huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




                     
關雎 
           

            
          『詩經』周南

關關雎
在河之

窈窕淑女,
君子好



參差荇菜,
左右

窈窕淑女,
寤寐

求之不

寤寐思

悠哉悠哉,
輾轉反



參差荇菜,
左右

窈窕淑女,
琴瑟

參差荇菜,
左右

窈窕淑女,
鐘鼓



   
****************
              關雎(くゎんしょ)
          

關關たる  雎鳩
(しょきう)は,
河の洲に 在り。
窈窕たる 淑女は,
君子の 好き 逑
(つれあ)ひなり。


參差たる  荇菜は,
左右に  之を 流
(もと)む。
窈窕たる 淑女は,
(さ)めても 寐(ね)ても  之を 求む。
之を 求めて  得ざれば,
(さ)めても 寐(ね)ても  思服す。
(はる)かなる哉  悠かなる哉,
輾轉 反側す。


參差たる荇菜は,
左右に之を采
(と)る。
窈窕たる 淑女は,
琴瑟もて  之を 友とす。
參差たる  菜は,
左右に 之を 芼
(と)る。
窈窕たる 淑女は,
鐘鼓もて  之を 樂ましむ。
             ******************

◎ 私感訳註:

※『詩經』國風・周南「關雎」は、国風のトップの周南のトップを飾る。二十句よりできている。「窈窕淑女」と、四回繰り返し、この畳句や押韻から看れば、五段構成が妥当になる。なお、王力先生は、これを三段構成とする。本ページはそれを採用している。畳韻、双声、畳字、虚字脚の繰り返しと、あらゆるテクニックを使った巧緻な作品である。この作品のページは、朱熹の註を参照している。なお、『毛詩』ではこれを「后妃之德也。風之始也。所以風天下而正夫婦也。」としている。

※關雎:〔くゎんしょ;guan1ju1〕「くゎんくゎん」と鳴くミサゴ。雌雄(男女)間の節度を保っているミサゴ。 ・雎:〔しょ;ju1○〕ミサゴ。トビに似た大型の鳥。水際に棲む。雌雄の別が正しいので、夫婦が和らぎ、礼儀正しいのに譬える。

※關關雎鳩:・關關:「くゎんくゎん」と鳴くミサゴの鳴き声。擬声語。 ・雎鳩:〔しょきう;ju1jiu1○○〕ミサゴ。
     ミサゴ
   『花調べ』のKeiko氏より   賜りました。

※在河之洲:河水(後の黄河)の洲に住んでいる。 ・在河之洲:河水(後の黄河)の洲にいる。

※窈窕淑女:奥ゆかしい婦人は。麗しい女性は。 *「窈窕淑女」は、全章を通じて繰り返される句になる。 ・窈窕:〔えうてう;yao3tiao3●●〕(女性の様子の)奥ゆかしい。上品な。美しい。ここでは、女性のさまをいうが、陶淵明の『歸去來兮辭』「既
窈窕以尋壑,亦崎嶇而經丘。」では本来の義である、山水や宮殿の奥深いさまをいっている。ここは、前者の意。 ・淑女:善良な婦人。「女」は韻脚ではない。形はやや似てはいるが、韻脚は〔iou韻〕(王力先生の比定の上代韻は〔iu韻〕)であって、「女」類の韻形とは、異なる。更に、『詩經』のこのあたりの作品の押韻は、後世のものと近く、平仄の区別がある。

※君子好逑:(奥ゆかしい婦人は、)立派な男性の素晴らしいつれあいである。 ・君子:身分ある立派な男性。 ・好逑:よいつれあい。「好」は形容詞で、上声。 ・逑:〔きう:qiu2○〕つれあい。めおと。夫婦。

※參差菜:長短が不揃いなアサザは。 ・參差:長短が不揃いなさま。 ・荇菜:〔かうさい;xing4cai4〕 ・荇:アサザ。ハナジュンサイ。水草の名。

※左右流之:水面を右や左に(漂う菜は、)水の流れにまかせて、これを取る。古来幾多の解釈がある句である。「左右〔 〕之」の繰り返しがある。 ・左右:水面を右や左に(漂う)。朱熹註:「或左或右無方也」。 ・流:水の流れにそって、これを取ること。選ぶ。摘む。朱熹註:「順水之流而取之也」。 ・之:「之」は虚字脚のうちの之字脚。この前が韻脚となる。代詞の「これ」と読むのが読みやすいが、之字脚という音楽上の要求で、附いているものである。

※窈窕淑女:奥ゆかしい婦人は。麗しい女性。

※寤寐求之:覚めても寝てもいつも窈窕たる淑女をもとめる。 ・寤寐:覚めても寝てもいつも。朱熹註:「或寤或寐言無時也」。 ・寤:目覚めている。 ・寐:寝ている。 ・求:もとめる。 ・之:ここも前述虚字脚のうちの之字脚。具体的な指事とみれば、直前の「窈窕淑女」になる。

