Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>D51 498をなめくじタイプに
2011.4.16
やえもんデザインのD51にはなめくじの相棒(先輩?)ができましたが、KATOの新サイズのD51 498にはまだないので、作ってみました。やえもんデザインのキットの製作により、手元にマイクロエースのD51のボディがいくつも余っているので、そのドームを利用して移植しました。 標準形となめくじにはドームのほかにも細々とした違いがあり、どこまでやるかによって改造の手軽さが変わります。
材料はすべて、手元にある過去のキットの余剰パーツや、工作の結果余った市販品の残骸です。
おもな流れだけ書いてみました。
[1] マイクロエースの車体から、ドームをカッターで切り出しました。 マイクロエースの素材は見かけの割に柔らかいので、それほど苦労はしません。 |
|
[2] KATOのD51 498からもドームを切り取りました。こちらはニッパーで少しずつむしりとるような感じでした。 なめくじドームの下側は、単3電池にサンドペーパーを巻きつけてごしごし削るなどして、ボイラーに密着するようにしました。 |
|
[3] そのままでは長さやボイラーの模様が合わないので、砂箱の後ろでカットして少し切り詰めました。それでもぴったりは合いませんがガマンします。 断面を見て気付いたのですが、左右の肉厚が結構違うのですね。 |
|
[4] 給水温め器を外したところに残る溝をパテで埋め、ボイラー脇のステップや砂撒管を削り取りました。 砂撒管は標準形よりも間隔を開けて真鍮線を並べ、間のステップの座はリン青銅板を丸めて貼り付けました。砂撒管を付けるには空気作用管が邪魔なので、空気作用管のモールドに穴を開けて真鍮線を貫通させました。 | |
[5] 煙室扉周辺(デッキ+デフ)はボイラーに接着してしまいました。それからデフの前方ステーを切り取り、ナイフやヤスリで煙室周辺の角をゴシゴシ丸くしていきました。 | |
[6] 終わったら、デフ前方ステーを標準型よりも少し後方に付け直しました。ステーはステンレス板の切れ端で作りました。 | |
[7] キャブは屋根を後ろから少し切り詰め、前側に丸窓を開けました。側板も若干前後長が短く見えるように工夫はしましたが、効果はそれほどありません。 | |
[8] デフには点検口を開けることにしました。新D51はデフの後部が宙ぶらりんなので、市販パーツへの交換がしにくいため、元のデフに直接穴をあけました。いきなりケガキがずれてがっかり。 | |
[9] めちゃくちゃな開け方をしています。昔、KATOの旧D51のデフに点検口がなかった頃はよくあった工作ですが、はっきり言って恐いです。 大体終わったと思ったら…反対側もあります。 |
|
[10] テンダー台車も問題です。既存品は大きさが合わなかったり入手が難しかったりします。また新D51・新C62は台車の取り付けが特殊なので、何にしてもポン付けは無理です。 軸距離は違いますが、余っていたKATOのC57の台車を使いました。台車枠を切り取り、D51の集電板が入るように裏側の凹みを内側に広げました。 |
|
[11] D51の台車もカットし、接合部を少し削ってC57の台車枠を接着しました。C57の台車枠も裏から少し削りますが、削りすぎると中央の板バネが取れます。 | |
[12] 台車の取り付け部はD51そのままですから、問題なく取り付けられます。軸がズレてちょっと格好悪いですがこれもガマン。 | |
[13] テンダー上部は498号機の独特な部分を取り去り、旧D51の余っていたテンダーやプラ板で再構成しました。 | |
[14] 最後に、プラ板で簡単な清缶剤挿入装置を作って貼り付けておきました。ボイラー上の配管のモールドなどには手を加えていません。 |
[15] 一度バラバラにして塗装しました。一部金属を使ったので、そこだけプライマーを塗り、あとはプラ用塗料をサッと塗りました。 |
なお、私は元の塗装を落とすことはせず、そのまま重ね塗りするだけです。
手持ちのナンバーの中から、一番大きさと形が合うもの(もとのナンバーの位置が隠れる適度な大きさがあるもの)を探して貼りました。特定機としては作っていません。
テンダー後部は面倒になって何もしませんでした。 |
スノープローを外すとステップも一緒になくなるので、ステップは別途接着固定しました。 本当は排障器があると格好いいのですが、いつのまにか忘れています。 |
先日作ったC57標準タイプ(トミックス)にご挨拶。 |
しかし、メーカーから本物の「なめくじ」が発売されるまでの命です。そうしたら、デフを切り取って入れ替え機にでもしますか。