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最近のキットでは下廻りの構造はほとんど同じです。直近のC53と同様、外側から後台枠を重ね付けします。
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後ろ側はこんな感じです。てこの端が軽く上下に動くようにするのですが…どうも上側に動かしたときにつっかえます。 |
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てこの先端の角が、モーションプレート台座の後ろに当たっていました。 間違えた真鍮線はそのまま使いました。 |
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シリンダーブロックを組み立てます。写真を撮り忘れたので、同じ組み方のC61から持ってきました。
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シリンダーブロックを台枠の溝に差し込み、水平になるように固定します。 取り付けのときにスライドバーが邪魔になるので、先にシリンダーブロックを取り付け、モーションプレート廻りは最後に取り付けるほうがよさそうです。いつも深く考えずに後ろから順に進めていました。 |
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従台車のバネとイコライザーを折り曲げ、台枠後部にぴったりはめ込んで平らになるよう固定します。 前方のネジ穴の部分は、内側に折り重ねて2枚重ねになります。しっかり貼り合わせないと、タップを立てるときに内側に折り返した部分がちぎれることがあります。 |
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先台車・従台車と、それぞれの車輪押さえを折り曲げて組み立てます。従台車の軸箱はロスト部品を別付けします。 |
これで機関部は生地完成です。右下にある2枚のリン青銅板は、塗装後に火室の裏側に貼り付けます。
船底テンダーの構造は、一昨年のC61のときに改良されており、動力部の取り付けが以前より安定したものになりました。今回も小改良はありますがその流れです。
しかしこれ、何からどうすればいいんでしょうね(笑)。 右上に独立している妻板は、形態のバリエーションとして付属しているものです。ここでは使っていません。 |
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※1 翌年発売のC59 127では、再びメーカー曲げ済みになりました。助かります。 |
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テンダー内側に付く、動力部の取り付け座です。
左右がつながったままテンダーに取り付け、あとで中央部を切り離し、左右の穴の部分だけが残ることになります。 |
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石炭ウエイトは入りやすいように周囲を軽く削りました。4の板の下にウエイト後部を潜り込ませてから、前方を下ろします。 |
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船底テンダーの左右の床板です。
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動力ユニットのパーツのうち、塗装前にハンダ付けの必要な部分を組み立てておきます。
このあとATS車上子を床に落とし、慌てて拾おうとしたら踏んづけてペシャンコにしたのでした。ボケに磨きをかけても仕方ないのですが。 |
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ネジ切りが必要な部分は、塗装前にタップを立ててバリを削っておくのがよいと思います。 全体をルーペで調べ、部品の曲がりやハンダ不良、はみ出しなどを修正します。 終わったら十分水洗いし、クレンザーと中性洗剤で洗浄のうえ乾燥させます。 |
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これらの組み立て要領は、今までのキットとまるっきり同じなので省略します。
ロッド類のクリアランスはこんな感じにしました。R249を通過します。 ピストン棒の通るシリンダーの穴は少し広げてあります。「やりすぎ」がどのあたりにあるか不明ですが、たいていの場合、動きが良くなります。 また、動輪の軸受けに鉛筆を塗りこんでおくと、回転がとても滑らかになります。簡単な割に効果は絶大です。 |
先台車のバネは車体前方が浮き上がらない程度に、従台車のバネは従台車が傾き過ぎないように数巻分カットしました。 牽引力増強装置のウエイトを接着しますが、あまり後ろに寄ると、ランボードの左右をつないでいるブリッジに接触することがあります。 |
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一度先台車を外し、上廻りと合体します。 第三動輪周辺のクリアランスがないので、フランジが内部のブリッジや取り付け足に触れていないか、火室下部に触れていないか要チェックです。 クランクピンが浅すぎると、コンプレッサーや給水ポンプの裏側に当たることもあります。メインロッドの油壺が、空気溜めの下に接触することもあるかもしれません。 |
エンジン側はすべての車輪が両側絶縁のため、車体はレールと完全に絶縁されていますが、テンダーの車体は電気的に左側レールと同じ極性のため、ドローバーで連結するとエンジン側も同じ極性となります(連結部の塗装が強固なら別です)。
もし、右側の車輪のタイヤやフランジが一瞬でも車体に触れると、そこでショートしてしまいます。
動力部の組み立て要領も、今までのキットと同じです。難しいところもありません。
車輪座(軸受け)にギヤを取り付け、ベースプレートと組み合わせたところです。 赤色の部分が右のレールと導通し、青色の部分が左のレールと導通します。ベースプレートの4隅の穴でテンダーの車体にネジ留めするので、テンダーの車体も全体が青色と同じ極性になります。 つまり赤色の部分は車体に絶対に触れてはなりません。 |
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ワッシャやカラーを通した駆動軸を車輪座(軸受け)に置き、左右から駆動輪を差し込んで万力で圧入します。 圧入自体は簡単です。ワッシャ類を変なところに挟まないように注意する程度です。少しぐらい締めすぎても、少しぐらい甘くても関係ありません。 |
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モーターをモーター枠にネジ留めして配線し、モーター枠をベースプレートにネジ留めします。 説明書に「ウォームギヤとモーター軸端がツライチになる様接着固定」とありますが、付属のウォームはモーター軸より長いので、ツライチにするのは無理です。テンダー内側やウエイトにつっかえないよう確かめて位置を決めます。 大ギヤとの噛み合わせの深さは、互いの歯の高さの半分程度が一応の目安かと思います(写真のとおり)。動きが重く、大きな音を立てるようなら、まず噛み合わせが深すぎます。モーター枠は左側だけがネジ留めされているので、反対側を持ち上げるようにすれば、噛み合わせを浅くすることができます。 |
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単体では走るし、石炭ウエイトを付けていない車体に取り付けても静かに走る。しかし石炭ウエイトを付けると強い摩擦音がする…ということが起きました。 ばらしてみると、モーターがひん曲がって噛み合わせが異常になっています。直角にした車輪座の取り付け部も大きく曲がっています。何回やり直しても同じ結果になります。 最終的に、テンダー上板に0.5mmプラ板を載せて、石炭ウエイトを少し浮かせたら収束しました。 あとは床板と台車枠をネジ留めし、カプラーを取り付けます。 |
連結してレイアウトで走行させ、前進・後退ともに動輪がスムーズに転がることをチェックして終了です。R280・R249では先輪が時々浮いていますが、もともとR320未満はキットのスペック外なのでそのまま使っています。
それほど派手な失敗はせずに組み立てられました。一部踏んづけましたけど(笑)。細かい点では色々思い残すところがありますが、全体に大きな失敗をしにくい構造のキットかと思います。
ところで、キットには必ずサービスパーツの「ホウキ」「スコップ」が入っているのですが、私は一度も使ったことがなくお別れしています…すみません。
(おわり)
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