ロッドとモーターを取り付け、上下を合体させて完成です。
スライドバー(ラジアスロッド付き)を取り付けます。ズボラしないでちゃんと治具を作るなり、本体を固定してから取り付ければ良かった…。スライドバーを押し付けると、当然ながら本体が逃げ回るので、なかなかハンダ付けできません。 取り付けのときにスライドバーを傷つけてしまうと、クロスヘッドのすべりが悪くなって、動輪の回転が悪くなります。 |
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前回の生産品では、クロスヘッドはスライドバーと一体で固定されていましたが、今回の製品はちゃんと動くようになっています。 先端のピストン棒を穴に通してから、メインロッドの先の穴を動輪に重ねます。 |
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次に、エキセントリックロッドの先端を加減リンクの穴に通し、リターンクランクのピンでメインロッドを動輪に止めます。 リターンクランクのピンが細くてゆるかったので、ヤットコで少し潰し、長さも若干詰めて差し込みました。 |
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線路の上でスムーズに転がるかチェックします。時々引っかかってぎこちなかったのですが、スライドバーを耐水ペーパーで磨きなおしたところ、軽く回転するようになりました。 説明書では、メインロッドを少し曲げて取り付けるように記されていますが、私の場合はそのままで特に支障はありませんでした。 |
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モーターを配線し、取り付け座にハンダ付けします。白いほうのコードは説明書のとおり、取り付け座の内側を通しています。 あとで上廻りと合体させるときに、矢印の取り付け座の厚みが引っかかってうまく入らず、ボイラーの裾を少し広げました。 線路に乗せて通電チェックしてから、ウォームギヤを説明書どおりエポキシ系接着剤で固定しました。固まってから線路上で走行チェックします。 |
走行チェックの終わった下廻りと、塗装の済んだ上廻りです。 ここでキャブに窓ガラス(4箇所)を貼り付け、ナンバーとベルマークを貼り付け、安全弁やつかみ棒に色差ししておきました。 |
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左右のピストン棒をシリンダーブロックの穴に差し込んで取り付けます。組み立てが悪かったのか、ちょっと穴からシリンダーの肉厚の部分が見えていたので、ヤスリで穴を少し広げました。 |
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上下を合体させると、回転が引っかかって走らなくなってしまいました。 調べると、車輪座の前端(90°曲げたところ)の曲がり具合の関係で、ピストン棒の通る穴の位置がずれていたようです(図の下)。ヤットコでひねって修正しました。 |
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今回の製品は、マグネ・マティックカプラーNo.2001のショートシャンクタイプをそのまま取り付けられるように改良されていますので、それを使いました。 なお、集電ブラシはなくてもよく走ったので、取り付けていません。 |
これで完成しました。とにかく小さいので見掛けほど簡単ではありませんが、南薩鉄道5号機(Cタンク)などよりは少し簡単だったように思います。そのままでは軽いので、走行の振動で車輪が浮き気味になり、やや危なっかしい感じの走りです。実際にポイントが密集している構内で入れ替え作業に当たらせるのには無理があると思います。 |
手前のB20が今回のもの、後ろのB20が前回のものです。煙突の長さ、タンク上のディテール、クロスヘッド周りの部品構成が異なります。 製作時間はのべ6時間くらいでした。上手な方なら一晩で組み立てられるのかもしれません。 |
とても小さいので、大型機関車と並べてみたりすると冗談のようで面白いです。端梁間でたった4センチしかありません。
その後に発売された製品について下記のページでふれました。細々と変わっています。
→B20 1号機(ワールド工芸 III)
→B20 火の粉止付(ワールド工芸Rev.2)
→B20 10号機(ワールド工芸)の組み立て