Nゲージ蒸気機関車2008年のメモ>2008.11.1

Nゲージ蒸気機関車のプラキット-C58(2)

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慣れた人ならここまで1時間くらいだと思います。私は最初に組んだとき、プラ模型に慣れていなかったので、2日くらい(のべ5時間くらい)かかったように覚えています。

機関部 続き

デフの取り付け

デフはランボードの穴に差し込むだけなので簡単です。その代わり形はかなり割り切っています。

逆転機レバーの取り付け ランボード側面にコンプレッサと給水ポンプをはめ込み、逆転機レバーを差し込みます。
キャブの組み立て

キャブは左右2分割のパーツを屋根部分の留め板で組み合わせつつ、妻板を挟み込んで固定します。このあと床板を差し込めば完了です。

金属キットならキャブの組み立てに2時間、プラ模型なら2分。出来はそれなりですが…。

キャブのはめ込み

出来上がったキャブを、ボイラー後部の溝に上から差し込みます。

これで機関部は完成です。

テンダーの組み立て

続いてテンダーです。

テンダー台車の組み立て

車輪に車軸をはめ込み、台車の軸受けに差し込んで、もう一方の車輪を差し込みます。

軸と車輪の穴の大きさがなかなか合わず、整形に苦労します。でも昔はハンマーで構わずぶっ叩いてましたね。

テンダー台車完成

車輪を付けたら、左右から台車枠をはめ込みます。

なお普通に組めば車輪は回転しません。

テンダー後妻

テンダー後部にカプラーを差し込み、上から後部妻板で挟みこむようにして留めます。

機関車の前部カプラーは、接着剤を併用しないとしっかり付きませんでしたが、後部カプラーはこれだけできちんと付きました。

テンダー後妻の固定

はめ込んだテンダー後妻には留め板をはめ込み、外れないように固定します。

前部妻板の組み立て

あとは前部妻板とテンダー上部をはめ込んで固定すれば、テンダー上廻りは完成です。

テンダー台車の取り付け

でき上がったテンダーに、テンダー台車をネジ止めします。これでテンダーの組み立ては終わりです。

塗装

「ナンバープレート・安全弁…金、ヘッドライト前面…白で塗ると大変ひきたちます」とあります。

ただ、ナンバープレートには枠がなく、文字は大変小さいので色差ししてもちょっと苦しいです。邪道ですが余っていたワールド工芸のナンバーを取り付けました。

完成

完成

陳列ケースに入れて完成です。ケースが高級?の割りに中身が釣り合いませんが、低価格プラキットなんてそんなもんですよね。
箱絵を見てわくわくして買って、組む過程で最終形が徐々に明らかになり、次第にめげていったりしますが。

ちょっとNゲージ鉄道模型のC58と比べてみましょう。

フジミ フジミ
今回のキット。長さは一番短く、幅は一番広いです。設計時、9mmゲージ(1/119)に1/150の車体を載せるという矛盾に苦しんだことでしょう。さらに、動力化に挑戦した偉人もいらっしゃいました。
KATO KATO
ちゃんと動輪の上部が向こう側に抜けているというチャームポイントがあります。1991年の登場時からすでにそうです。
マイクロエース マイクロエース
色んなバリエーションがあって、車種選定は面白いと思います。
ワールド工芸 ワールド工芸
同じキットでも金属製、走るNゲージ模型です。ただ、ロスト製の動輪が枯渇したとのことで、すでに最終製品の出荷が終わってしまっています。

使い道

フジミのプラ模型は走らない模型ですから、Nゲージの黎明期にレイアウト上のダミーで使われたケースもあるかもしれません。ただ、「SL公園」はそんなに作れるものではないですし、狭いスペースにダミー用のヤードを作るのももったいないので、結局あまりポピュラーな使われ方ではなかったと想像します。

Nゲージのレイアウトの隅っこに置いてみるとこうなります。

レイアウトに置いた例

市場に代わりになるC58が何もなければ、まあ何とか使えたかもしれません。

これだけのキットでも、切る、削る、はめ込む、叩く、回すなど色々な道具の使い方が必要ですし、これから工作を始めてみようという方には練習になるキットです。しかし、現在では色々な模型店を回っても、滅多に出土しません。再生産を…って、欲しがる人はもういないのかもしれませんが…。
このキットの登場当時、ゼンマイで走る全長15センチほどの車のプラ模型が、各種100円以下で手に入りましたから、小さくて動かないこのキットの300円という値段は高めの印象でした(陳列ケースなしの製品はもう少し安かったです)。確か、車なら300〜400円台でモーター動力のものまで買えたと思います。


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