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慣れた人ならここまで1時間くらいだと思います。私は最初に組んだとき、プラ模型に慣れていなかったので、2日くらい(のべ5時間くらい)かかったように覚えています。
デフはランボードの穴に差し込むだけなので簡単です。その代わり形はかなり割り切っています。 |
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ランボード側面にコンプレッサと給水ポンプをはめ込み、逆転機レバーを差し込みます。 | |
キャブは左右2分割のパーツを屋根部分の留め板で組み合わせつつ、妻板を挟み込んで固定します。このあと床板を差し込めば完了です。 金属キットならキャブの組み立てに2時間、プラ模型なら2分。出来はそれなりですが…。 |
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出来上がったキャブを、ボイラー後部の溝に上から差し込みます。 これで機関部は完成です。 |
続いてテンダーです。
車輪に車軸をはめ込み、台車の軸受けに差し込んで、もう一方の車輪を差し込みます。 軸と車輪の穴の大きさがなかなか合わず、整形に苦労します。でも昔はハンマーで構わずぶっ叩いてましたね。 |
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車輪を付けたら、左右から台車枠をはめ込みます。 なお普通に組めば車輪は回転しません。 |
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テンダー後部にカプラーを差し込み、上から後部妻板で挟みこむようにして留めます。 機関車の前部カプラーは、接着剤を併用しないとしっかり付きませんでしたが、後部カプラーはこれだけできちんと付きました。 |
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はめ込んだテンダー後妻には留め板をはめ込み、外れないように固定します。 |
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あとは前部妻板とテンダー上部をはめ込んで固定すれば、テンダー上廻りは完成です。 |
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でき上がったテンダーに、テンダー台車をネジ止めします。これでテンダーの組み立ては終わりです。 |
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「ナンバープレート・安全弁…金、ヘッドライト前面…白で塗ると大変ひきたちます」とあります。 ただ、ナンバープレートには枠がなく、文字は大変小さいので色差ししてもちょっと苦しいです。邪道ですが余っていたワールド工芸のナンバーを取り付けました。 |
陳列ケースに入れて完成です。ケースが高級?の割りに中身が釣り合いませんが、低価格プラキットなんてそんなもんですよね。
箱絵を見てわくわくして買って、組む過程で最終形が徐々に明らかになり、次第にめげていったりしますが。
ちょっとNゲージ鉄道模型のC58と比べてみましょう。
フジミ 今回のキット。長さは一番短く、幅は一番広いです。設計時、9mmゲージ(1/119)に1/150の車体を載せるという矛盾に苦しんだことでしょう。さらに、動力化に挑戦した偉人もいらっしゃいました。 |
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KATO ちゃんと動輪の上部が向こう側に抜けているというチャームポイントがあります。1991年の登場時からすでにそうです。 |
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マイクロエース 色んなバリエーションがあって、車種選定は面白いと思います。 |
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ワールド工芸 同じキットでも金属製、走るNゲージ模型です。ただ、ロスト製の動輪が枯渇したとのことで、すでに最終製品の出荷が終わってしまっています。 |
フジミのプラ模型は走らない模型ですから、Nゲージの黎明期にレイアウト上のダミーで使われたケースもあるかもしれません。ただ、「SL公園」はそんなに作れるものではないですし、狭いスペースにダミー用のヤードを作るのももったいないので、結局あまりポピュラーな使われ方ではなかったと想像します。
Nゲージのレイアウトの隅っこに置いてみるとこうなります。
市場に代わりになるC58が何もなければ、まあ何とか使えたかもしれません。
これだけのキットでも、切る、削る、はめ込む、叩く、回すなど色々な道具の使い方が必要ですし、これから工作を始めてみようという方には練習になるキットです。しかし、現在では色々な模型店を回っても、滅多に出土しません。再生産を…って、欲しがる人はもういないのかもしれませんが…。
このキットの登場当時、ゼンマイで走る全長15センチほどの車のプラ模型が、各種100円以下で手に入りましたから、小さくて動かないこのキットの300円という値段は高めの印象でした(陳列ケースなしの製品はもう少し安かったです)。確か、車なら300〜400円台でモーター動力のものまで買えたと思います。
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