大雪 青松を圧すれど,
青松 挺(ぴん)として 且つ 直し。
松の高潔を 知らんとせば,
雪の化(と)くる時を 待ち到るべし。
私感注釈
※挺:現代語。ぴんと高く樹木や人の姿勢が伸びている様をいう。
※青松:雪の寒さにも青さを誇る松、歳寒三友の一として詠っている。引用者は、周恩来の気骨を讃えるためにこの青松の詩を掲げたと思われる。陳毅の詩を出したのは、中華人民共和国の元老の詩ならば、たとえ状況がどう変化しようとも安全、との計算があったかもしれない。激動の時代故。
※要:現代語。…たい。もしも。
※化:現代語。溶ける。
※待到雪化時:これは毛沢東の詞「卜算子 詠梅」の「待到山花爛漫時」からきている。
◎押韻、平仄等について:韻脚は「直」(zhi2)と「時」(shi2)で、現代語の韻を踏んでいる。それ故、韻目はいえないが、「-i」韻であることは間違いない。また、平仄には配慮をしていない。
(1999.7.5) |
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