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誕生パーティの17人/J.エクストレムAttestupan/J.Ekstrom |
1975年発表 後藤安彦訳 創元推理文庫227-1(東京創元社) |
カール殺害は、密室ものとしての面白みの少ない遠隔殺人だったわけですが、ゴム風船を使ったそのトリックはなかなか面白いと思います。特に、暖炉の炎が下火になると自動的に落ちてきて、証拠がほぼ隠滅されてしまうあたりはよくできていると思います。 ただ、結末のつけ方がかなり強引なのが気になります。アリバイが崩れたとはいえ、マーリンが犯人であることを示す直接の証拠はないように思えます(もちろん、動機を考えればマーリンが犯人だという結論は妥当だと思いますが)。また、第28章でドゥレル警部があたかもヴェラを犯人として告発しているかのような場面がありますが、作者が仕掛けたトリックとはいえ、やや唐突に感じられます。 2003.01.11読了 |
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