H19,9,14日の作。前作『岐路』 の2日後の作。
続蛇足 今日九月二十五日をもって安倍内閣は退陣して、一年の短命内閣に終わった。
安倍総理が豪州から帰り、臨時国会の重要な時期に入院され、マスコミ等は「敵前逃亡」などと揶揄して、一片の
惻隠の情すら無い。今から考えれば、安倍総理は国民の期待に添えなかったかもしれないが、一年前のことを思い出
して見たい。当時は70%の支持率があった。今日退陣するに及んで石をもって廟堂より逐うとは!
封建時代のその昔においても、武士の切腹に際しては、惻隠の情をもって接した。
この自由を謳歌している現代に不足しているのは、人としての情である。首相としての功罪は将来の歴史家にまかせ
ては如何か。足利尊氏、西郷隆盛も、後世に再評価されている。わたくしは、安倍前首相の功罪を云々するより
国民が付和雷同して、自らの分をわきまえず他人(総理)の、非をあげつらう事が蔓延しているほうがよほど悲しい。
わたくしはクリスチャンではないが、聖書の一文を仄聞したことがある。
なんぢらの中、罪なき者 まず石を擲て! 井古こう
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