすれ違い生活をしてきたクラウドは、その辺の事情がよく分ってなかったので、所在なげにクッションを抱えて家主が戻るのを待っていた。


「……やっぱり、分らないことは総司令に聞け!……っていう態度は調子よすぎだったかな…」

一日ばたばたと忙しなく過ごした所為で疲れたのか、黙っているとどんどん瞼が重くなる。時間は夜の11時。やっぱりもう寝た方がいいのか……と考えるより早く、どうやらうたた寝をしていたようだ。
「寝るなら、ベッドに行け」という声に起こされた。時間は11時20分――あとちょっと我慢できれば、ちゃんと出迎えられたなぁ…とぼんやり考えながら、クラウドは寝室に向かう家主の背中に声をかけた。


「お疲れの所申し訳ありません、サー・セフィロス。ちょっと質問があるんですけど、時間ありますか?」
「質問?」
セフィロスが首だけ振り向けてクラウドを見る。
「お前がソルジャー直属部隊に配属された理由か?それとも、サローのことか?」
クラウドの疑問など、どうやら全てお見通しのようだ。
「えと…ソルジャーサローの事について…です。配属理由についても、ちょっと…」
「着替えてくる。少し待て」
クラウドはまたクッションを抱いて、ぺたりと座り込んだ。まだ少し頭がぼーっとする。マテリアの事についても、聞いたら教えてくれるだろうか。
とりあえず、コーヒー淹れてこよう。


シャワーを浴びて着替えをすませたセフィロスがリビングに戻ってくると、クラウドは床にクッションを置いて半ば横になりかけの格好で座っている。
「質問は明日にしたらどうだ?」
「……でも、気になって眠れないかも…」
普段は生真面目な敬語を使うが、今はくだけている。こういった口調の方がいいと、セフィロスは思った。年相応で自然だ。
「さて、聞きたいことはなんだ?最初に言っておくが、お前が支援部隊に配属になったのは、オレが贔屓したとかではないぞ。シーモスが言ったとおり、審査官達の推薦によるものだ」
先にそう断言され、クラウドは少しほっとした顔になった。まさかと思うが、ひょっとして、審査の後うだうだしていた自分のために何か手を回したのかと、ちょっとだけ疑っていたのだ。
良かった、実力を評価されたんだ。
笑みがこみ上げてくる。少しはにかむような顔で微笑むと、クラウドは質問を口にした。


「……マテリアについて…ちょっと…」
質問が増えていることに、セフィロスは含み笑いをした。気を許している証拠だ。
「マテリア支給されたんだけど…最初は目眩がちょっとしただけだったんだけど、だんだん疲れるっていうか、なんか吸い取られてるみたいな…」
「マテリアの種類にもよるが、魔法系マテリアの場合、大抵は体力が落ち、感受性が強くなる。マテリアの魔力に同調しやすくなるためだ。お前の場合、心身共に未発達だから、症状が顕著に出てしまったのだろう」
「……慣れるの?」
ゆらゆらと身体をゆらしながら、舌足らずに聞いてくる様子は幼い。見ていると、「いいから寝ろ」と言いたくなるほどだ。
「長く身につけていれば、その状態が当たり前に感じるようになる。基礎体力が付けば、疲れやすくなることもないだろう」
「…そか…身体、鍛えるしかないんだ」
納得したのかクラウドは一人で頷いている。
「もう質問は終わりか?だったら、寝ろ」
「……あ、もう一つ!」
クラウドは急に目を開けると、しゃんと姿勢を正した。


「ソルジャーサローについて、教えていただけないでしょうか。ザックスや他のメンバーに聞いても『警戒しろ』というだけで、詳しいことがよく分らなくて。どうして、俺のこと欲しがったのか理由が知りたいんです」
「サローについてか…まずはお前の考えを聞かせろ。近づきたいのか、離れたいのか、それによってオレの語る内容も変わる」
考えを聞かせろ、と言われてクラウドは逡巡した。第一印象で「嫌い」と言ってしまって良いのだろうか。


「上官批判は気にしなくていい。オレは口が堅い」
「俺は……なんだか不気味で怖いです。捕って喰われるかと思いました」
「捕って喰う、か。それはいい。お前は人を見る目がある」
吹き出すセフィロスに、クラウドは何か変なことを言ったのかと少し不安げになった。表情は変わらないが、視線が不安定に彷徨う。まっすぐに見つめる時の強い瞳と、不安に揺れる瞳と、印象の差が大きすぎてどちらが本当の少年なのか分らなくなる。
セフィロスはソファに腰掛けたまま、前屈みになって頬杖を着いた。わずかに身を乗り出している少年と視線を合わせ、ゆっくりと言葉を吐いた。


