Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>C57 1を標準タイプ風に(トミックス)
2011.4.2
トミックスから発売されたばかりのC57 1号機(やまぐち号)を、標準タイプ風に小加工してみたものです。
「〜タイプ風」とは大雑把な目標ですが、ただロングキャブをカットして「その他大勢」にする程度なら、それほど手間はかかりません。今の1号機は色々と飾られていますが、部分を除けばほぼ標準的なスタイルのように思えます。
1号機の屋根は後方に延長されています。 蒸気機関車スタイルブックの図では屋根の長さは2,600mmとなっていて、この線の位置にほぼ一致します。 |
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屋根が丸いのと、キャブ天窓が邪魔になるので、定規が当てにくいです。 あとは継ぎ目の線のモールドが消える程度の位置まで、平ヤスリで削って整えました。 |
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これだけで終える予定でしたが、逆止弁はドーム前に置いたほうが1次型の標準らしいような気がして、移設しました。 ボイラー側面についている逆止弁を真横に引き抜き(裏側から細いもので押せば取れる)、逆止弁の底部とボイラー上部に0.3mmの穴を開け、短い真鍮線を差して固定しました。 |
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塗装後の様子です。 逆止弁の後ろのステップの手すりは切り取ってもよかったと思いますが、切るのはいつでもできるのでここでは残してあります。 |
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ドーム後端にはもう少し丸みが欲しかったので、少しヤスリで整えておきました。滑らかにするのはなかなか難しいです。 |
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テンダーには重油タンクがあります。別にシルエットを損なっていないのでそのままでいいと思いますが、タンクを撤去して石炭部分を自作しました。 石炭と重油タンクを外し、2箇所の丸い取り付けボスを平らに削り取ってから、プラ板で底板と仕切板を作って石炭を固着させました。 |
いったんここで終えて掲載しましたが、1号機の煙突は少し短いので延長できないかとメールを頂いたので、やってみました。
安易に他の機関車の煙突を移植してしまいました。参考にならないと思いますが一応晒します。
お嫌いでなければ回転式火の粉止めを載せればそこそこの高さになります。煙突を自作するのであれば、プラ棒などをモーターで回転させつつ削るとか(要はドリルレース)、何か素材を丸めて作るとか、色々あると思います。 135号機の煙突を取り付ければ簡単ですが、手持ちが1個しかなくもったいないので、似た形の煙突を手持ちのジャンクパーツから探して削り合わせました。写真中央が使った煙突です。 |
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元の煙突を外し、ゴム系接着剤で止めました。わずかに形が違いますが、根本も先もほとんど同じ直径なので、素材から自作するよりは見映えがよいと思います。 |
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正体はKATOのC55の煙突です(同社C57もほぼ同じ)。キングスホビーの各種キットを組んだときに余った上廻りがたくさんあったのです。これが直径といい長さといい、大体具合がよいものでした。 煙突を取られたほうの再利用ですが、KATOのC57を使ったときは、切り取ったあとに穴を開けて余った1号機の煙突でも差し込み、集煙装置で隠せばよいかと思います。 最初は似た形の日用品がないかと、ボールペンの後ろとか、接着剤のキャップなどを探しましたが見つけられませんでした。安価な鉄道玩具にも煙突を流用できるものがあるのかもしれません。何かありましたら教えてください。 |
キャブ窓を削り取って開け、塗装・再組立を行なって完成としました。塗装も入れて3時間少々かかりました。
ナンバーは手持ちにちょうど良いものがなかったので、KATOの余りの中から外形の近いものを選び、裏側をちょっと削って付けました。
1号機がベースなので怪しいところもありますが、番号や時期を特定せず、色んな列車の先頭に立たせて使うのが目的です。
あとは好みに応じて清缶剤挿入装置や、発電機排気管などを作っていくと面白そうです。もうこれについては失うものがないので、気がむいたらやってみたいと思います。でもいつか、本当の標準タイプもちゃんと発売されるでしょうね。
加工前 |
加工前 |
加工後 |
加工後 |
斜め後方から、いくつかの模型と比べてみました。
トミックス1号機(加工)
KATO
トミックス初代
KATOは後方から見ると特に大きく見えますが、画像を縮小してトミックスと同じ大きさにすると、どんな感じになるでしょう。
トミックス1号機(加工)
KATO・画像縮小
ランボードの上下のバランスや見かけ上の車輪の大きさなど、1/140サイズのときの見え方とはだいぶ印象が変わってくるような気がします。
C57 1号機の模型は、ほかにボイラー脇の冷却管を外したり、テンダー台車を交換したりして、180号機風にするなどの使い道もあると思います。
そのときはドームの前方も削って若干傾斜させてやり、3次型のドームに似せて整えてやると面白そうです。Nゲージでは、今まで1次型と3次型のドームの形を作り分けた例はないように思います(ちょっと怪しいですが)。
いずれ180号機も出そうな気がしますが、待ちきれない方はやってみませんか。