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花間集
訴衷情

                           顧夐 

               訴衷情
永夜抛人何處去,
絶來音。
香閣掩。
眉斂。
月將沈。
怎忍不相尋。
怨孤衾。
換我心爲你心。
始知相憶深。
    **********************


      訴衷情
           

永き夜 人を抛て  何處(いづこ)へか 去り、
(たより) 來たること 絶ゆ。
香閣 掩
(とざ)し、
眉 斂
(ひそ)め、
月 將に沈まんとせば。
(いかで)か 忍ばん  相ひ尋ねざるを。
孤衾を 怨む。
我が心を 換へて  
(なんぢ)が心と 爲し、
始めて知る  相ひ憶ふことの 深きを。


             ******************
◎私感訳注:

※訴衷情:詞牌の一。詞の形式名。単調 三十七字。平声一韻到底。詳しくは「構成について」を参照。花間集巻第七所収。女性の立場になって、女心を歌っている。作者の顧夐は、男性。
※永夜:長い夜。夜長の季節でもあるが、主人公の女性が長く感ぜられるということ。
※抛人:作者の女性をほったらかしにする。抛:(白話)うち捨てる。ほったらかしにする。
※何處去:どこへ行ったのか。去:白話では、行く。
※絶來音:音信が途絶えた。音:音信。
※香閣:女性の住む建物。香:いい匂いの外に、女性のものや女性を示す。
※掩:(白話)閉ざす。
※香閣掩:女性の建物は閉ざされている。人の往来が無いことを言う。
※眉斂:眉を寄せる。眉をひそめる。憂いを帯びた表情。
※月將沈:月が西の方へ沈もうとしている。夜がうんと更けたことの表現。
※怎:(白話)どうして。いかでか。古語の如何や何如に当たる。「爭」ともする。爭は音が怎に通じ、同義とされる。
※忍:しのぶ。我慢をする。
※相尋:たずねる。訪問する。相:相互に、ではない。相の後にくる動詞の動作が相手に及ぶことを表す。尋ねていく、という感じ。
※怎忍不相尋:どうしてたずねて来ないのを我慢できようか。
※怨:うらむ。
※孤衾:独り寝。恋人と過ごさない夜。
※換我心:わたしの心を…に換えて。我:わたし。現代語でも普通に使う一人称。わたしは、わたしを、わたしに、等いずれの場合も「我」。
※爲心。あなたの心になって::現代語でも普通に使う二人称。あなたは、あなたを、あなたに、等、いずれの場合も「」。
※換我心爲心。わたしの心をあなたの心に換えて。換:交換する。
※始知。:やっと分かる。始:(白話)やっと。
※相憶深:相手を思う心の深さ。相:ここの相は、「相思」と捉えた方がいい。前述の「相尋」の相字のように、後にくる動詞の動作が相手に及ぶことを表すととっても、意味は「思いやる」で通るが。


◎ 構成について          
  訴衷情は異体が七体あり、普通は双調四十四字が一般的。 
  この作品は、単調。三十七字。平声一韻到底。
韻式は「AAAAAA」。韻脚:「音沈尋衾心深」は第十三部平声。この作品の詞調は次の通り

    
    ●●○○○●●,
    ●○○,(韻)
    ○●●,
    ○●。
    ●○○,(韻) 
    ●●●○○,(韻)
    ●○○。(韻) 
    ●●○○●○,(韻)
    ●○○●○,(韻)


となる。

2001.9.29完
     9.30補


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