過薄田隼人正兼相墓
舊村弔古圃畦間， 靄靄雲生玉嶂巓。 往矣元和炎熱陣， 綠陰寂靜隱鳴蝉。 |
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舊村に 弔古す 圃畦の間， 靄靄 雲は生ず 玉嶂の巓。 往ぎにけるかな 元和 炎熱の陣， 綠陰 寂靜として 鳴蝉を 隱す。 ***************************** |
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道明寺の南に、薄田（すすきだ）隼人正（はやとのしょう）兼相（かねすけ）の墓がある 。大坂夏の陣・道明寺の戦いで、十倍に当たる東軍と戦い、奮闘の後討ち死にした。岩見重太郎ともいわれる勇士。今は、畑の中で何事もなかったかのように、夏雲の下で眠る。蝉の声だけが響いていた。 ここでの戦いは、西軍（大坂方）の大阪夏の陣（元和元年：１６１５年）崩潰の序章となった。 |
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| ・玉嶂： | 玉手山をいう。後藤基次（もとつぐ）又兵衛は、十倍に当たる東軍との戦闘を指揮し、道明寺の戦いに敗れ、玉手山で自刃する。 |
| ・元和…： | 元和元年（１６１５年）の大阪夏の陣。 |
| 平成十九年八月十二日 |
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