自分が注目する部分など大体決まっていますので、いつも似たような流れです。
(他がどうでもいいというわけではないです。思ったことを全部書いているわけではありませんからネ)
現代においては普通レベルかもしれませんが、いつも通りの細かさです。初代製品に続き、火室上部のリベットも細かく入っています。
公式サイトの製品情報ページの試作写真では(2017.4.15現在)、空気作用管に色が入っていませんでしたが、発売された製品は銅色が入っています。しかも要所の配管留めの部分は黒に塗り分けられています。
C12でぶらぶらしていたハンドレールは、複数の脚でしっかり留まっています。
タービン発電機のパーツは、何と中央から左右に真っ二つになっています。一方がボイラーに付いており、他方は配管パーツと一緒に外れるようになっています。
キャブ窓は通常のKATO製品らしく開いています(50周年記念のC50で窓が閉じているのは異例)。開いた窓からバックプレートや座席のシルエットがちらりと見えるのがよいです。
乗務員ドアの窓ガラスの下のほうに軽い横線が入っていますが、これは何でしょうね。表面は平滑なので、はめ込みがずれているというわけではないようです。
お得意のキャブ下の配管類も今まで通り細かいです。KATOのC11は分配弁が見えるのでその周辺も見どころです。
最小通過半径はR216とされており、トミックス同様に従台車の可動確保の工夫があります。空気溜めは外側ぎりぎりです。ハシゴは上から下までストレートですが、全体的に車体外壁よりちょっと浮き出した形になっています。
私が今回買ったものはたまたま無傷でしたが、ハシゴの細さもトミックスとほぼ同じなので、下側が曲がることもあるかもしれません。
集電車輪である従輪のスポークも抜けています。見え方によっては結構いいです。
旧製品で接着式だったデフは、フロントデッキと一体になっています。最近のKATO製品と同じく、前端裏に斜めの削ぎ取りがない薄型デフです。
実物のC11のフロントは結構ゆったりした幅を持っているように見えますが、模型も端梁をほんのわずか広げ(左右約0.2mmずつ)、実物の印象に近づけようとしているようです。デフが薄く、極力外側に付けられているのも効果を上げています。
デッキのつかみ棒は、ステップ・カプラー解放テコ・標識灯ステーと一体になった1つのパーツでできており、取り付け済みです。ここにぐらつきがあって収まりが悪い点は特に改善されていないようです。
D51などと同様、ピストン尻棒も付いています。先輪の干渉を避けるために外側ぎりぎりに付いていますが、横から見る分には楽しいのと、シリンダーブロックの前後幅があるためにピストン棒とのずれもあまり気にならず、概ね評判はよいようです。
後部タンクです。バック運転もよく見られるため、カプラー解放テコも別パーツ化されています(KATOはバック運転の少ない機関車では割と一体成型にしています)。
カプラーは台車マウントで、車体側の端梁は欠き取り、その部分の端梁は台車側に表現されています。そこにエアホースも付いています。黒っぽく台枠表現のあるダイキャストブロックで、他の箇所との材質的な違和感はあまり感じません。
細いオイルポンプ作用ロッドのあるラジアスロッド廻りは、一層表現が細かくなっています。
本当はロッドがこの位置のとき、合併テコが垂直になってくれれば格好いいんですけど、ものによっては仕方ないこととあきらめています。以前は合併テコすらありませんでしたものね。
C12から始まった通電式スポーク先輪も引き続き備えています。
トミックスのC11にもそっくりな構造のものが使われています。どちらがどちらか区別がつきますか?
先台車と従台車はC12に似た構造です。いずれも集電可能です。
外した台車を取り付ける時は、上部のバネを曲げないように注意が必要です。
標準装備はアーノルドカプラーで、従台車後ろのカプラーポケットに差し込まれています。
付属のナックルカプラーに交換し、カトーカプラーN、ナックルカプラー、マグネ・マティックカプラーと連結ができます。
写真は自動解放を行うため、別売のマグネティックナックルカプラーOSを取り付けたものです。付属のナックルカプラーと形が同じなのですぐ付きました。
性能はマグネ・マティックカプラーのほうがよいのでしょうが、自動解放もできています。
動力ユニットは昨年のC50に似ているのでしょうか。開けてみないとわかりません。