筺底見猩血誌
老家日暮多塵屑, 故深藏舊編綴。 四十年前文革昂, 人民畫報傳餘熱。 |
老家の日暮 塵屑 多く, 故 深く藏す 舊 編綴。 四十年前 文革 昂り, 人民畫報 餘熱を傳ふ。 ******************************** |
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実家の荷物の整理に行った。押し入れの中の箱の中から、廊下の棚の上から、文革時代の十年間の『人民日報』『人民画報』『紅旗』『中国画報』『人民中国』…が埃にまみれて続々と出てきた。更に『北京周報』(後、『北京週報』)は、1964年から1993年までの二十八年間分あった。…文化大革命、第一次天安門事件、四人組、平反、改革開放、第二次天安門事件…と、全てがある。当時は、現在語られているような裏面の事情は伝わってこなかった。日本国内の出版や報道でも然り。開創了馬列主義新篇章と思っていた。 (わたしは、現在の日本の自由と民主主義が素晴らしいと思い、日本国憲法の下、基本的人権や国民主権、平和な理想郷を目指しているわたしたちの日本を誇りに思うが、)あの時代のこれらの雑誌は、わたしが中国語を学び始めた時の教科書代わりで、思い出深いものだ。ページをめくると黴臭いにおいとともに、懐かしさがこみ上げてくる。青春時代の思い出。(でも…、かさばって、じゃまで穢いということで、棄てられてしまいそう……。) ****************** 蛇足になりますが、わたしは政治的なことがらには無色です。わたしは漢語(中国語)、漢文、中国文化が好きなだけです。でも、中国の嘗ての政治・文化大革命に興味のある人にとっては、毎日、毎週、毎月の動きが分かる面白い資料でしょう。我が家では『人民日報』や『北京周報』は十五箱程になり嵩張って嫌われ、風前の灯火です。 激動期の中国の出版物で、何かの事件についてコピーなどがほしい場合、仰って下さい。可能ならばお手伝いいたします。 |
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平成十九年二月十日 |
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