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7100 その3-メーカー別製品プロフィール

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中村精密

7100 1982年 7100 7100
1982年 (拡大写真)

マイクロエース製品が発売されるまで、20年の間競合する製品がありませんでした。
機関車は小さくてコアレスモーターすら入らず、テンダーも小さくて軽いため、テンダードライブでも作れそうにありません。 そのため機関車は無動力で、付属の動力客車(「開拓使号」コトク5010)に押されて走るようになっています。別売で2等車(フコロ5665)、2・3等車(フコロハ5980)、3等車(フコハ7970)がありますが、鮮やかな黄色をしておりよく目立ちます。
金属製のため、すべて連結すると結構な重さになります。

全体の印象はよく、磨き出しの煙突やドームも上品な仕上げです。ディテールはカウ・キャッチャーを中心に甘い感じで、特に客車が甘くてメリハリがありません。
走行音は、オーバーに表現すれば「ジョリジョリ・ゴロゴロ…」という感じで、いかにも金属っぽい感じがします(材質とは関係ないのでしょうけど)。

付属の動力客車、および別売の客車は次のようになっていました。

コトク5010(開拓使号) コトク5010(開拓使号) コトク5010(開拓使号)
(拡大写真)
機関車とセットで、トミックスのC57(新)のような大型プラケースに入っています。
路面電車並みの小径の車輪を全軸駆動しています。どちらの台車も、片側車輪がゴムタイヤ付きになっています。
フコロ5665(2等車) フコロ5665(2等車) フコロ5665(2等車)
(拡大写真)
ダブルルーフの2等車です。
フコハ7970(3等車) フコハ7970(3等車) フコハ7970(3等車)
(拡大写真)
シングルルーフの3等車です。
フコロハ5980(2・3等車) フコロハ5980(2・3等車) フコロハ5980(2・3等車)
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両者が合成されたような面白い形の客車です。

昔はこのシリーズを持っていると大変有意義でしたが、その後はマイクロエースからも量産品が出ており、これがとても静かで滑らかに走るため、コレクションとして持ちたい方以外には使い道がないかもしれません。昔はたまに中古で見かけても驚くような値段がついていましたが、現在ではそうでもないようです。

マイクロエース

A0290 7100形 義経号 マイクロエース 義経

A0290
7100形 義経号

2002年 (拡大写真)

他に「A-0927 7100形 義経号+客車4両木箱セット」もありました。

A-0298 7100形 弁慶号 マイクロエース 弁慶

A-0298
7100形 弁慶号

2002年 (拡大写真)

こちらは「7100形 弁慶号+客車4両木箱セット」のものです。単品の「A0291 7100形 弁慶号」も発売されました。

マイクロエースの蒸機シリーズの新形式の発売が終盤に差し掛かった、2002年に発売されました。
弁慶・義経とも、木箱入りの機関車+客車4両セットと機関車単品が発売されました。
モーターを収めるためにやや大きく作られているようで、1/130スケールという注意書きがあります。ただし全長は中村精密よりやや短い程度でほぼ同じです。

全体に印象よくまとまっており、細かい装飾の印刷がとても楽しい模型です。カウ・キャッチャーが小さいのが惜しい気はしますが、ライトがちゃんと点灯するなど凝ったところもありますし、何とかエンジンドライブになっていて自走するのは評価されるのではないかと思います。

小型機はあまりよく走らない印象がありますが、この機関車は意外と滑らかに、静かで落ち着いて走ります。走行音は、あえて表現すれば「スルスルスル…」という感じでしょうか。
ただし当時のマイクロエース製品によくあったように、駆動部が油漬けになっていて、そのせいで動きが悪くなってくることはありました。それは拭き取れば大丈夫です。

客車は3等車、2・3等車の2種が用意されました。
セットに付属している客車は2・3等車(にさ35)が1両と、3等車が3両(さ8・9・10)の4両です。3等車は他に「A0296 7100形用客車2両セット」として別売もされましたが、「牽引の都合上客車は4両以上連結しないでください」と書かれています(注:セットは客車4両編成なので「4両を超えて連結するな」という意味でしょう)。

にさ35 にさ35 にさ35
(拡大写真)
2・3等合造車です。木箱セットに含まれています。
さ8 さ8 さ8
(拡大写真)
3等車です。木箱セットには「さ8・9・10」の3両が、客車2両セットには「さ1・2」が含まれています。

非常に地味ですが、木箱セットの「さ」と、客車2両セットの「さ」には室内に違いがあります。

冬姿(左)と夏姿(右)

左は客車2両セットのもので、室内にはストーブが設置されている冬姿です。
右は木箱4両セットのもので、こちらはストーブの代わりに座席が設置されている夏姿です。
わざわざ作り分けされているのですが、あまりそれがアピールされておらず、よく見なければ気付きません。

マイクロエースからは過去に何度もイベントで「義経」と対面している「静」は発売されませんでしたが、当時のマイクロエースは木箱に向かい合わせの対面セットなど発売しても不思議のない勢いでした。
(7100 おわり)


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