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肉食屋敷/小林泰三

1998年発表 (角川書店)

 一部の作品のみ。

「肉食屋敷」
 作中でも言及されている『ジュラシック・パーク』の手法もかなり大変だと思いますが、それに輪をかけて気が遠くなるような手法が採用されています。しかも、それが“怪獣”が生まれる伏線となっているところが秀逸です。

「獣の記憶」
 二重人格に見せかけるという二人一役(二役?)トリックが強烈です。あるいは“見えない人”トリックのバリエーションというべきか。最後の場面などは、想像してみるとかなりものすごい状態になりそうです。最後のオチもお見事。

2004.03.29再読了

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