寫在心中的詩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夢波

寫在心中的詩 死了，我……羨慕， ……………… 是渺小的， 在屈辱中活下來， 又屈辱中死去。 當的苦汁滴在土上還未晒乾時， 已被苦難的人們忘記， 也被製造苦難的人們忘記。 …………

　
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　心中の想いの詩

思っていることを詩に表そう
あなたは死んだ、　わたしは……羨ましい、
……………………

あなたは　とるにたらない者だが、
屈辱の中を　生き抜いてきて、
それなのに、　屈辱の中に　死んでいく。
あなたの苦汁が　地上に　したたり落ちて　まだ乾かないうちに、
あなたは　すでに苦難を受けている人々のことを忘れたばかりでなく、
苦難を作り出すように仕向けられたられた人々のことも忘れてしまった。

………………………………

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◎　私感註釈：

※夢波：鄭光第のこども。政治運動の被害者となって自殺した者のことをその子どもが詠った。その人物は、鄭光第で、長期に亘って“右派”とされ、社会的に多くの差別を受け続け、そのために、国慶節の夜、北海公園（池にある公園：前海あたりか。）に身を投げて自殺した。この作品は『我親歴過的政治運動』の中の「勞改紀實」で、夢波によって書かれたものの中から採録した。長い詩なので、これは抄訳。

※寫在心中的詩：心の中の想いを綴った詩。　・寫：書く。　

※死了，我……羨慕：あなたは死んだ、……あなたがうらやましい。　・：あなた。　・死了：死んだ。・了：完了を表す。助辞。　・我：わたし。　・羨慕：うらやましい。うらやむ。

※是渺小的：あなたは、とるに足らないもので。　・是：…は…である。これ。主語と述語の間にあって述語の前に附き、述語を明示する働きがある。〔A是B：AはBである〕。　・渺小：とるにたらない。“渺小的”のように形容詞などの後に“的”が附くと、名詞化して「とるにたらないもの」となる。

※在屈辱中活下來：屈辱の中を生きてきた。　・在：（後に“中”が附いて）“在…中”と呼応し、…の中を。　・屈辱（中）：屈辱（の中を）　・活下來：生き抜く。　・活：いきる。　・−下來：複合方向補語。動詞の後に附き、その動詞の動作が安定した形になって帰着する。（死なないで）生き抜く。（死ぬというようなトラブルに巻き込まれることなく）生き抜く。
）

※又屈辱中死去：そしてまた、屈辱の中に死んでいく。　・又：それなのに。いったい。何も。別に。いぶかしがる気持ちを表す。　・死去：死去した。

※當的苦汁滴在土上還未晒乾時：苦汁が地面に滴（したた）り落ちて、まだ乾かないうちに。　・當…た時。まさに。　・苦汁：苦汁。・滴在：…にしたたり落ちる。　・土上：地面の上に。　・還未：まだ…ない。　・晒乾：日光が当たって乾く。

※已被苦難的人們忘記：すでに苦難を受けた人々のことを忘れてしまい。　・已：すでに。　・被苦難的：苦難を受けた。　・人們：人々。　・忘記：忘れる。

※也被製造苦難的人們忘記。　苦難を作り出すようにし向けられた（苦難を出した側）のことも、忘れてしまった（ことだろう）。　・也：…も。…でもあり…でも。　・被製造苦難的：苦難を作り出すように仕向けられたられた。





◎　構成について：

　　自由詩。韻脚は「詩去時記記」。現代語の〔−ｉ〕韻。この作品の平仄は次の通り。


●●○○●○，（韻）
●●●，●……●●●（韻）
……………………
●●●●●，
●●●○●●○，
●●●○●●。（韻）
○●●●●●●●●○●●○○，（韻）
●●●●●●○○●●，
●●●●●●●○○●●。（韻）

……………………

２００２．１０．１８ 　　　　　１０．１９完

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