Nゲージ蒸気機関車2008年のメモ>2008.11.15(D51 498/D51 1002)

D51 498動力改良品/D51 1002

D51498、12系

2008.11.15

私のコンピューターで「動力改良品」と入力しようとすると、必ず「動力化衣料品」と変換されてしまい、何度やっても学習しません。
変換の第一候補には、あまり珍しいものは出さないほうがいいと思うんですが(笑)。

さて、マイクロエースのD51 498と1002です。D51 498は3世代目です。


全体

基本は今までと同じですから、プロポーション等については皆様よくご存知のとおりです。

D511002

D51 1002 (拡大写真)
2008年11月登場の新製品です。ボイラーはキマロキセットのD51 1042が基本ですが、デフは切り詰めなし、キャブも開放キャブの仕様です。

動力改良品

D51 498 動力改良品 (拡大写真)
2008年11月の最新製品です。おもな違いは各部の色入れ、非公式側後部のディテール変更などです。モーションプレートも黒成型になっています。

改良品

D51 498 改良品 (拡大写真)
前回品です。ナンバーが青かった時代のものをモデルにしています。

初代

D51 498 初代 (拡大写真)
マイクロエース(当時アリイ)が日本型蒸機に初参入した記念すべき製品。。

最新のD51498(動力改良品)と印象はほとんど同じです。この煙突を見ると東京オリンピックの聖火台を連想するのですが、ちょっと古すぎましたか…。

最初、D51については基本はKATO製品を使い、マイクロエース製品はコレクション的に…と思っていたのですが、自分でも想像していなかったことに、初代498号機に改造を重ねて使い続けてしまい、そのままレギュラーになってしまいました。

D51 1002 側面

参考までにD51 1002の側面です。
(拡大写真)

前面

498 動力改良品
D51 498 動力改良品(今回)
ライトが大型化され、スノープロー等に色入れされました。前面に関しては、他は同じです。
498 前回品
D51 498 改良品(前回)
青ナンバーでした。
1002
D51 1002
点検孔付きの標準デフです。煙室扉も、フチよりも扉が出っ張ったものに改良されています。もし、これが点検孔のないタイプなら、498号機も一緒に改良できたのかもしれません。

全体のスタイルは初代のままですが、細部の改良できる部分は少しずつ改良されているようです。煙突なども目立つと思いますが、今回も見送られています。

498最新
D51 498(最新)
498初代
D51 498(初代)
1002
D51 1002

ナンバープレートは初代が一番すっきり見えるようです。なぜか、マイクロエースもKATOも最近のものは金色がたっぷり付いていて、文字が読みにくくなっているものが多いです。

ボイラー後部

498最新
D51 498(最新)
新しい成型のタービン発電機がダブル装着され、清缶剤箱がなくなり、小型オイルポンプ箱が付きました。
498前回
D51 498(前回)

498号機は模型の基本が古いので、機器類を結ぶ配管はあまり表現されていませんが、1002号機では発電機の配管や通風管などもモールド表現されています。これはボイラー部がD51 1042(キマロキセット)に由来しているためと思います。

1002
D51 1002
こちらのタービン発電機は従来品と同じ形です。付き方も従来と同じです。

テンダー

498最新
D51 498(最新)
前回品を基本とし、無線アンテナと後部妻板ディテールが各種追加されています。
498前回
D51 498(前回)
復活機を意識したものですが、実際には炭庫のあたりを中心に結構違うので、工作好きの方は腕を振るう余地が残っています。
天賞堂
参考:D51 498(天賞堂)
復活機のテンダーは、今のところ天賞堂製品が最も近く表現されています。
1002
D51 1002
これのみ戦時型の船底型テンダーで、台車もTR41です。

動力ユニット(498号機)

中を見ると今年発売のC62やC53と同様の、ウエイトを廃したストレートなダイキャストブロックに変更されているというものです。

498前回
D51 498(前回)
ウォームの上部にプラの止め具があり、前方からドームにかけてウエイトが置かれていました。予期せず粉ふいてますが…。
498今回
D51 498(今回)
ストレートなダイキャストブロックのみとなりました。電球は真上を向き、遮光チューブもなくなりました。

部品点数が少なくなっていますし、製造工程的には意味のある改良なのかもしれません。前回品がすでに「改良品」という商品名なので、それと区別するという意味もあろうかと思います。買う側にはあまり関係ないかもしれません。
一時期右90先行だった動輪も、なぜか左90度先行に改悪されてしまいました。

その他・リターンクランクの角度

498初代
498号機(初代)
初回シリーズはリターンクランクが後方に傾いていて実物の逆でした。
498改良品
498号機(改良品)
その後のシリーズですぐに修正されたため、498号機の改良品でも正常です。
498動力改良品
498号機(動力改良品…今回)
今回の498号機、および1002号機では、再び逆向きに戻ってしまいました。

外から見える部分が先祖がえりしていますが、どういう大人の事情が隠れているのかは、ユーザーにはわからないのでありました。
ただ、模型には実物との違いはたくさんあるものなので、これが気になるかどうかは人それぞれかもしれません。たまたま気付いたので書いてみました。

このあと、来年1月にKATO(ラウンドハウス)からもD51 498タイプが予告されています。これは1988年のオリエントエクスプレス牽引機をモデルにしているようなので、テンダー側面の印刷などでまた違った表情になっているかもしれません。


●比較した模型について


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