Nゲージ蒸気機関車>2008年のメモ>2008.6.27(KATO製EF66のタッチアップ)
2008.6.27
※ごく普通に行なわれている加工のため、掲載後すぐボツにした記事です。
あってもいいかと思い、復活させました。
EF66は近年のリニューアルで、KATO・トミックスともに、旧製品に比べ格段に表現が向上しています。
トミックスは前面飾り帯の溝に青が入り、ライトリムにも銀が入ってよいアクセントになっていますので、KATO製品も同じようにタッチアップしてみると、表情が明るくなります。
飾り帯の横に走っている、細い帯に青色を入れます。初歩の方には難しそうに思えるかもしれませんが簡単です。
ここでは、3047-2 EF66後期形 ブルートレイン牽引機を使いました。
使用する塗料は、タミヤカラーのエナメル塗料です。エナメル塗料は乾きが遅いので、筆塗りの伸びがよく、のんびり塗っていても筆が固まりにくいのです。青色はXF-8(フラットブルー)を使いました。 溶剤は、必ず専用のもの(X-20)を使います。よく似たもので水性アクリル塗料用の溶剤もあるので間違えないでください。 ほか、細筆(この作例の場合は安物で結構)、ピンセット、マスキングテープ、綿棒数本、つまようじ、ティッシュペーパー、割り箸、両面テープ等が必要です。 |
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念のため、塗料や溶剤が下地の塗装を侵さないかどうかを調べます。ここでは綿棒に溶剤を含ませて、車両に付属のヘッドマーク取り付け用の飾り帯を擦って、表面に変化がないか調べています。 注意:初めに部品の裏側など目立たない部分で試すことをお勧めします。 |
写真を撮り忘れましたが、ここでボディーを外し、飾り帯を取り外します。その方法は取り扱い説明書に書かれていますが、付属の手すりなどを取り付けていた場合は、一度取り外す必要があります。ピンセットなどで慎重に引き抜いて、なくさないように保管してください。
その後、割り箸など適当な棒の先に、取り外した飾り帯を両面テープで固定しておきます。
まず青を塗ります。 塗料を棒で底からよくかき混ぜ、筆先に少しつけて塗ります。このとき、銀色に残す凸部にも構わず塗ります。 一度塗ったら1分くらい待ってもう一度塗ります。あまり厚塗りせずにその程度で結構です。写真でも、何となくまだ下地の銀色が透けているでしょう。 |
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青を塗ったら筆を置いて、乾いた綿棒で横方向に軽くこすり、凸部についた青色を拭き取ります。あまり強く当てると、溝の中のまだ乾いていない青色を吸ってしまいますが、それほど神経を使わなくても大丈夫です。 写真を撮りながら作業しているくらいですから、そんなに大慌てで拭き取らなくても大丈夫です。また、乾いてしまってもあとで溶剤で拭き取れます。きれいに銀色の線が出たら、そのまま放置して青色をよく乾かします。どうしても銀色がきれいに出ないところがあったら、乾いてから綿棒に溶剤を少しつけてよく絞り、軽くこすって拭き取ります。 |
飾り帯の色入れはすぐ終わってしまいますね。ついでにライトリムの銀色も入れます。これは特によく行なわれていると思います。
ライトリムは車体に直接塗るので、誤ってボディーの他の場所に塗料がついたときに、溶剤で安全に拭き取れるかどうかを確かめておきます。 ここでは車体の内側に吹き込んだ青色を、溶剤をつけた綿棒でこすっています。きちんと定着していない吹き込みの塗料の粉のせいで、綿棒が少し青色になりきますが、いくらこすっていても車体の青色は薄くなってこないので、とりあえず大丈夫でしょう。ほか、ナンバープレートの部品のランナーが同じ塗料で塗られていると考えられるので、そちらでテストする方法もあります。 |
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ボディーにはめ込まれている、テールライトの赤色のレンズを外します。つまようじで表面から押せば簡単に取れますが、なくさないようにします。 |
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エナメル塗料の銀色(X-11 クロームシルバー等)をよくかき混ぜ、乾いたつまようじの先に少しつけます。液体が滴るようではいけませんから、ティッシュペーパーなどにこすり付けて拭き取るくらいでOKです。 |
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ライトの穴につまようじの先を慎重に差し込み、穴の内側をぐるりと軽くこすります。つまようじについている塗料が少なければ、ぴったり差し込んでしまっても構いません。 つまようじの先がうまく穴にさえ入ってしまえば、結構簡単に塗ることができます。多少塗り残しができても、最初は目をつぶったほうが、ごてごてといじり回すよりもきれいにできます。 外側にはみ出してしまったら、新しいつまようじの先で軽く擦り取るようにすれば、溶剤を使わなくても結構取れます。あまり強くこすると下地を傷めるので、うまく取れなければ溶剤を少しつけて取ります。 |
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いきなり塗料をつけるのは怖いというときは、何もつけないつまようじを穴に差し込んで練習してみます。また、ライトの外側を少しマスキングテープでカバーしておくと、うっかり手がすべっても大丈夫です。 |
5分から10分で終わってしまうでしょう。塗料をつまようじに付けすぎないのがコツです。筆などでつまようじに塗りつけても十分です。
塗り終えたライトリムには触らないように注意して、そのまま乾かします。
乾いたら、テールレンズを元通り差し込んで組み立て、手すりなどを元通り取り付けます(このとき、飛ばしてなくさないように!)。これで完成です。
塗る前に比べると、顔にメリハリがついて精悍な感じになります。ライトリムよりも飾り帯のほうが簡単だと思いますから、何か物足りなさを感じている方は試してみてください。