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D51のモーターを引っ込める

プロポーションのよいKATOのD51ですが、細い開放キャブにはモーターが収まらず、後ろからモーターがはみ出しています。
量産品の模型なのですし、割と慣れてしまうのでこのままでも良いのですが、強引に前方に押し込んでみた例をご紹介します。

1996.7.20/2000.1.2


はじめに

改造前 モーターがはみ出していますので、
改造後 このようにしようというものです。

さすがに軸受けの部分までは引っ込められませんが、それでもだいぶ感じがよくなります。

モーターの加工

モーターの加工

向こうが未加工、手前が加工品です。
モーター前方の軸受けが、左右のダイキャストブロックに挟まれているので、軸受けのモールドを少し削って前方にモーターをずらします。
ほんの2〜3mmでOKです。ウォームも前方に出るので、そのままではウエイトをかぶせたときに接触しますから、モーター軸にたたきこんで引っ込めておきます。

ボディの加工

キャブ妻板とボイラー後端を削る

モーターを前方にずらしたままでは、ボディが収まりません。 そこで強引にも、キャブ妻板をモーター断面の形にくりぬきます。ボイラー後端も少し前方に切り欠いて、前進したモーターがはまるようにします。
くれぐれも削りすぎに注意してください。たとえばモーターを3mmずらしたとしても、3mm切り欠いてはいけません。妻板の厚みがありますから、少し少なめに削ります。

完成

加工終了

ボディをかぶせれば完了です。
モーターが前方にはみ出すのですが、シルエットには悪影響が出ないので、キャブまわりの印象はずいぶん実物に近くなります。
なお、加工の途中で逆転機レバーボックスも切り欠くことになるので、プラ板などを貼って隠しておきます。
私はKATOのD51で常用している車両は、すべてこうしています。


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