・生誕地: |
所在地は、山口県萩市大字椿東。 |
・霸城: |
萩のこと。久坂玄瑞詩に「男兒蓬桑志,飄然出霸城」とある。 |
・山阿: |
山の隈。 |
・少小: |
若い。 |
・寰宇: |
天下。 |
・鴻: |
大きい。 |
・蹈海: |
〔たうかい;dao3hai3●●〕ここでは、危険を冒して海を渡るの意で使う。また、海に身を投げる。投身自殺をする。秦に帝号をたてまつろうとする者があることを聞き、魯仲連が憤慨し、秦の支配を受けるよりは東海に身を投げた方がましだといった故事。前者の意では、現代・周恩來の『大江歌罷』に「大江歌罷掉頭東,邃密羣科濟世窮。面壁十年圖破壁,難酬蹈海亦英雄。」 とある。後者の意では、『史記・魯仲連鄒陽列傳第二十三』に「彼秦者,弃禮義而上首功之國也,權使其士,虜使其民。彼即肆然而爲帝,過而爲政於天下,則連有蹈東海而死耳,吾不忍爲之民也。』(中華書局版『史記』624ページ 二四六一頁)とある。(蛇足になるが、国語(=日本語)で、「ふむ」(音読み「とう」)と読む字に「踏」「蹋」「蹈」があるが、「蹈」は〔たう;dao3●〕で、「踏」「蹋」は〔たふ;ta4●〕で、前者と後二者とは別字)。「踏海」〔たふかい;ta4hai3●●〕(時世を慨して)海に身を投げる。投身自殺をする。 |
・壮図: |
規模が非常に大きく立派な計画。松陰は従来の我が国の学問に飽きたらず、欧米遊学を志して、長崎でプチャーチンのロシア軍艦に、翌年は下田でペリーの船に乗っての密航を企てていた。 |
・記: |
覚えている。 |
・雲和風: |
雲と風とで、風雲のこと。「興風」は久坂玄瑞編輯の詩集。 |