トップ>2008年のメモ>2008.7.23(KATOの北斗星に白色室内灯を付ける)
2008.7.23
KATOの北斗星(10年以上前に購入したものですが)は電球式の室内灯が標準装備となっています。KATOから白色室内灯セットが発売されたとき、この北斗星が適合製品になっていないのは知っていたのですが、付けられるに違いないと思って買ってきました。
ところが、同じ電球式でも、北斗星の室内灯の構造はオプション製品の電球室内灯とは少し違っていて、互換性がありません。それで白色室内灯はそのままでは本当に取り付けられません。
しかし、説明書どおりには付けられませんが、ハンダ付け用具があれば直接的に組み込めます(なくても付けられますが面倒です)。
お約束になりますが、これは私が工作した一例にすぎないので、試されるときはご自分の責任でなさってください。あくまでも、間違えて買った室内灯セットの利用について書いているものなので、もともとメーカーの想定外です。
ボディーの裾を広げて上下を分解しました。台車の近くにある窓ガラスの下のツメが床のツメに引っかかっているのですが、手だけではなかなか外れにくいことがありますね。無理せずに、ガラスと床の間に何かを差し込んで丁寧に広げたほうがよいかもしれません。 |
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電球ユニットは後ろのネジを緩めると外れます。この場所に、白色室内灯セット付属のLED基板を取り付ければ完了ですが、形が違うのでそのままではできません。 |
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白色室内灯セットでは、付属の白いカバーを基板にはめ込んで取り付けるようになっていますが、ここでは基板をむき出しのまま使いました。北斗星ではカバーを付けると一部が車体内部(化粧室の白い窓を作っている別パーツのブリッジ)に引っかかってしまい、どこかを削らなくてはならないからです。 |
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取り付け位置の集電板に、あらかじめ少しハンダを乗せておきます。基板の足をハンダ付けしやすくするためです。プラ製の椅子に接しているので、もたもたしていると溶かしてしまいます。ゆっくり作業したい方は、一度集電板を後方に引き抜いて作業するとよいかもしれません。 |
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基板の足(リード線)は、少し外側に曲げてハの字にします。これは、2枚の集電板の幅にうまく合うようにするためです。 |
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基板を取り付け位置に乗せ、足と集電板をぴったり重ねてハンダ付けします。足のほうはスズめっきされているらしく、予備ハンダしなくても簡単に付きます。 これも一度車体から外してやってもよいと思います。 しかしまあ、汚いコテだこりゃ。 |
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基板の先端のLED(白い小さな四角形の部品)が、透明な照明板の端をまっすぐ照らすように、基板の位置を調整します。 なお、照明板はもともと車体についていたものをそのまま使います。白色室内灯セットに付属のものでは、幅が広くて取り付けられません。また、照明板の上下の向きも白色室内灯の説明書とは逆になりますが、光量的にはどちらもまったく同じなので、そのままで差し支えありません。 白色室内灯セットには、電球式室内灯セットと同様に、屋根に貼るアルミ箔も付属していますが、北斗星ではもともと貼られていません。貼るときに、基板に触れてショートしないよう注意します。 照明板の後ろ側も特に固定しませんでしたが、両面テープなどで椅子の上部に適当に止めておけば、ボディーにはめ込むときに楽です。 |
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LED基板と集電板をハンダ付けしてしまいましたが、分解の必要があるときは、そのまま後ろに引けば左右の集電板が一緒に抜けますので、支障はありません。 |
要は基板の足(リード線)と、左右の集電板が電気的に接触すればよいので、ハンダ付けせずに取り付けることもできます。まず基板に付属のカバーを付け、矢印のあたりに穴をあけて、椅子の後部のボス(もともと、電球ユニットがねじ込まれていた突起)の後方にネジ止めします。 |
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取り付けるボスが円筒形なので、カバーがその分後ろに浮いてしまい、そのままでは集電シューと基板の足が接しません。矢印のように、あらかじめ基板の足を手前にU字形に折り返しておき、集電板に押し当てるようにすれば、ネジで後ろから留めたときにしっかり接触します。 ただ、このままではカバーが後ろに出っ張るために、ボディーの内側に出っ張っている白窓のパーツに当たりますから、そちらも削ってやる必要があります。工作としては直接のハンダ付けで済ますのに比べてはるかに面倒です。あまりお勧めしません。 もっとも、その前に間違えて白色室内灯セットを買ってこなければよいのですが…。 |
ご覧の通りただくっつけているだけなので、そりゃあできますよね。ネジで止めなくても、代わりの方法は色々あると思います。
食堂車だけは電球の暖かい灯りの感じが好きだったので、もとの電球のままにしました(正直言って電球のほうが明るいです。そこだけちょっと明るすぎます)。また、後端のオハネフは、トレインマークの電球も白色LEDに交換してみました。
実際には夜間の寝台車の窓はほとんどカーテンが閉まっていて、よほどの偶然がない限り、北斗星の1編成の窓がすべて明るく照らされている様子を目にすることはないと思います。あえて光らせるなら、方向幕のほうが印象的かもしれません。