※求之不得:(窈窕たる淑女を)もとめても得ることができない(のならば)。 ・求之:(窈窕たる淑女を)もとめる。 ・不得:得ることができない。

※寤寐思服:覚めても寝てもいつも常に思って忘れない。朱熹註:「或寤或寐言無時也」。 ・寤:目覚めている。 ・寐:寝ている。 ・思服:常に思って忘れない。 ・思:おもう。 ・服:思う。(身につけて)忘れない。猶ほも懷ふがごとし。朱熹註:「猶懷也」。

※悠哉悠哉:(女性を思服すれども)はるかなる(思いである)ことよ。 ・悠哉:はるかなることよ。 ・悠:遠い。遥か。長い。憂える。朱熹註:「長也」。 ・哉:形容詞等に附く感嘆を表す終助詞。

※輾轉反側:(物思いに耽ってごろごろと)寝返りを打つ。 ・輾轉:寝返りする。横になっても安らかに寝られないこと。「輾」は半転、「轉」は一回転。 ・反側:眠れないで寝返りをうつ。思い悩んで寝付かれない。

※參差荇菜:長短が不揃いなアサザは。 ・參差:長短が不揃いなさま。 ・荇菜:〔かうさい;xing4cai4〕 ・荇:アサザ。ハナジュンサイ。水草の名。
    アサザ
  『花調べ』のKeiko氏より  賜りました。

※左右采之:水面を右や左に取って選ぶ。 ・左右:水面を右や左に(漂う)。朱熹註:「或左或右無方也」。・采:取って選択する。取って選ぶ。朱熹註:「取而擇之」。採る。とる。

※窈窕淑女:奥ゆかしい婦人は。麗しい女性は。

※琴瑟友之:琴と大琴とで合奏し、夫婦仲よく親しみ愛しあう。 ・琴瑟:琴と大琴。合奏することから夫婦仲のよいことの喩え。「琴瑟相和」。『詩經』國風・鄭風「遵大路 女曰鷄鳴」「弋言加之,與子宜之。宜言飲酒,與子偕老。琴瑟在御,莫不靜好。」で、朱熹註:「亦莫不安靜而和好。其和樂而不淫。」 ・友:親しむ。友とする。動詞としている。朱熹註:「親愛之意也」。

※參差荇菜: ・參差:長短が不揃いなさま。 ・菜:〔かうさい;xing4cai4〕・:アサザ。ハナジュンサイ。水草の名。

※左右芼之:水面を右や左に(アサザの)菜を抜き取る。 ・左右:水面を右や左に(漂う)。朱熹註:「或左或右無方也」。 ・芼:〔ばう;mao4〕抜く。取る。野菜を抜き取る。朱熹註:「熟而薦之」。

※窈窕淑女:奥ゆかしい婦人は。麗しい女性は。

※鐘鼓樂之:鐘を撃って鼓をたたいて、楽しませる。 ・鐘鼓:かねを撃ち、たいこをたたく。動詞としている。「琴瑟撃鼓,以御田祖」というように、「琴瑟」と「鼓」はペアにして使われるとも謂える。 ・樂:楽しませる。ここでは、使役の働きを持つ。





◎ 構成について

この押韻は、やや複雑な換韻である。「□□□之」の「之」は、虚字脚のうちの之字脚。この前が韻脚となる。「□□之」である。次に、王力先生の韻読を紹介する。

*******************
關關雎
鳩(kiu)
在河之
洲(tjiu)
窈窕淑女,君子好
逑(qiu)。(幽部)

參差菜,左右
流(liu)之。
窈窕淑女,寤寐
求(giu)之。(幽部)
求之不
得(tk)
寤寐思
服(biuk)
悠哉悠哉,輾轉反
側(tzhik)。(職部)

參差菜,左右
采(ts之。
窈窕淑女,琴瑟
友(hiu之。(之部)
參差菜,左右
(m之。
窈窕淑女,鐘鼓
樂(lk)之。(宵覺通韻)
*******************

以上が王力先生の説である。見事に解明されている。
驥尾に付して思うのだが、これには、交韻も混じってはいないか。「菜」「采」は別部の韻か、「毛」と「樂」(〔がう〕豪部。動詞。たのしむ)は同一韻部になる。「女」字は上述通り、別。

關關,在河之。窈窕淑女,君子好

參差菜,左右
。窈窕淑女,寤寐

求之不
,寤寐思。悠哉悠哉,輾轉反

參差
,左右。窈窕淑女,琴瑟

參差菜,左右
(-aU)。窈窕淑女,鐘鼓樂(-aU)


換韻。韻式は、「AAAAAbbbccdd」。韻脚は「鳩洲逑」。遥か後世の平水韻でいえば、下平十一尤になる。この作品の平仄は次の通り。

○○○○,
●○○○。
●●●●,
○●●○。

○○●●,
●●○○。
●●●●,
●●○○。

○○●●,
●●○●。
○○○○,
●●●●。

○○●●,
●●●○。
●●●●,
○●●○。

○○●●,
●●●○。
●●●●,
○●●○。

2003. 7. 8
      7. 9完
2004. 1.15
      1.16
      1.17
      1.18
      1.19
      1.20完
2011.12.22補

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