Nゲージ蒸気機関車>2010年のメモ>2010.8.7(EF64・トミックス リニューアル品)
2010.8.7
トミックスから完全新規作成のEF64が発売されています。品番2108の製品は30年近くがんばってきましたが、これで生産終了となり、後輩にバトンタッチすることになりました。 外観から走りまで、30年間の技術の進歩の大きさを感じます。
実車の知識には乏しいので(図鑑に書かれている程度しか知らない)、模型同士を並べただけとなっておりますのでご了承ください。
悲惨な間違い等ありましたら、ご指摘いただければ嬉しいです。
今回トミックスのEF64 0形は3種発売されましたが、ここで比べているのは4次形(品番9101)です。旧製品(品番2108)とはプロトタイプの仕様が若干違います。
トミックスの新旧比較ページのつもりですが、一応参考までに手持ちのKATOとマイクロエースも並べています。
EF64 0形(4次) トミックス (拡大写真) |
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EF64 トミックス(旧) (拡大写真) |
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EF64 0番台 KATO (拡大写真) |
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EF64 42号機 マイクロエース (拡大写真) |
正面から見ると、トミックスの新製品は旧製品に比べ、車体断面が一回り小さくなっているように見えます。
KATOが他と比べてすぐ目に付くのは、スカートが上下に長いことです。いずれも実物と比べてどうなのかは存じませんのであしからず。
なお写真のトミックス(旧)は、台車マウントでマグネ・マティックカプラーを取り付けるために、スカートを本来の形よりも大きく切り開いてあります。
ライト点灯色は、トミックス(新)=オレンジ、トミックス(旧)=電球、KATO=黄、マイクロエース=白です。
トミックス(新) 左右の手すりは別パーツ(ユーザー取り付け)、カプラー開放テコは取り付け済みです。クリームの部分は塗り分けです。 |
トミックス(旧) 今の製品に比べれば窓のはめ合い精度も落ちるものです。クリーム部分は当時流行した別パーツのはめ込みです。 |
旧製品は前面上部に扇風機カバーがついており、代わりに前面通風口のルーバーがない姿です。
KATO |
マイクロエース |
KATOは当時のEF65等と同じ手法でできていますが、全長オーバーはなく他社と同じです。
マイクロエースは前面ルーバーを印刷表現としています。前面手すり等は別パーツ、乗務員室ドアの手すりも別パーツですが、ここで踏みとどまっています。EF65ではさらに屋根上が大変なことに。
トミックス(新) 屋上モニターにもガラスが入っています。信号炎管、ホイッスルカバーはユーザー取り付けです。 |
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トミックス(旧) 7次形のため多少パンタ周辺の機器配置が違います。つくりは1980年代からの製品としては一般的な一体モールドです。 |
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KATO モニターにはHゴムは入っていますが、この当時の製品にはまだガラスはありません。 |
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マイクロエース 屋上モニターにもガラスが入っています。避雷器と無線アンテナが別パーツ(取り付け済み)で、信号炎管は一体成型です。 |
トミックス(新) トミックスの最近の製品では側面明かり取り窓の中央に銀色が入り、形状も凝っています。全体のモールドはとてもシャープです。 |
トミックス(旧) 側面窓は車体側の表現ですが、きれいにグレーが入っています。車体の塗膜は今より厚めですが、表現が柔らかく見えました。 |
KATO 側面窓はガラス側の表現で、凸部は一様なグレーです。最新のEF65(意外と短い)も同様の表現です。メーカーズプレートはありません。 |
マイクロエース 側面窓の縦桟部分はトミックスと同様に銀が入れられています。 |
車体の向き(1エンド・2エンド)が揃っていません。申し訳ございません。
トミックス(新) 車輪にボックス輪心パーツが入っています。前方の台車に乗務員ステップがついています。 |
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トミックス(旧) 床下機器は簡素ですが、台車は今見てもなかなか立体的です。ブレーキシューは手前に浮いています。 |
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KATO ボックス輪心、乗務員ステップがついています。タイヤが薄いのですぐ他と見分けがつきます。 |
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マイクロエース 輪心パーツはありませんが黒色車輪です。台車は平面的ですが結構細かいディテールはあります。ブレーキシューは手前に浮いています。 |
内部は旧製品とがらりと変わっています。
トミックス(新) |
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トミックス(旧) なんとまだ上下分割式でした。矢印のあたりに当時の各社製品の特徴だったノイズコンデンサーが見えます。最近の製品では別な用途として、ライトのLEDのちらつき防止のためにコンデンサーが入っているものもあります。 |
トミックスの新製品ですが、旧製品に比べて外観が向上したのはもちろん、動力の進歩がたいへん大きいです。滑るように滑らかに走り出し、静粛性も高いです(※注:個体差あるかもしれませんのでご了承ください)。
フライホイールの過走効果はED79/ED75ほど大きくはありませんが、滑らかさとともに操作のダイレクト感もあるので、こちらのほうが好きという方もいらっしゃると思います。
●比較した模型について