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次に紹介いたしますのは、補足齋主の詞です。 |
鷓鴣天 夢回故園十五夜 |
予年少時所居之處曰積翠園,内有一池一假山。毎逢十五良宵,總與家人賞月池旁,所憾故園被毀,而今面目全非矣 |
落葉之情莫我知 當年去國苦奔馳 旋過松徑風霜冷 始見長天雁陣移 三五月 透紗帷 夢回意氣少年時 光輝積翠池中水 露曉披衣聽子規 |
◎私感訳註 鷓鴣天:詞牌。 秋の落葉の様子は知る術もないが、 当時は、国を去って、あちこちと奔走した。 たちまちのうちに、松の小径に風や霜が冷たくなる季節になり、 (今日)始めて大空を渡って行くカリの姿を見た。 十五夜の月は、 レースのカーテンを透して射し、 夢は、若い頃の心意気に戻っていく。 幼い頃いた積翠園の池の水は、 暁の露に、羽織っている衣服を濡らしながら、(哀しげに鳴いて血を吐く)ホトトギスを聞いた。 |
2002.9.着信 2002.9.24掲載 2003.5. 3訳註 |
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