懷等待戈多戲
冬夜兩人談往事, 荊妻眷眷戈多戲。 待人荏苒亦難來, 多感靑春未解義。 |
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冬夜 兩人 往事を 談ず, 荊妻(けいさい) 眷眷(けんけん)たり 戈多(ゴドー)の戲。 待ち人 荏苒(じんぜん)として 亦(ま)た來(きた)ること 難(かた)し, 多感なる 靑春 未だ 義を 解せず。 ******************************** |
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夜、わたしたち夫婦二人だけで、学生時代のことを言うともなく語り合った。 ------------------------ |
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・等待戈多: | 『ゴドーを待ちながら』。サミュエル・ベケットの演劇名。何か難しい劇。 |
・戲: | 戯:劇のこと。 |
・荊妻: | 愚妻。身内である自分の妻をへりくだっていう語。後漢の梁鴻の妻・孟光が、隠棲後、粗末な荊(いばら)の釵(かんざし)と、粗末な木綿の布で作った裙(もすそ)を身に纏ったたことに因る。 |
・眷眷: | 省(かえり)みるさま。ものごとを恋い慕うさま。ひたすら執着するさま。 |
・荏苒: | 歳月がめぐりゆくさま。のびのびになるさま。 |
平成十九年一月二十五日 |
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