Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>C59の組み立て

C59の組み立て(7)-テンダ

テンダーは簡単なので、1時間もあれば組み上がるかもしれません。
実物は妻面の配管などが結構複雑なのですが、この模型では単純です。

今回予想される失敗
・内張りを張り合わせるときに、熱を伝えすぎて歪んでしまう
 ★ほとんどこれ↑でしょう。
・無理に妻板を合わせて外板が歪んでしまう

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内張りの張り重ね

内張りの角穴にハンダを流して、側板を張り合わせます。
説明書にもありますが、一気に付けないと熱で本当に外板が歪みます。
・フラックスを確実に塗り
・コテ先を十分熱くしてハンダを少し多めに乗せ
・一度にジュッと付けます。
取り付け穴はいくつかあるので、どれかが多少きれいに流れなくても、部分的にしかハンダが回らなくても気にせず行きます。もし歪むと修正は不可能です。

妻板を合わせる

前後の妻板を組み合わせてハンダ付けします。Ω型に組み合わせられるので、平らに保持しながらハンダを流します。ちょっと汚いですね…。

ウエイト支えのはめ込み

内側には、ウエイトを乗せる支えをはめこみます。左右の支えは最初はつながっているので、そのまま作業します。

ウエイト支えの固定

下側からハンダごてが入るので、ハンダ付けしてからブリッジを切り落とします。

妻板の固定

妻板を取り付けます。裏側の角穴(矢印)にハンダを流して張り合わせます。このとき、内張りの接合が離れないように注意します。

後妻ディテールの取り付け

後妻にはステップ、カプラー解放テコなどのパーツを差し込んでハンダ付けします。ステップなどは接着でも良いと思います。

ライトは取り付け座に乗せてハンダ付けしますが、転がらないように取り付け座に溝が彫ってあるのが嬉しいです。メーカーの方が組み立てるときも、やりにくいのでしょうね。

テンダー注水口まわり

テンダー上部に注水口と手すりを取り付けてハンダ付けします。

テンダー蓋

この部品はテンダー本体にハンダ付けせず、塗装後にはめ込むだけにします。
今から石炭(ウエイト)と一緒にはめ合いを加減しておきます。塗装後では塗装面を傷める恐れがあってちょっと怖いのです。

ドローバーピン

ドローバーに連結ピンを差し込んでハンダ付けします。
このドローバーは、今回の模型では牽引力に関わる大切な役目をするので、傷めないように気をつけます。

テンダー底板

両サイドのテンダー底板を折り曲げ、一方には配管をハンダ付けします。

■失敗■
説明書の図は左右が逆だと思います。
0.6mm配管をハンダ付けするほうが非公式側になります。無理に説明書のとおりに組みたてると、山折り・谷折りが逆になって破損するようです。私は漫然と工作したおかげで見事に間違え、修正の際に部品をちぎってしまいました。何しろ180度折り方が変わりますから…。

◆C60 100番代では…やっぱり説明書の図では左右パーツの番号が違うか、山折り・谷折りのエッチングの筋が全部逆かのどちらかだと思います。 説明書のとおりに無理に曲げると破損します。ただ、左右のパーツを逆にして組み立てると、0.6mm線で表現する配管が非公式側になりますが、完成写真では説明書と同様に公式側についています。特にメーカーに問い合わせてもいないので、真相はよくわかりません。

底板の取り付け

折線に逆らわずに曲げた場合、向きはこのようになります。
なお、塗装後にネジ止めするのでハンダ付けしてはいけません。

テンダー完成

失敗はあったものの、追加のディテール工作もしなかったので、1時間少々でできました。
早く塗装して走らせたいです。

テンダー外板は長い部品ですし、柔らかい金属なので、どうしてもある程度の歪みは避けられないと思います。
実物のデコボコ加減に比べれば何でもないはずですし、多少失敗しても気にせずにいきましょう。


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