「ふざけているのではない。本当のことだ。一般資料にはけして載らないが、実際に報告を受けた。サローは人を喰う」


口元に笑みを浮かべたままそう言われた言葉は、現実味がなかった。
「…人、食べたんですか?」
かろうじてクラウドが聞き返すと、セフィロスは頷いた。
「ウータイ戦が泥沼化している頃の話だ。ザックスチームは若いから、この当時のことはよく知らないだろうが。恐怖により戦意を奪うと称して、あいつはよく地方の村を急襲して焼き討ちにし、死体を見せしめにした。その時に子供を殺して喰い、わざと逃がした村人に触れ回らせた。『ソルジャーは鬼だ』とな。サローはそれを自分の手柄だと思っている」
クラウドはぞっとした。理解できない心情だ。
「あの当時の公式発表を時系列通りに追ってみると、面白いぞ。オレが同日同時刻に2カ所にいた例がいくつも出てくる」
こんな話を笑い話のように言うセフィロスも理解できない。


「つまり、サローが行ったミッションも、サーが行ったように発表されたんですか?」
「サローの思惑はともかく、上層部としては無駄に非道な行いは益にならんから、『セフィロスの判断でゲリラの村を急襲した』と言うことになっている。あいつは手柄をオレに取られたと思っている。ここで、さっきお前が言った『自分を欲しがっている理由』につながる」
セフィロスは指を2本立てた。
「オレが断言できる、あいつがお前を欲しがる理由は二つ。一つは、お前をかばっていたのがザックスだったという事。あいつはオレを嫌っている、オレがいるから自分が『英雄』と呼ばれないと信じている。だから、オレが気に入っているザックスも嫌っている。そのザックスがかばっていたお前を自分の物にして、オレやザックスに一泡吹かせたい」
「……そんな理由…」
クラウドは顔を顰めた。本当に、物扱いだ。もしもあのときサローに連れて行かれたら、どんな扱いを受けていたのか想像したくない。


「もう一つは、あいつが見境無しの好き者だと言うこと。性別は関係ない。売春宿が近くにある場所なら問題ないが、野戦地ではそうはいかない。だからあらかじめサローが好みそうな少年を従卒としてつけるのが、あいつのチームでは慣例化している。欲しいと言えば受け入れられる土壌があるから、強硬になる」
セフィロスは手を伸ばして、クラウドの頬を撫でた。
「お前は自分の容姿をあまり評価してないようだが、求められるだけの物を持っている。サローの玩具になりたくないなら、十分に警戒することだ」
「…そうします…玩具にはなりたくないから」
俯いたクラウドの身体が急に引き上げられ、セフィロスの膝に乗せられる。勢いでセフィロスの固い胸に頬を押しつけながら、クラウドは呻った。


「なんで、そうやっていきなり人を引っ張るんですか」
「お前も手持ち無沙汰な時はクッションを抱いているだろう。それと同じだ」
「……玩具扱いされないよう警戒しろと言ったくせに」
「オレは玩具扱いしてない。抱き枕扱いだ」
屁理屈言ってる、と思いながら、クラウドもやけくそでセフィロスを抱き枕扱いすることにした。少し固いが安定感は抜群の抱き枕だ。背中に腕が回ってきて抱きしめられる。掛け布団代わりにもなる、お徳用抱き枕。
目が覚めてるように見えて、半分寝ぼけ気味のクラウドには、その感触は安心感をもたらした。


「サーって、いいお父さんになりそうですね」
唐突にそう言われて、セフィロスは珍しく驚いた顔になった。
「父親?」
「大きくて強くてなんでも知ってて、いつでも抱きしめてくれる」
「子供とセックスする男はいい父親とは言わないだろう」
「別に、俺のお父さんって訳じゃないし」
本格的に眠気が襲ってきたらしいと、セフィロスは見当を付けた。クラウドの目がとろんとしている。
「お前が父親を欲しがっているように聞こえたぞ」
「そう…かな?」
胸に顔をすり寄せ、目を半ば閉じてクラウドはぼんやり答えた。
「…父さん、欲しかったのかな…」
そう呟いて、クラウドはことんと眠りに落ちてしまった。
ずり落ちそうなクラウドの身体を抱えなおし、セフィロスは苦笑を浮かべる。
「父親呼ばわりされては、よからぬ事は出来ないな」
眠った少年の頬を撫で、肌の感触を楽しみながら、ふとセフィロスは眉をひそめた。


今、不快を感じているのは、肌を合わせた事があるにもかかわらず、人を父親扱いする子供に対してだろうか。
それとも、その子供を堂々と取り合いしていた連中にだろうか。


――どうやら、オレはこの子供に、それなりの独占欲のような物を持ち始めているようだ。


さほど関心はないと思っていたのに、感情というのは複雑なものだ。
父と男の抱擁の違いを教えるには、どうしたらいいのだろうか?
力が抜けた子供を抱えなおしながら、セフィロスはそう考えていた。





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